アニエス・ベー
アニエス・ベー(agnès b. フランス語発音:アニェース・ベ)とは、ファッションブランドの1つである。
ブランド概説
婦人服・紳士服・子供服・雑貨・化粧品・香水と幅広い展開をしている。流行にとらわれないシンプルで機能的なデザインが特徴。ロゴはトカゲ。
創始は、1975年。本店はフランスのパリにある。B(ベー)は、創設者アニエス・ベー(アニエス・トゥルーブレ)が、自身の最初の夫の姓である「ブルゴワ」の頭文字Bから取ったものである。
世界各国で6つの子会社を持っており、日本での展開は、フランスのC.M.C S.A.と日本のサザビー(現・サザビーリーグ)が合弁で設立した、株式会社アニエスベーサンライズが行っている。1984年に、東京・青山に1号店をオープン。現在は、全国の百貨店内などに店舗がある。2005年に合弁契約を解消して、C.M.C S.A.の完全子会社になっている。
創設者
アニエス・ベーのファッションデザイナーは、ブランド創設者でもあるアニエス・ベー(Agnès B)。
アニエス・ベーは、1941年にフランス・ヴェルサイユにて弁護士の娘として生まれる。本名をアニエス・トゥルーブレ(Agnes Troublé)という。美術館のキュレーターを目指して、ヴェルサイユ美術学校に進学。美術学校卒業後の17歳のときにクリスチャン・ブルゴワと結婚し、長男を出産するもののすぐに離婚。その後、1964年に雑誌出版社のELLEに入社して編集者となり子供向けのファッションを担当する。同社退社後は「ドロテビス」でスタイリストを2年経験、フリーの立場で「ピエール・ダルビー」でデザイナーを経験。
1975年に自らのファッションブランドとしてアニエス・ベーを立ち上げ、フランス・パリのレ・アール地区にブティックをオープン。1980年には、ニューヨークに2号店を出店。その後、オランダ・イギリス・日本・香港・スイスなどにも進出し世界中に店舗を持つブランドに成長した。
チャリティーにも熱心で、日本赤十字社、エイズ撲滅活動やサラエヴォやコソボに対する支援を行う。阪神・淡路大震災の際にも、Tシャツを販売して収益を支援活動にあてた。
また、映画界ともかかわりが深く、独自の映画制作会社Love Streams Productionsをパリに設立。本名のアニエス・トゥルブレ名義で監督デビューした映画「Je m'appelle Hmmm...(原題)」は、家庭に問題のある11歳の女の子と60歳の男性が偶然出会い、トラックに乗って旅をするロードムービー。2013年8月にベニス国際映画祭でプレミア上映された。
主なブランド名
- agnès b FEMME(ファム、レディス)
- agnès b HOMME(オム、メンズ)
- agnès b ENFANT(アンファン、子供服)
- to b. by agnes b (トゥービー バイ アニエスベー 日本のみ展開)
- agnès b VOYAGE(ボヤージュ、バッグ)
日本法人の概要
- 商号 株式会社アニエスベーサンライズ
- 本社所在地 東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ
- 設立 1983年(昭和58年)12月1日
- 事業内容 日本国内における衣料品の輸入ブランド「agnès b」の販売
- 代表者 代表取締役社長 門田剛
- 資本金 4800万円
- 株主 C.M.C. S.A.(フランス本社)100%
公式サイト
- アニエスベー公式サイト
- 神戸大使 アニエス・ベー - 神戸市による紹介ページ