アーストロン

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アーストロン円谷プロが製作したテレビ番組、『帰ってきたウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」および『レッドマン』に登場する架空の怪獣。凶暴怪獣の別名を持つ。

解説

長い尾を持ち二足歩行を行う。体表は青くごつごつとしており、頭頂部のカーブを描く鋭い刃物のような一本角が特徴。ゴジラをややスマートにしたような外見である。

デザインは池谷仙克[1]。デザイン画では腹部が乳白色であった[1]

初代の造形は、後にゴジラを手掛ける安丸信行

『帰ってきたウルトラマン』に登場するアーストロン

帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:2万5,000トン
  • 能力:怪力と口からの熱線

ウルトラマンが実体となった際に最初に戦う怪獣。朝霧山にその姿を現し、その口から吐き出す熱線で山麓の村を焼き払う。異変を察知して現れたウルトラマンと格闘になり、弱点のを折られ逃走を試みるものの、頭部にスペシウム光線を受けた後、そのまま火口へと転落し噴火に巻き込まれ爆死する。

  • スーツアクター:遠矢孝信(ノンクレジット)[2]
  • 着ぐるみには撮影当初は胸から腹にかけてゴメスのような装飾があったが、力強さを出すため廃された(東宝特美で安丸によって造型された着ぐるみは硬くて演技しにくいため、撮影前に動きやすくするために改造された[3])。改造前の写真が媒体に掲載されたり[4]、ソフビ人形や怪獣消しゴムになったこともある。
  • 企画段階では「鳴門海峡から現れジャックを倒し、アーストロンの再襲来の脅威を抱きながら、日々特訓しながら怪獣と戦う」というストーリーとなる予定だった。
  • 着ぐるみはゴーストロンに改造された。
  • 昭和の各書籍では、第8話「怪獣時限爆弾」に登場するゴーストロンの兄とされていることがあるが、劇中での言及はない。

『レッドマン』に登場するアーストロン

レッドマン』第3話、4話、52話、55話、56話に登場。使われたスーツはアトラクション用。

『ザ☆ウルトラマン』に登場するアーストロン

第27話「怪獣島浮上!!」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:2万5千トン

怪獣墓場から甦り、ゴーストロンレッドキングらと共に出現しゴキネズラと戦うが、ゴーストロンに腕を齧られる。その後、単体で科学警備隊を攻撃し、最後はマルメ隊員の砲撃で倒される。

『ウルトラマンメビウス』に登場するアーストロン

ウルトラマンメビウス』第20話「総監の伝言」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:2万5,000トン

ドキュメントMATに同種族出現の記録が残っている怪獣。硬い皮膚と頑丈な骨格を持ち、頭の鋭利な角「スラッシュホーン」と口から吐く「マグマ光線」で戦う。

GUYS対怪獣研究所のハーメルンプロジェクトの実験中に地中から出現。研究所の音響放射装置の誘導音波を共鳴支配したケルビムに操られ、ケルビムと共にメビウスと戦う。サコミズ隊長操縦のガンブースターに音響放射装置を破壊されたことで洗脳が解け、メビウスとの戦闘を放棄しようとしたためケルビムに尻尾を踏まれて逆上、最後はメビウスブレイブのメビュームナイトブレードで切り倒される。

『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場するアーストロン

テレビマガジン』版
キング星でレッドキングバキシムサラマンドラと共にウルトラマンキングを襲おうとするが、そこにウルトラ兄弟が駆けつけ、ウルトラマンのウルトラスラッシュで倒される。
DXウルトラコクピット版
怪獣墓場で眠っていたが、アークボガールによって目覚めさせられGUYSに襲い掛かる。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場するアーストロン

第8話「水中の王者」、第11話「ウルトラマン」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:2万5,000トン

湖の畔でケルビムと対決し、死んだフリをしてケルビムが油断した隙に耳を引き千切り、 熱線攻撃で勝利する。しかしその後、勝ち誇っていたところを水中に潜んでいたエレキングによって湖に引きずり込まれ、そのまま水中戦となるが全く太刀打ちできず、エレキングの尻尾の放電攻撃によって倒される。

第11話では、カレンの回想シーンで、廃墟で別個体がレッドキングと戦う。

  • 着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』で使用された物の流用。
  • オープニングではベムスターと対決している。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するアーストロン

第3話「大暴走! レイオニックバースト」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:2万5,000トン

ゼラン星人(RB)に操られ、ナックル星人(RB)ガルベロスと戦うが、敵の幻影攻撃の前に成す術もなく、四方から火炎弾を受けてゼラン星人(RB)を巻き込んで爆死する。

  • 着ぐるみは前作の流用。
  • オープニングではゴメスと対決している。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するアーストロン

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活し、ベリアルが操る怪獣軍団の一体となって怪獣墓場でウルトラ戦士たちと激突する。主にレイのゴモラと戦い、最期はウルトラマンゼロのゼロスラッガーを喰らって絶命する。

  • 着ぐるみは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』までに使用された物の流用。

雑誌連載版

  • てれびくん』で連載された漫画版でも、ベリアルが操る怪獣軍団の一体として、ウルトラ戦士やゴモラ達に襲い掛かり、ウルトラマンダイナと戦うが、最期はウルトラマンゼロの光線を喰らって、爆散する。
  • 『てれびくん』2009年12月号付録のメガサイズポスターではウルトラマンダイナと戦っている。

『ウルトラマンサーガ』に登場するアーストロン

映画『ウルトラマンサーガ』に登場。

  • 身長:60メートル[5]
  • 体重:2万5千トン[5]

かつてウルトラマンジャックなどと戦った怪獣で、バット星人怪獣墓場から連れて来られた個体。歴代の中では初めて市街地に出現し、チームUに襲い掛かる。口から吐くマグマ光線でアンナの操縦するUローダーを撃墜するが、そこへ現れたウルトラマンダイナと戦う。マグマ光線を連射するも全く歯が立たず、地中へ逃げようとしたところを尻尾を掴まれ、ハリケーンスイングで空中に投げ飛ばされたところにソルジェント光線を受けて爆死する。

  • 着ぐるみは『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』までに使用された物の流用だが、瞳が赤くリペイントされ、顔つきがより初代に近い造形となっている。

その他

  • ウルトラマンタロウ』当時の学年誌の裏設定では、火炎放射の方法をバードンに教えたとされている。この設定は『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載された。
  • ブルマァク『怪獣バッテンガー』のCMでは子供たちにボールを投げる怪獣として登場。鳴き声はジラースと同一。スーツはアトラクション用。
  • 大決戦!超ウルトラ8兄弟』の第1稿の脚本段階で登場が予定されていた(「週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル」の記載より)。
  • 星のように…』のプロモーション映像にバルタン星人ベムスターと共にイメージ映像で登場。
  • 『ウルトラマンゼロ&オールスターウルトラマン超絶!ウルトラリーグ』(『てれびくん』2011年6月号掲載分)では怪獣軍団の一体としてウルティメイトフォースゼロを襲うが、テレスドンガンQ共々助けに現れたウルトラマンコスモス(エクリプスモード)のエクリプス・プローショットに敗れる。
  • 漫画作品
    • 漫画『かがやけ ウルトラの星』では怪獣軍団の一員として登場。ガッツ星人に率いられて中部地方に出現し、新マンと戦う。後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦うが、新マンのウルトラダブルを受けて倒される。
    • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではザム星人が率いるエンペラ陸軍の闇闘士となっている。玩具のみで漫画本編には登場していないが、完全版単行本第4巻にてイラストが書き下ろされている。
    • 漫画『ウルトラマンSTORY0』では第53-55話にゴーストロン共々登場。ガッツ星人の持つ金属に命を吹き込むカプセルによって鉄の像が怪獣化した存在で、両腕が鎌のようになっている。

過去の映像を流用しての登場

いずれも映像は『帰ってきたウルトラマン』の流用。

ウルトラ怪獣大図鑑
「ツノが弱点な怪獣たち」に登場。
ウルトラマンボーイのウルころ
「光線に気をつけろの巻」に登場。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:ウルトラ怪獣
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
  2. テンプレート:Cite book
  3. テンプレート:Cite book
  4. テンプレート:Cite book
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Harvnb p.376