アルビレオ

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アルビレオ (Albireo) は、はくちょう座β星はくちょう座恒星で3等星。北十字を構成する星の1つ。全天で最も有名な二重星の1つでもある。

特徴

肉眼で見ると、アルビレオは単一の星のように見える。しかし、望遠鏡で見ると、二重星であることがすぐに分かる。3等星のβ星Aは金色に見え、5等星のβ星Bは青色に見える。球面角で 34.46秒離れており、この2つの星のペアは色がはっきり異なり、天球上で最もコントラストの鮮やかな二重星の1つである(その美しさのため「北天の宝石」とも呼ばれ、宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」でこの2つの星を、輪になって回るサファイアトパーズになぞらえている)。

この二重星は、見かけ上の二重星なのか、真の連星系なのかわかっていない。ヒッパルコス衛星の観測によれば、2つの星の固有運動の方向は一致しているものの、それぞれの固有運動の値は3倍ほど異なっている。これは誤差の範囲を超えている。もし、アルビレオが連星系であれば、約10万年の周期で公転しており、約6千億km(太陽系の大きさの約55倍に相当)以上離れている。[1]

主星は、それ自身が連星である。1979年、C.E.ウォーレイはアメリカ海軍天文台の66cm望遠鏡を使い、主星から0.40秒角離れた位置に主星より1.5等級暗い星を確認している[2] 。この星の色は、金色とも、黄色ともオレンジ色とも表現される。なお、今日では補償光学により主星と伴星の分離が可能となっている[3]

名称

はくちょう座において、アルビレオは白鳥の頭部に位置しているため、英語では beak star つまり「くちばしの星」と呼ばれることがある[4]

この星は中世のアラビア語話者の天文学者には minqār al-dajāja (雌鳥のくちばし)と呼ばれていた[5]。現在のアルビレオという名称は、誤解と誤訳の結果である。はくちょう座はギリシア語ornis であったが、これがアラビア語では urnis に変化した[6]。ラテン語に翻訳された際、この名称は植物の Erysimum officinale を指すものであると解され、そのラテン語名 ireo に訳された。後に ab ireo という記述がアラビア語の術語の誤写だと考えられ al-bireo と書き直された[7]

アルビレオに由来する事物

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脚注

注釈

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出典

  1. p. 46, The Monthly Sky Guide, Ian Ridpath, Wil Tirion, Cambridge University Press, 2006, ISBN 0-521-68435-8.
  2. Sky and Telescope 1980 March 59, 210
  3. "Adaptive Optics Observations of Arcturus using the Mount Wilson 100-inch Telescope", PASP, 111. 556-558 (1999)
  4. p. 416, In Quest of the Universe, Theo Koupelis and Karl F. Kuhn, 5th ed., Sudbury, Massachusetts: Jones & Bartlett Publishers, 2007, ISBN 0-7637-4387-9.
  5. p. 196, Star-names and Their Meanings, Richard Hinckley Allen, New York, G. E. Stechert, 1899.
  6. p. 24, The names of the stars and constellations compiled from the Latin, Greek and Arabic, W. H. Higgins, Leicester: Samuel Clarke, 1882.
  7. p. 194, Allen.

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外部リンク