御崎駅

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室蘭駅方面を望む(2009年4月)
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東室蘭駅の方面を望む(2009年4月)

御崎駅(みさきえき)は北海道室蘭市御崎町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。駅番号M34電報略号ミサ

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅転轍機を持たない棒線駅となっている。線路東側の駅舎側ホームが下り1番線、対向側ホームが上り2番線となっている。互いのホームは両ホーム南側を結んだ跨線橋で連絡している[1]

かつては単式ホーム島式ホーム複合型の2面3線の配線であった。対向側のホームが島式で、西側に上下線共用で使用されていた副本線の3番線が存在し、そこから駅構内西側の貨物線、付近の日通埠頭日本製鋼所への専用線が分岐し、旅客よりも貨物の取り扱いをメインとする駅であった。原田勝正に「壮観というほかない」と評された[2]これら多数の貨物線、専用線は、共に遅くとも1993年(平成5年)までに全て撤去された[1]。また、ホームの先には瓢箪畑が設けられていた。

現在は無人駅となっている。駅舎は構内の東側(室蘭方面に向かって左側)に位置し単式ホーム中央部に接している。1989年(平成元年)築の駅舎は先代の建物より規模が縮小されているが、装飾窓や明り窓、レトロ照明器具、備品として油絵も掲げられた喫茶店を思わせる建物となっている[3]。駅舎内にトイレを有する。またかつては駅舎内に売店も存在し(1993年(平成5年)時点では営業中であった[1])、閉店後その部分にはシャッターが降りている[3]。駅自体は完全無人であるが、駅前商店乗車券を販売する簡易委託駅となっている[3](営業時間:7時00分から21時00分まで。日曜日は休み)。

有人駅時代には「室蘭線発祥の地」と記載された駅スタンプが存在した[1]

そのほか、構内には「室蘭線発祥の地」碑がある。

駅名の由来

テンプレート:節stub 当駅の所在する地名より。地名はアイヌ語の「エサシ」(出崎)に由来するという説がある[3]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は225人[2]
  • 1992年度(平成4年)の1日乗降客数は172人[1]

駅周辺

エトチケレップとはアイヌ語で「」の意で、室蘭方面車窓左手に見える山がそれである。エトチケレップ岬にかつてあったエトチケレップ仮桟橋室蘭本線の計画上の起点であり、そのためエトチケレップ岬の最寄駅である当駅には、「室蘭線発祥の地記念碑」が建立されている。なお当駅の名称「御崎」もこの岬にちなむものである。
  • 室蘭線発祥の地記念碑
1892年(明治25年)8月1日石狩炭田からの石炭積み出しを目的に北海道炭礦鉄道が室蘭 - 岩見沢間の鉄道を開設。終着駅であった初代室蘭駅(現在の新日本製鐵室蘭製鐵所第1門の北東約200メートル、現輪西駅の北東約100メートルの位置にあったものと思われる)から約1.5 km 先(現在のゴルフ練習場周辺)のエトチケレップ岬突端にあった蛇島の南東側基部に石炭積出用鉄道桟橋が設けられ、ここまで貨物専用線が敷かれたことを記念するために最寄の御崎駅に記念碑が建てられた。よって、この記念碑は本来の室蘭線発祥の地からは約250メートル南東の位置にあたることになる。

歴史

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1976年の御崎駅と日本製鋼所周囲約1.5km範囲。右上側に見える御崎駅裏から日本製鋼所の専用鉄道が分岐して工場構内を縦横に走る。左側の菱形の埠頭が日通埠頭。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

脚注

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注釈

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出典

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隣の駅

北海道旅客鉄道
室蘭本線
輪西駅 (M33) - 御崎駅 (M34) - 母恋駅 (M35)

関連項目

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)85ページより。
  2. 2.0 2.1 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)76ページより。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)129ページより。
  4. 北海道炭礦鐵道 第三十一回、第三十二回営業報告。なお、当初はエトツケ貨物停車場という名前で設置届及び使用届が出されていたが、6月9日に使用許可が降りた直後の6月13日に駅名改称を行っている。
  5. 地方鉄道軌道一覧 (社)鉄道同士会 昭和7年10月発行。
  6. 室蘭市史 下巻 昭和16年発行 P135によれば、旧・輪西駅が現・東室蘭駅の位置に移転したために御崎、輪西両町の住民が不便になり、鉄道当局に対して貨客取り扱いの陳情を行った結果開設されたとある。


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