アルバートサウルス
テンプレート:生物分類表 アルバートサウルス (Albertosaurus) はティラノサウルスに近縁な恐竜。体長約8メートル、体重2トン。白亜紀後期の北アメリカに生息していた。
同時代のゴルゴサウルスやダスプレトサウルスと同じくティラノサウルスより小型で華奢なティラノサウルス科の動物とみられる。学名は1884年化石が発掘されたカナダのアルバータ州にちなんで命名された。アルベルトサウルスとも表記される。
特徴
ゴルゴサウルスやダスプレトサウルスなど同時代によく似た2種以上の捕食動物が生息していたということはこれらの生物が獲物の種類を特化しすみ分けていたことをしめしているようだテンプレート:要出典。カナダの同時代ではダスプレトサウルスと角竜類、アルバートサウルスとカモノハシ恐竜類の個体数に相関があり、それぞれがこれらを獲物とするように特化していたようだテンプレート:要出典。ティラノサウルスやアルバートサウルスは小さな腕と屈曲した鋸歯状の歯のある大きな頭をもつ。アルバートサウルスではより強く歯が屈曲している。また、涙骨(目の上の骨)が前方に突き出し目立つ。アルバートサウルスとティラノサウルスに見られるこれらの相違はアルバートサウルスからの10万年の間にティラノサウルスで進化したものなのだろうテンプレート:要出典。ティラノサウルスに比べ頭骨などが華奢であることから、むしろ腐肉食だったのではないかとする説もある。なお、ティラノサウルスの代表的特長とされる短い腕であるが実は近年になるまで実際には発見されておらず、近縁であるアルバートサウルスからの類推で復元されていた(近年発見された実物は推定よりさらに大きいものであった)。スマートな体形と比較的長い脚から、走る速度は最高で40km/hに達し、この大きさの動物の中では最も速く走ることができたと考えられる。
分類
- 恐竜 dinosaur
- 竜盤類 Saurischia
- 獣脚類 Theropoda
- テタヌラ類 Tetanurae
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- アルクトメタターサリア類 Arctometatarsalia
- ティラノサウルス類 Tyrannosauridae
- アルクトメタターサリア類 Arctometatarsalia
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- テタヌラ類 Tetanurae
- 獣脚類 Theropoda
- 竜盤類 Saurischia
下位分類
- A.アルクトゥングスA. arctunguis Parks, 1928
- 頭長1メートル、全長8メートル、体高2.5メートル、体重2トン。A.サルコファグスの痩せた個体である可能性もある。
- A.リブラトゥスAlbertosaurus libratus (Lambe, 1914)
- 今日ではゴルゴサウルスGorgosaurus libratusとされる 。1970年、デイル・ラッセルによりA.サルコファグスとの比較からアルバートサウルスの一種とされたが、ロバート・バッカーらのその後の研究により現在では独立した属に扱われる。
- 頭長1メートル、全長8.6メートル、体高2.8メートル、体重2.5トン。
- A.サルコファグスA.sarcophagus Osborn, 1905
- アルバートサウルス属の模式種。