うみへび座
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うみへび座(海蛇座、Hydra)は、トレミーの48星座の1つ。星座の中で最も領域が広い。
みずへび座(Hydrus)とは、ラテン語の綴りもよく似ている。
主な天体
恒星
- α星:アルファルド(Alphard)は、うみへび座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[1]。全天で最も大きな星座であるにもかかわらず、これ以外は暗い星である。
- R星:ミラ型変光星。
- SDSS J090745.0+024507:銀河系からの脱出速度の2倍に達する速さで移動している超高速度星の1つ。
- HE 1327-2326:最も金属量の少ない恒星。
星団・星雲・銀河
その他
- うみへび座A:電波源。
神話
勇者ヘーラクレース(ヘルクレス座)の12の冒険のうち、2番目がこの怪物ヒュドラー退治であった。この怪物は、9つの首を持ち、そのうちの1つは不死であった。また首を切ればすぐに新しい首が2つ生えてくるため、ヘーラクレースは苦戦した。彼は従者のイオラオスを呼び、切り口に火を当てて焼き、新しい首が生えないようにした。そして、不死の首は大きな岩の下敷きにしてようやく退治した[2][3]。
呼称と方言
日本では、ヒドラ座と呼んだ時代がある。