モスコー・ミュール
テンプレート:カクテル概要 モスコー・ミュール(Moscow Mule)とはオールデイカクテル(食前食後を問わず飲めるカクテル)として、非常にメジャーなスタンダードカクテルの一つ。モスコー・ミュールとは「モスクワのラバ」という意味があり、「ラバに蹴飛ばされたように」効いてくる、強いウォッカベースのカクテルであることを表す。なお名称にクーラーとは付いていないが、クーラーの一種である[1]。
由来
1940年代初頭、ハリウッドのジャック・モーガンというバーテンダーがイギリスのリキュールである「ピムス NO.1」を使ったカクテルのために大量に仕入れたジンジャービアの在庫を処分するために考案したとされている説と、1946年にスミノフブランドのウォッカの販売促進のため、スミノフを使った手軽に作れるカクテルを製造元のヒューブライン社が紹介したため広がったという説、あるいはジャック・モーガンとヒューブライン社が組んで広めた、とされる説が有名。
また、本式では銅のマグカップに入れて提供されるものである。今日でも本格的なバーではそのようにして出されているのは、ジャック・モーガンの友人が器を銅のマグカップにすることを提案し、それが広まったとされているからである。
標準的なレシピ
ただしこれは日本での標準的なレシピで、飲み口はやや甘くアルコール度数も高くないカクテルになっている。本来はジンジャー・エールではなくジンジャー・ビアを使う。日本ではジンジャー・ビアの入手が難しいため代用としてジンジャー・エールを使用したレシピが広まったと言われている。
作り方
備考
バリエーション
ウォッカをテキーラに替えるとメキシカン・ミュールに、またラムに替えるとジャマイカン・ミュール(スージー・テーラー)に、スコッチ・ウイスキーに替えるとマミー・テーラーに[2]、ジンに替えるとマミーズ・シスターに[3]、アブサンに替えるとワイルド・ミュールとなる。
関連項目
- サラトガ・クーラー - ライム・ジュースとジンジャーエールを使ったノンアルコールカクテル。
脚注
テンプレート:Reflist- 元の位置に戻る ↑ 山本祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 成美堂出版 1994年12月10日 ISBN 4-415-07873-7
- 元の位置に戻る ↑ 北村聡 著『定番から人気の焼酎カクテルまで 基本のカクテル』(世界文化社、2005年12月1日発行、ISBN 4-418-05324-7)によるとマミー・テーラーのレシピはスコッチ・ウイスキー45ml、ライム・ジュース15ml、ジンジャーエール適量となっており、モスコー・ミュールのベースをスコッチ・ウイスキーに替えてつくられるカクテルと考えられる。
- 元の位置に戻る ↑ 北村聡 著『定番から人気の焼酎カクテルまで 基本のカクテル』世界文化社 2005年12月1日発行 ISBN 4-418-05324-7