きょうと号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

きょうと号(きょうとごう)


きょうと号(きょうとごう)は、京阪バス京都府京都市大阪府枚方市滋賀県大津市と各地との間で運行する夜行高速バスの統一名称である。

本項では「きょうと号」を名乗らない系統を含め、京阪バスが運行に携わってきた路線について記述する。

なお、いずれも全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。

現行路線

新宿・渋谷 - 京都・枚方

テンプレート:Main 関東バスとの共同運行で、新宿高速バスターミナル渋谷マークシティと京都市内・枚方市駅間を結ぶ。当路線は現在、「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」の愛称で運行されているが、以前はきょうと号/宇治号の愛称で呼ばれていた。

撤退路線

ファイル:P-MS729SA-Keihan-A1743.jpg
「きょうと号」八王子線は、運行開始当初は昼行便も運行されていた
ファイル:Keihanbus kyoto kumamoto queen M U-MS729S.jpg
「きょうと号」熊本線(1992年撮影)
ファイル:NNR-Kyoto-5958.JPG
「きょうと号」福岡線(西日本鉄道)
  • 下記路線については撤退後も引き続き京阪バスが運行支援業務を行っている。

京都・大津 - 上野・西船橋・TDL・千葉

現在は、京都市・大津市と東京都台東区上野東京ディズニーランド船橋市千葉市の間で運行されている千葉中央バスの夜行高速バスであるが、運行開始当初は京阪バスと京成バスの共同運行により運行されていた。車両は独立3列シート29人乗りのスーパーハイデッカー車を使用し週末は続行便も多く出ていたが、利用者の減少とともに車両更新後はハイデッカー車(一応トイレ付3列シート29人乗り)にグレードダウンした。2006年1月10日より京阪バスが撤退し京成バスの単独運行になり、同時に車両は4列シート車にグレードダウンし運賃も値下げとなった。(当初は5,000円均一、9月からは上野まで片道5,000円、往復9,500円、千葉県内各停留所片道5,500円、往復10,000円) また、京都側の京阪バスによる運行支援業務は継続して行われている。なおJTB発行の月刊大型時刻表等では路線案内に「きょうと号」と表記しているが、上記各バス会社は「きょうと号」とは案内していない。

2009年5月11日より、千葉発→京都行が木・金・土・日曜発、京都発→千葉行が金・土・日・月曜発の週4日のみの運行となった(多客期は毎日運行)。

2010年7月15日より千葉中央バスに移管され、毎日運行となった。

2012年6月1日より再び値下げされ、曜日別運賃になる。(千葉県内発着月~木曜日3,500円、土曜・休日4,000円、金曜日、休日前日、3/20~3/31 、4/27~5/6、8/1~8/31、12/21~1/5は5,000円、東京都区内発着は左記の500円引き)往復運賃は廃止。

2013年4月19日にダイヤ改正が行われルートが一部変更される。

京都・枚方 - 熊本

テンプレート:Main 1990年10月19日から京都・枚方と熊本市の間に九州産業交通(現:九州産交バス)との共同運行で「きょうと号」の愛称で運行していたが、1999年に京阪バスが撤退して九州産交バスの単独運行に移行し、京阪バスは予約発券などの運行支援のみ継続した。しかし、2002年に近鉄バスと九州産交バスが共同運行する大阪発着のサンライズ号を京都まで延長し、系統統合が実施され、京阪バスによる運行支援は終了した。

八王子 - 京都

1990年3月22日より西東京バス(後に多摩バスに移管)と京阪バスの共同運行で同じく「きょうと号」の愛称で運行していたが、2007年3月30日をもって運行休止となった。なお、運行開始当初は昼行便も運行されていたが、利用者が少なかったため運行中止となり夜行便のみの運行となっていた。

京都・枚方 - 長崎

1989年10月3日から長崎県交通局と共同運行で、長崎発京都行きの便を「きょうと号」、京都発長崎行きの便を「ながさき号」として運行していたが、1999年2月に京阪バスが運行を撤退し、長崎県交通局の単独運行になるも、2001年3月に廃止となった。その後、2002年5月に近鉄バス長崎自動車が大阪~長崎線のオランダ号を京都に延伸したため、異なる陣営によって京都発着がカバーされた。なお枚方は経由しない。

京都・枚方 - 北九州・福岡

1990年10月12日から西日本鉄道との共同運行で、京都市・枚方市と福岡県北九州市福岡市を結んでいた。単に「きょうと号」を名乗る系統では廃止時点で唯一運行されていた系統である。2010年4月2日、西鉄と阪急観光バスが共同運行している大阪 - 福岡間の「ムーンライト号」が京都駅へ延伸し吸収する形で当路線が廃止し、京阪バスも撤退した。なお、路線延長したムーンライト号は枚方を経由しない運行となっているが、西鉄の京都での待機・休憩・整備は引き続き京阪バス洛南営業所でおこなっている(阪急観光バスは大阪から車両を回送)ほか、京都駅八条口乗車分のみ京阪バスも予約受付・発券業務も引き続き担当している。

関連項目

京阪バスの高速バス路線(一部一般路線バス)では、夜行高速バス以外にも、愛称の最後に「京都号」とつけられる路線が多い。

外部リンク