湘西トゥチャ族ミャオ族自治州
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テンプレート:基礎情報 中国の都市 湘西トゥチャ族ミャオ族自治州(しょうせい-トゥチャぞく-ミャオぞく-じちく)は中華人民共和国湖南省西部に位置する自治州。トゥチャ族及びミャオ族の集住地であり、トゥチャ族(105万人)、ミャオ族(86万人)など少数民族が総人口の72.9%を占める。
目次
地理
東北は湖南省張家界市桑植県、永定区、東南は省内懐化市沅陵県、辰溪県、麻陽ミャオ族自治県と接し、西南は貴州省銅仁地区松桃ミャオ族自治県、西は重慶市黔江開発区秀山トゥチャ族ミャオ族自治県、西北は湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州来鳳県、宣恩県と接する。
気候は亜熱帯性である。長江の支流で、洞庭湖へ注ぐ沅江が流れている。
歴史
明代には永順、保靖州宣慰司が設置された土司(少数民族首領)支配地域であったが、清代に永順府などが置かれて直接支配地となった。中華人民共和国成立後、1952年8月1日10県を以って湘西苗族自治区が成立した。首府は乾城県(現・吉首市)。1955年4月28日湘西苗族自治州と改名し、1957年9月20日湘西土家族苗族自治州と改称した。
行政区画
1市・7県を管轄する。
年表
湘西行政区永順専区
- 1949年10月1日 - 中華人民共和国湖南省湘西行政区永順専区が成立。永順県・竜山県・大庸県・保靖県・桑植県・古丈県が発足。(6県)
- 1952年9月2日 - 保靖県・古丈県・永順県・大庸県・竜山県・桑植県が湘西ミャオ族自治区に編入。
湘西ミャオ族自治区
- 1952年9月2日 - 湘西行政区沅陵専区乾城県・鳳凰県・永綏県・瀘渓県、湘西行政区永順専区保靖県・古丈県・永順県・大庸県・竜山県・桑植県を編入。湘西ミャオ族自治区が成立。(10県)
- 1953年2月25日 - 乾城県が吉首県に改称。(10県)
- 1953年9月1日 - 永綏県が花垣県に改称。(10県)
- 1955年3月 - 湘西ミャオ族自治区が湘西ミャオ族自治州に改称。
湘西ミャオ族自治州
- 1957年9月6日 - 吉首県・古丈県・瀘渓県・鳳凰県・花垣県・保靖県・永順県・竜山県・大庸県・桑植県が湘西トゥチャ族ミャオ族自治州に編入。
湘西トゥチャ族ミャオ族自治州
- 1957年9月6日 - 湘西ミャオ族自治州吉首県・古丈県・瀘渓県・鳳凰県・花垣県・保靖県・永順県・竜山県・大庸県・桑植県を編入。湘西トゥチャ族ミャオ族自治州が成立。(10県)
- 1982年8月3日 - 吉首県が市制施行し、吉首市となる。(1市9県)
- 1985年5月24日 - 大庸県が市制施行し、大庸市となる。(2市8県)
- 1988年5月18日 (1市7県)
- 大庸市が地級市の大庸市に昇格。
- 桑植県が大庸市に編入。
- 2010年 - 鳳凰県の一部が吉首市に編入。(1市7県)