どきんちょ!ネムリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東映不思議コメディーシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第3作 | ペットントン | 1983年10月 - 1984年8月 |
第4作 | どきんちょ!ネムリン | 1984年9月 - 1985年3月 |
第5作 | 勝手に!カミタマン | 1985年4月 - 1986年3月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『どきんちょ! ネムリン』は、1984年9月2日から1985年3月31日までフジテレビ系で全31話が放送された特撮テレビ番組で、東映不思議コメディーシリーズの第4作目にあたる。
ストーリー
ごく普通の小学生の少女、大岩まこがある晩に見た夢がきっかけで、8億年の眠りから覚めた「ネムリン」「ビビアン」「モンロー」の3人の妖精が大岩家に住み着いて、シュールな騒動を引き起こす。
概要
『ペットントン』に続く異生物をメインキャラクターとした作品テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn[1]。シリーズで初めて少女が主人公となっており[1]、少女漫画を思わせる作風となっているテンプレート:Sfn。
ネムリンの造型は着ぐるみではなくマペット操演で表現され、前作では再現しきれなかった石森のキャラクターデザインに忠実な姿となっている[1]。当初は表情が硬かったが、徐々に改良され喜怒哀楽を表現できるようになっていったテンプレート:Sfn。
企画初期のタイトルは『ねむねむネムリン』[1]。
スタッフ
- 企画 - 前田和也(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、平山亨(東映)
- 原作 - 石森章太郎
- 連載 - なかよしデラックス、テレビランド、テレビマガジン、たのしい幼稚園、おともだち、ディズニーランド
- 脚本 - 浦沢義雄、寺田憲史、井上敏樹
- 音楽 - 藤本敦夫
- プロデューサー - 遠藤龍之介(フジテレビ)、植田泰治、西村政行(東映)
- 撮影 - 林迪雄(J・S・C)、大村日出男
- 照明 - 大須賀国男、上原福松、関口弥太郎、大森康次
- 美術 - 北郷久典、安井丸男
- 助監督 - 大井利夫、大竹真二、近藤杉雄、笠倉隆、河田章
- 録音 - 上出栄二郎、川島一郎
- 編集 - 水間正勝、樽本恵子、河合利江子
- 選曲 - 秋本彰
- 効果 - 原田千昭、柳谷敏典
- 記録 - 森美禮、渋谷康子、山下千鶴
- 撮影助手 - 大沢信吾、茂呂高志、阿部昌弘
- 照明助手 - 大森康次、森野茂樹、馬場伸人
- 装置 - 金子光夫
- 装飾 - 高橋純一、青木宏、橋本俊雄、諸岡秀一
- 衣裳 - 東京衣裳
- 美粧 - 佐藤泰子
- 人形操作 - スタジオ・ノーバ(塚越寿美子、田谷真理子、日向恵子)
- 資料担当 - 青柳誠
- 現像 - 東映化学
- 造型協力 - レインボー造型企画
- 進行 - 藤沢克則、高岡博彦、富田幸弘
- 制作デスク - 田辺史子
- 制作担当 - 鈴木勝政、大櫛敬介
- 監督 - 田中秀夫、岡本明久、坂本太郎、大井利夫、加藤盟、佐伯孚治、大竹真二
- 制作 - フジテレビ、東映、読売広告社(ノークレジット)
主題歌
- OP - 「ぴんく、ピンク、PINK!」(唄 - 山野さと子)
- ED - 「睡眠エネルギー」(唄 - 山野さと子)
主な登場人物
- ネムリン(声 - 室井深雪)
- 8億年の眠りから覚めた前文明の妖精の女王。その割に、寝不足気味でいつも居眠りをしている。肌身離さず身に付けている角笛は、無生物を覚醒させ(無生物も意識を持っており、動かないのは眠っているから、と言う理論)、角からは何でも出現させ(無から作り出す事も、遠くの物を取り寄せる事も可)、おまじない石はどんな願いもかなえられる(ただし、絶対に望んだ形でかなえられる事はない)。
- ビビアン(声 - 八奈見乗児、スーツアクター - 山崎清)
- ネムリンのお供。コウモリの妖精。女言葉で喋る。空は飛べない。ネムリンからはいつも苛められ、大岩家の家族に使われっぱなし。序盤は2頭身のぬいぐるみで登場し、ネムリンの角笛で覚醒する描写があったが、後半はほぼ等身大のままで登場していた。
- モンロー(声 - 田中康郎、スーツアクター - 石塚信之)
- ネムリンのお供。大柄な岩の妖精で、怪力の持ち主。何でも食べてしまう。不幸をもたらす石を持っており、騒動を巻き起こす。必殺技は「モンロー超特急便」。「おら、しらねぇ」が口癖。序盤は2頭身のぬいぐるみで登場し、ネムリンの角笛で覚醒する描写があったが、後半はほぼ等身大のままで登場していた。
- 大岩マコ(内田さゆり)
- 小学4年生の少女。振られた相手の写真を燃やしたのがきっかけで、その晩の夢の中でネムリンを呼び覚ました。物語の主人公としてはやや物欲的で、誘惑にも弱く、夢見がちで、親近感のある等身大の小学生像を体現している。兄を兄弟と認めていない。
- 大岩玉三郎(飛高政幸)
- マコの兄。身の程知らずというか変人で、アイドル志望で堀越学園入学を目指している(入学すれば即アイドルになれると思っている)。「堀越へ入ろう~」などという怪しい自作の歌(正式なタイトルは『夢のサクセススクール』)を歌う。同曲はこおろぎ'73が歌ったものがレコード・CD化されている。
- 寝不足怪人イビキ(佐藤正宏)
- セミレギュラーのネムリンの敵ともいえる変な怪人。虫歯菌のような姿で口からいびきを実体化(ガオーと書いたふきだしのカタマリ「イビキミサイル」とも言う)して襲って来たりする。テーマ曲まであり自ら歌う。
- 演じた佐藤は、一人で人形相手に立ちまわるのに苦労したというテンプレート:Sfn。
- タイムスリップおじさん(奥村公延)
- セミレギュラー、常に時間の中を旅する初老のおじさん。イビキとは逆に好意的で、ネムリン達に協力的。中世ヨーロッパの王子様(ピエロ?)の様な姿で、専用のテーマ曲に乗って踊りながら登場する。登場人物の中では割と常識人だが、やはり相当な変わり者。「イナイイナイイナイ~イナイッ!」の呪文でかき消すようにタイムスリップする。
- ママ(東啓子)
- 玉三郎とマコの母親、専業主婦で常識人。マイペースで変わり者の息子や反抗的で口答えの多い娘だけでも大変なのに、更に騒動を持ち込む居候が増えて気苦労が絶えない。しかし、ママ自信も変な妄想にふけったり、おかしな白昼夢をみたりする、相当な変わり者である。パパとはラブラブで、夫婦仲は良い
- パパ(福原一臣)
- 大岩家の大黒柱で、ママの尻に敷かれ気味ではあるが、マコは割と頼りにしている。常識外れな居候に癇癪を起こす事もあるが、ネムリン達には好意的。玉三郎のアイドルになりたいという夢に対しても、ママとは逆に一定の理解を示しているが、その為ママと意見が衝突する事もしばしば。しかし、夫婦仲は良好で、概ね「仲良し家族」である。
放送リスト
- おはよう8億年の眠り(1984年9月2日)
- 起きろ玉三郎の脳みそ(1984年9月9日)
- 不思議なブローチ(1984年9月16日)
- 寝不足おじさん(1984年9月23日)
- アキカン怪物の大逆襲(1984年9月30日)
- ネクラな人は大嫌い!(1984年10月7日)
- 必殺! イビキスプレー(1984年10月14日)
- 恐怖のお見合い騒動(1984年10月21日)
- マコの<秘>スキャンダル(1984年10月28日)
- バス停くん田舎へ帰る(1984年11月4日)
- 盗まれた魔法の角笛(1984年11月11日)
- 返してよ! オレの夢(1984年11月18日)
- 男はつらいよ! 玉三郎(1984年11月25日)
- 爆笑! タイムスリップ(1984年12月2日)
- 戦え寝不足怪人イビキ(1984年12月9日)
- 肉まん・アイス大戦争(1984年12月16日)
- サンタ・一発大勝負!!(1984年12月23日)
- さすらいの除夜の鐘(1984年12月30日)
- 激突! イビキミサイル(1985年1月6日)
- モンローの純愛物語(1985年1月13日) 脚本:浦沢義雄 監督:坂本太郎
- アッパレ桃太郎(1985年1月20日)
- 大逆転! パパとママ(1985年1月27日)
- 受験生の敵! バーカ(1985年2月3日)
- 燃えろ! タコ焼きの青春(1985年2月10日)
- 出た! ベートベン(1985年2月17日)
- アイドルDJ! 玉三郎(1985年2月24日)
- イビキのガイコツ作戦(1985年3月3日)
- 決定!? 街の大スター(1985年3月10日)
- ママは恋のライバル(1985年3月17日)
- アイドル故郷へ帰る!?(1985年3月24日)
- さよなら愛の妖精(1985年3月31日)
視聴率
- 最高視聴率:18.2%「第24話」(東映不思議コメディーシリーズ歴代7位)
ビデオリサーチ調べ、関東地区
映像ソフト化
2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。
コミカライズ
脚注
参考文献
テンプレート:前後番組 テンプレート:東映不思議コメディーシリーズ
テンプレート:Asbox