よしながふみ
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists よしなが ふみ(1971年[1] - )は、日本の漫画家。女性[2]。東京都出身[1]。慶應義塾大学法学部卒。慶應義塾大学法学研究科中退。血液型はB型[1]。代表作は『西洋骨董洋菓子店』[3]、『フラワー・オブ・ライフ』、『大奥』[3]など多数。ペンネームは女優の吉永小百合と檀ふみから。かつて同人サークル「大沢家政婦協会」を主宰していた[3]。練りこまれた筋書きや綿密なストーリー構成を得意とする[3]。
作風
ベルサイユのばらやスラムダンク等の二次創作の同人活動を皮切りに青年誌・少女誌などで幅広く活躍。ビブロスや芳文社などのボーイズラブ(BL)誌での執筆、ボーイズラブ小説の挿絵なども手がける。なお同人活動は2006年を以て活動を休止している。かなりの食通で、作品内にも美味しそうな料理が登場する。また、メガネが好きで、作品内には必ず1人はメガネをかけた人物を登場させるようにしている[4]。
BL誌連載作品だけではなく、青年誌や少女誌連載作品にも、男性同性愛者(ゲイ)が登場する作品が多い。同人活動においては、男性同性愛をモチーフとした作品群(いわゆる、創作JUNE系)を発表している[3]。また商業誌で活動してからは、自身の商業作品の後日談を同人誌として発表したことがある[3]。一部の作品はまとめて単行本化されている。そのため、1巻はそれほどでもない一方で、2巻では性描写が多発、という作品もある(『1限めはやる気の民法』は連載「第1巻」と同人「第2巻」として発売されている)。
来歴
- 1971年 - 東京都に生まれる[1]。
- 1994年 - 『花音』10月号にて『月とサンダル』でデビュー[1]。
- 2001年 - 『西洋骨董洋菓子店』がテレビドラマ化される[1]。
- 2002年 - 同作品で第26回講談社漫画賞少女部門を受賞。
- 2006年 - 『大奥』第1巻で第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
- 2009年 - 『大奥』で第13回手塚治虫文化賞大賞を受賞。
- 2010年 - 『大奥』で2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞を受賞。
- 2011年 - 『大奥』で第56回(平成22年度)小学館漫画賞少女向け部門を受賞。
作品リスト
漫画
- 月とサンダル
- 本当に、やさしい。
- 1限めはやる気の民法
- ソルフェージュ
- こどもの体温
- 愛とは夜に気付くもの(文庫本化のタイトル『執事の分際』)
- 彼は花園で夢を見る
- 西洋骨董洋菓子店
- 愛すべき娘たち
- それを言ったらおしまいよ
- フラワー・オブ・ライフ
- 大奥
- ジェラールとジャック
- きのう何食べた?
エッセイ・その他
- 愛がなくても喰ってゆけます。
- YながFみ31歳を主人公とした、フィクションともノンフィクションとも付かないグルメエッセイ。オススメする料理店が登場する。
- あのひととここだけのおしゃべり