グアバ

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テンプレート:生物分類表 テンプレート:栄養価 グアバ (グァバグヮバグアヴァとも;英語:Guavaスペイン語Guayabaポルトガル語Goiaba学名Psidium guajava L.) は、フトモモ科に属する熱帯性の低木。または、これと同じ Psidium 属の約100種の植物の総称。

植物学上の特徴と分布

カリブ海沿岸、中央アメリカ南アメリカ北部、東南アジアなどに自生する。和名蕃石榴バンジロウまたはバンザクロ、バンセキリュウ)。沖縄地方の方言ではバンシルー(沖縄本島)、バンチキロー(宮古)、バンチュル(八重山)、また台湾では芭楽(台湾語: バラー、テンプレート:繁体字テンプレート:簡体字中国語テンプレート:ピンインテンプレート:注音)と呼ばれる。

は楕円から卵型で、長さは5-15cm程度。対生で枝分かれしない。く、5枚の花弁と多数のおしべを持つ。

果実は食用とされる。形は球か洋ナシ型で、直径3-10cmほど。皮は薄くてきめが細かく、色は薄い緑色から黄色、成熟期には品種によってピンクや赤になる。強い特徴的な香りをもち、白か橙色の果肉の中には、小さくて固いたくさんの種子がある。なお、種子を多く摂取すると腹をくだす。ビタミンABCが豊富。

葉に含まれるポリフェノールは、α-マルターゼによるデンプンの分解を抑制し、糖の吸収をおだやかにし、血糖上昇を抑制する作用があり[1]健康茶(グアバ茶)に使われる。特定保健用食品の許可がある製品も存在する。

グアバは熱帯の国々で食用として栽培されており、ストロベリー、コスタ・リカ、アップル、ギニア、カットリー、マウンテンなどの品種がある。果実はそのまま食用とするか、デザートなどに使われる。アジアでは、生のグアバに食塩、唐辛子粉、またはプルーンの粉末や乾燥梅干しの粉末(酸梅粉)をつけて食べる。ゆでたグアバはキャンディージャムゼリーネクターなど、幅広く使用される。

グアバはに弱い。ハワイなど一部の熱帯地域では、ある種のグアバが雑草のようにはびこっている。また、グアバは熱帯の植物には珍しく、室内で育成すれば温帯地域でも食べられる大きさの果実を収穫できるため、園芸の対象としても興味をもたれている。日本においては沖縄県で民家の庭木としてよく見られる。

近縁種のキバンジロウ(テリハバンジロウ)もグアバと呼ばれ同様に利用されている。

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脚注

  1. グァバ葉抽出茶の糖類分解酵素活性阻害ならびに消化管輸送およびグルコース吸収抑制による血糖値上昇抑制作用、山内有信ほか、栄養学雑誌 Vol.66 (2008) No.1

外部リンク

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