ジェネレーションY
テンプレート:世代 ジェネレーションY(英: Generation Y)とは、アメリカ合衆国において1975年から1989年までに生まれた世代である。Y世代(わいせだい)あるいはエコーブーマー (echo boomers) ともいう。
特徴
ベトナム戦争終結からベルリンの壁崩壊(冷戦終結)までの時代に生まれた世代である。第二次世界大戦の終結後に生まれたベビーブーマーの子供世代であり、「親が2人とも第二次大戦後生まれ」の子供たちである。
一桁台から14歳までの時期に冷戦の終結と社会主義の没落に遭遇し、10歳〜20歳になる時期にインターネットの爆発的普及を経験した。この為、インターネットを駆使して活躍する者が多いといわれている。また、15歳〜25歳になる時期にアメリカ同時多発テロ事件に遭遇しており、政府の経済や社会政策への介入を肯定的に見る者が多い世代でもあり、バラク・オバマを大統領に当選させる原動力にもなった。
Millennial Generation
ジェネレーションYと似た世代を表す表現として、1970年代後半、または1980年代から1990年代に生まれた世代のことをMillennial Generation(ミレニアル世代)、あるいはMillennials(ミレニアルズ)と呼ぶ場合がある[1]。
幼少期からデジタル化された生活に慣れ親しみ、ほとんどの人が日常的にインターネットを使いこなしているため、それまでの世代とは価値観やライフスタイルなどに隔たりがあるとされる。新千年紀が到来した2000年前後か、それ以降に社会に進出する世代という意味が込められている[1]。
アメリカ以外でのジェネレーションY
※ 育った時代背景については「冷戦#ポスト冷戦時代」を参照するとわかりやすい。
アメリカ以外でも、1975年〜1989年に生まれた世代は「Y世代」「ジェネレーションY」と呼ばれる例もある。外国のジェネレーションYは、一桁台から10代でソ連崩壊とグローバル資本主義に遭遇した為、プレカリアート(非正規雇用労働者)の多い世代である。日本のジェネレーションYは「氷河期世代」と呼ばれているが、この他に「ロストジェネレーション」(アメリカではジェネレーションYの曽祖父母世代を指す言葉でもある)と呼ばれる事も多い。
こうした時代背景は、政治・経済に対する意識にも影響を与えている。
ロシアのジェネレーションYは、一桁台〜10代でソ連崩壊に遭遇し、グローバル資本主義による不況(ロシア財政危機)に巻き込まれた事から、ウラジーミル・プーチンの反米・大国路線を支持する者が多いという。
また、韓国のジェネレーションYは「88万ウォン世代」とも呼ばれており、10代でアジア通貨危機に遭遇した為にプレカリアートが多く、金大中政権が敷いた新自由主義に反発するが故に、李明博(ハンナラ党)を大統領に当選させる原動力にもなった。
参考文献
- 日本経済新聞 2009年2月15日付15頁「政治を動かす新世代」
脚注
- ↑ 1.0 1.1 若者--新時代の到来を告げる「ミレニアルズ」(CNET Japan, 2006年1月12日)
関連項目
- ジェネレーションY〜地球未来図〜
- ベビーブーマー(親世代)
- ビート・ジェネレーション(祖父母世代)
- ロスト・ジェネレーション(曽祖父母世代)
- サイオン(ジェネレーションYを主要顧客と想定した、北米におけるトヨタ自動車のブランド)
- 真性団塊ジュニア(ジェネレーションYの日本版)
- 88万ウォン世代(ジェネレーションYの韓国版)
外部リンク
- テンプレート:PDF
- JMR生活総合研究所「Y世代とは」
- 日本赤十字九州国際看護大学 2008年2月18日「歓迎!ジェネレーションY」
- 片岡英彦「メディアから見たY世代」:1980年代生まれを「Y世代」と呼んでいる。
- テレビ東京「ガイアの夜明け」 2005年3月15日放送「今 本を売りにゆきます〜純愛に泣くY世代を狙え〜」:1980年代生まれを「Y世代」と呼んでいる。
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