女声合唱
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テンプレート:Portal クラシック音楽 女声合唱(じょせいがっしょう)とは、女声のみの合唱。多くの場合女性だけで演奏される。ソプラノ、メゾソプラノ、アルト[1]の3部合唱(女声3部合唱)であることが多く、男声合唱が4部合唱が多いのと比べ対照的である。女声4部合唱(第1ソプラノ、第2ソプラノ、第1アルト、第2アルト[2])は、混声4部合唱曲が女声合唱曲に編曲された場合に多く見られる。初心者のための作品を中心にソプラノとアルトの2部合唱も見られる。稀に、第1ソプラノと第2ソプラノの2部というような指定のある曲もある。一方、5部以上の曲は、部分的にパートを分割する場合を除いては数が少ない。
低音がないことに加え、男声合唱に比べて使用可能な音域が狭く、声質が似ていることから、聴き手が単調感を覚えやすい。そのような弱点をカバーするため、多くの女声合唱曲はピアノ、オルガン、管弦楽などの伴奏を伴う。無伴奏の曲では、短いもの(3~4分以内)が大勢を占める。
児童合唱と音域的に重なるため、もともと児童合唱曲として書かれた作品を女声合唱団が歌うことも多い。「児童または女声合唱のために」と指定された曲もかなりみられる。英語圏では、女声合唱と児童合唱をまとめてtreble chorusと呼ぶことがある。男声合唱との総称(最近は児童合唱を含む場合も多い)で、同声合唱と呼ばれることもある。
主な女声合唱曲
()内は伴奏形態を示す。
- ロッシーニ 3つの聖歌(ピアノ)
- シューベルト 詩篇23番 D.706(ピアノ)
- メンデルスゾーン 3つのモテット 作品39(オルガン)
- シューマン ロマンス集第1集 作品69/ロマンス集 第2集 作品91(それぞれ、無伴奏もしくはピアノ)
- リスト 眠りから覚めた御子への讃歌(ハルモニウムまたはピアノ)
- スメタナ 3つの歌(無伴奏)
- ブラームス アヴェ・マリア 作品12(管弦楽またはオルガン)/4つの歌 作品17(2つのホルンとハープ)
- サン=サーンス カンタータ《夜》 作品114(管弦楽)
- シャブリエ 音楽への頌歌(管弦楽)
- グリーグ 南の修道院の門で 作品20(管弦楽)
- フォーレ 小ミサ曲(オルガン)
- ヤナーチェク フラッチャニの歌(フルート、ハープ)
- ヴォルフ 妖精の歌(管弦楽)
- ドビュッシー 選ばれた乙女(管弦楽)
- シベリウス 即興曲 作品19(管弦楽)
- ヴォーン・ウィリアムズ マニフィカト(管弦楽)
- ラフマニノフ 6つの合唱曲 作品15(ピアノ)
- ホルスト アヴェ・マリア 作品9b(無伴奏)/2つの東方絵画(ハープ)/7つのパートソング 作品44(弦楽)/Songs from "THE PRINCESS" No.1~No.5
- カプレ 3声のミサ(無伴奏)/イエスの鏡(ハープ、ホルン、弦楽)
- バルトーク 村の情景(ピアノまたは室内管弦楽)
- ストラヴィンスキー 4つのロシア農民の歌(無伴奏もしくは4つのホルン)/古いイギリスのテキストによるカンタータ(室内楽)
- コダーイ 山の夜(無伴奏)/聖霊降臨節(無伴奏)
- プロコフィエフ 2つの詩 作品7(管弦楽またはピアノ)
- オネゲル 復活祭の讃歌(管弦楽)
- プーランク 黒衣の聖母への連祷(オルガン)
- クシェネク 戦場のカンタータ(管弦楽)
- トマジ 12のコルシカ島の歌(無伴奏)
- ショスタコーヴィチ クルイローフの2つの寓話 作品4(管弦楽)
- ダッラピッコラ ミケランジェロ・ブオナローティによる合唱曲第2集(管弦楽)
- メシアン 神の降臨のための3つの小典礼(ピアノ、オンド・マルトノ、チェレスタ、ヴィブラフォン、打楽器、弦楽)
- リゲティ 時計と雲(管弦楽)
- ブーレーズ 婚礼の顔(管弦楽)
- コチャール イ調のミサ(無伴奏)
女声合唱を含む交響曲・管弦楽曲
オペラに登場する女声合唱
- ヴァーグナー 《さまよえるオランダ人》~「糸紡ぎの合唱 (Spinnerchor) 」