上伊集院駅
上伊集院駅(かみいじゅういんえき)は、鹿児島県鹿児島市上谷口町にある九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。
標高141mで、鹿児島本線の駅では最高地点に所在し、隣の広木駅を経て鹿児島中央駅に向かって9km余りの一方的な下り勾配になっている。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。現在は中間の1線は使用されていない。現2代目駅舎は1985年(昭和60年)3月に改築されたもの[1]。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅である。夜間は無人駅。マルスは無いがPOS端末が設置されている。
IC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能で(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)、簡易SUGOCA改札機が設置されている。SUGOCAは「無記名式」のみを券売機で販売しており、窓口では販売していない。また、定期券など「記名式」のSUGOCAは購入できない。
タッチパネル式のICカード対応自動券売機が設置されており、ICカードへのチャージやSUGOCAポイントのチャージなどが行える。ICカードチャージ機も設置されている。 トイレは改札外にあり、男女別の汲み取り式。
のりば
1 | テンプレート:Color鹿児島本線(上り) | 串木野・川内方面 |
2 | テンプレート:Color鹿児島本線 | 使用休止中 |
3 | テンプレート:Color鹿児島本線(下り) | 鹿児島中央方面 |
歴史
- 1913年(大正2年)10月11日 - 川内線として東市来-鹿児島間が開通したのに伴い、上伊集院村大字上谷口に饅頭石駅(まんじゅういしえき)として鉄道院が開設[2][1]。
- 1949年(昭和24年)12月15日 - 饅頭石駅から上伊集院駅に駅名改称[2][1]。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 直営駅から業務委託駅となる[1]。
- 1985年(昭和60年) - 上伊集院駅付近に松陽高校が開校し、それに伴う乗降人員の増加により、駅舎が手狭になったことから現駅舎に建て替えられる[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2012年(平成24年)12月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
駅名の由来
1913年に開設された際には「饅頭石駅」であった。饅頭石とは饅頭石駅の開業当時、隣村であった谷山村大字五ケ別府(現在の鹿児島市五ケ別府町)にある島津貴久が休息したとされる巨大石のことである[3]。
また、1949年には饅頭石駅から上伊集院駅に改称されたが、上伊集院という名称は当時の自治体名である上伊集院村に由来している。上伊集院村の市街地及び村役場は現在の薩摩松元駅付近にあったが、市街地には駅名改称から5年後の1954年(昭和29年)に薩摩松元駅が設置されるまで駅は存在しておらず、上伊集院駅に改称された1949年時点では上伊集院村唯一の駅であった。後に上伊集院村は1960年(昭和35年)に町制施行及び改称し、松元町となった[4]。
利用状況
2012年度の1日平均の乗車人員は1,660人である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2003 | 1,356 | |
2004 | 1,343 | |
2005 | 1,403 | |
2006 | 1,441 | |
2007 | 1,480 | 2,975 |
2008 | 1,569 | 3,136 |
2009 | 1,635 | 3,293 |
2010 | 1,663 | 3,342 |
2011 | 1,655 | 3,330 |
2012 | 1,660 | 3,331 |
駅周辺
駅前を鹿児島県道24号鹿児島東市来線が通っており、駅北側には鹿児島県住宅供給公社により造成された「ガーデンヒルズ松陽台」があり住宅化が急速に広がりつつある。
- 市営上伊集院駅自転車等駐車場
- 上伊集院郵便局
- 鹿児島県立松陽高等学校
- 饅頭石 - 駅から東へ1km行った松林にある大きな石。旧駅名はこれから命名された。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- テンプレート:Color快速「オーシャンライナーさつま」
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速「オーシャンライナーさつま」