レチクル座
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レチクル座(Reticulum)は、南天の星座の1つ。レティクルとも呼ばれる。赤緯-60°周辺にあり、鹿児島県以北の日本からは見えない小さな星座である。
主な天体
恒星
星団・星雲・銀河
- NGC 1313:棒渦巻銀河。とけい座、みずへび座との境界近くにある。
- NGC 1559:渦巻銀河。α星のそばにある。
- NGC 1543:楕円銀河。ε星のそばにある。
- NGC 1574:楕円銀河。α星のそばにある。
由来と歴史
この星座は、18世紀にニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって設定された[1]。ラカーユは天体望遠鏡についている、視野の中の位置を示すための十字線 (照準器) をモチーフとした。当時の名は Le Reticule Romoide (ひし形の十字線)だったが、その後ラテン語化され Reticulum Rhomboidalis になり、さらに省略されて現在の名になった。
元々この領域には、17世紀にドイツの天文学者アイザック・ハブレヒト (en:Isaac Habrecht II)によって Rhombus (ひし形) という名の星座が設定されていた[1]。
呼称と方言
日本では、第二次世界大戦末期から1960年まで、こあみ座(小網座)と呼んだ。