コガタペンギン
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テンプレート:生物分類表 コガタペンギン、リトルペンギンまたはフェアリーペンギン(妖精ペンギン)(英:Little Penguin / Fairy Penguin、学名:Eudyptula minor)は、ペンギンの一種。ブルーペンギン(英:Blue Penguin / Little Blue Penguin)、コビトペンギン、小ペンギンと呼ばれることもある。
分布
形態
ペンギンの中では最も小さい種類である。体長は約40cm、体重は約1kgである。
生態
通常は海岸近くの草むらなどに巣を作るが、シドニーなどの大都市近郊では海岸近くの民家の縁の下などに住む場合もある。明け方に海へ出て、日没後に陸に上がる。
コガタペンギンは他のペンギンと違って、直立で歩行せずにやや前傾姿勢で歩行する。このことから、最も原始的な種類のペンギンであると考えられている。
Sibley分類体系上の位置
Status
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))人間との関係
メルボルン南東のフィリップ島で日没後に見られるペンギン・パレードではその愛らしい姿で多くの観光客に人気がある。
Linuxの開発者であるリーナス・トーバルズはオーストラリアでの休暇中にコガタペンギンに噛まれた。このことがLinuxの公式マスコットとしてペンギン『Tux』を選定するきっかけとなった。
このペンギンが見られる水族館
どの水族館でも、他のペンギンと隔離して単独で展示されている。
- 葛西臨海水族園(東京都)
- 横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)-1998年、日本で初めて繁殖に成功した[1]。
- 長崎ペンギン水族館(長崎市)
脚注
- ↑ 中山高志 「いきものバンザイ -フェアリーペンギン 八景島シーパラダイス-」 東京新聞神奈川版 2008年6月12日朝刊、地域の情報頁、中日新聞東京本社、2008年。
外部リンク
- BirdLife International 2004. Eudyptula minor. In: IUCN 2006. 2006 IUCN Red List of Threatened Species.テンプレート:Bird-stub