燃焼系
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(アミノ式から転送)
燃焼系(ねんしょうけい)とはサントリーフーズの飲料品のCMで流れたキャッチフレーズである。
2003年3月頃から2005年頃までCMが流された。CMは全て15秒CMで、主にスポットCMとして流された。CM中では下記のような驚くべき運動が放映された。このCMはCGなどの合成は一切使用されていない。作詞・作曲はこのCMのプランナーでもある本間絹子。
商品開発およびマーケティング・プロジュースは、「燃焼系アミノ式」および「健康系カテキン式」シリーズとして、サントリーの澤田由紀が手がける。
CMの種類
以下の順番でCMが流された。
- 回転少女
- 制服を着た女子高生が地面に手を突かずに延々と空転する。ロケ地は伊豆急行線の片瀬白田駅[1]。実演している少女と最初と最後にUPになり顔を見せる少女は別人(NTV『ザ・ワイド』(2003年3月8日放送)で、小田瑞穂が、このCMの女の子と紹介された際に、演技してくれと言われ、「バンザイのポーズのみ」を披露している。結局、同番組では専門家の分析などを経て、この運動が体操として可能であることは確認がとれたものの、回転している少女が誰なのかを突き止めることはできなかった)。2005年には映像はほぼそのままで、歌詞を英語及びフランス語に翻訳したバージョンがそれぞれ制作されている。現在では、日本在住の中国雑技団のメンバー党丹丹が演技していたことが明らかになっている[2]。
- 上昇サラリーマン
- スーツ姿のサラリーマンが両手で登り棒をつかみ、そのまま体を地面に平行にもちあげ、腕のみを使って登っていく(実際には体は平行ではなく斜め上方で、腕のみではなく足の反動を使っている)。これも、上記雑技団の別のメンバー、張海輪が演技していた。
- くるくるピクニック
- 仰向けになった親が両足を上げ、その上に開脚した女の子(荻野可奈子)がすわり、その状態で親の足が女の子を回転させる。
- ピラミッド高校生
- 十人の高校生が組体操で行われる人間ピラミッドを作り、その状態のまま長縄跳びをする。ロケ地は作新学院高校グラウンド。
- 逆さまお父さん
- 中年男性が片手で逆立ちをしながらもう片方の手で犬の手綱に引かれ、前進する。演技は「上昇サラリーマン」編の張海輪。
- 空転挙式
- 花婿が参列者たちの腕で胴上げされながら、トランポリンのように、回転しながらの大跳躍を繰り返す。バックに流れるテーマ曲もオルガンや鐘の音を使った、結婚式をイメージさせるアレンジになっている。
- ダブル登校
- 中学生二人がおたがい逆方向に(空と地に足が向くように)組み合い、その状態で車輪のように横に転がり、そのまま校門に入る。バックに流れるテーマ曲はフルートのアレンジになっている。
- 頭上風車
- 浴衣を着た父親の頭の上に、子供が腹部を支点にし回転し、そのままの状態で祭りの露店の中を歩く。バックに流れるテーマ曲も祭囃子をイメージさせるアレンジになっている。
特記事項
- このCMソングは当初「こんな運動しなくても、これ一本」という節があったが、「逆さまお父さん」以降「こんな運動したくても、ムリ」に変更されている。これは、「こんな運動をしなくてもこれだけ飲んでいれば燃焼する(ので痩せる)」とも解釈でき、薬事法に抵触するおそれがあるため[3]と考えられているテンプレート:要出典(伊藤園「花々緑茶」CMで『オリビアを聴きながら』の歌詞が変更されていたのも同様の理由とされる)。ただしサントリー側では、マンネリを避けるために歌詞を変えただけである[4]としている。
- CMソングのメロディがあまりにもミッキーマウス・マーチと酷似していた為ディズニーよりクレームがつきテンプレート:要出典、以降CMは放映されなくなった。
- CMの設定ではこれらの運動は一般に浸透しているとされ周辺の人物は無反応であるが、犬などの動物は挙動不審さを見せているのが確認できる。
- 「回転少女」「上昇サラリーマン」「ぐるぐるピクニック」の3篇は、全日本シーエム放送連盟が主催する「CMフェスティバル」において2003年総務大臣賞/ACCグランプリ(最高賞)を受賞[5]。
- 吉本新喜劇で辻本茂雄、山田亮、平山昌雄が行なっているローテーショントークに回転少女編を捩ったネタが存在するテンプレート:要出典。
- 笑う犬の情熱で、回転少女篇をパロディした『こけ芸バナナ式』というコントをやったことがある。内容は、セットで作った駅のプラットホーム一面にバナナの皮がばら撒かれており、その上を内村光良が転げ回るというもの。
健康系カテキン式
2004年には緑茶飲料「健康系カテキン式」が発売された。CM中の歌の音程こそ違うものの、基本的なCMの流れは燃焼系アミノ式と変わらなかった。ただし「燃焼系」が、スポーツが得意な人の動きを示すものであったのに対し、「健康系」はその反対の内容を示すものであった(階段を上るのを途中でやめてエスカレーターに乗るサラリーマンや、ジョギングを始めたが途中で走るのをやめてタクシーで帰宅するOLなど。)アミノ式のCMが長期間流されたのに比べてこちらのCMは数ヶ月で放映終了となった。
CMの種類
- 階段でカエル?
- ジョギングでカエル?
- 腹筋でカエル?
- 電車でカエル?
- 大砲飛行
※大砲飛行篇はアミノ式とカテキン式を同時に宣伝している。
関連項目
参考
「燃焼系アミノ式」誕生秘話 <話題の人> 澤田由紀 -三田評論2004年1月号- [1]
脚注
- ↑ 伊豆急トラベルWEB支店ガイドマップ・片瀬白田駅 Internet Archiveによる2008年6月28日付けアーカイブ
- ↑ NTV『24時間テレビ34「愛は地球を救う」』ギネス世界記録に挑戦「軟体10m走」(2011年8月21日放送)
- ↑ 2005年12月21日、経済産業省 産業構造審議会 第3回商務情報政策基本問題小委員会にて、別所(井上委員代理)が同趣旨の発言をしている。
- ↑ 『産経新聞』 東京朝刊 2004年1月21日 19面より。
- ↑ 2003年度 ACC CM FESTIVAL