うちゅう人 田中太郎
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『うちゅう人 田中太郎』(うちゅうじん たなかたろう)は、ながとしやすなり作のギャグ漫画。および、それを原作としたアニメ・ゲーム作品。
目次
概要
「月刊コロコロコミック」(小学館)の1998年8月号から2004年9月号、及び「別冊コロコロコミック」の2000年6月号と2004年8月号まで連載されていた。単行本は全14巻。当初は読み切り作品だったが、読者から好評を博し連載されるようになる。2004年、次回作の『ミラクルボール』連載の決定と共に終了した。最終回のラストは太郎とタカシの別れという形で締めくくられている。
連載初期の同作品扉には、「この漫画はアニメ化・ゲーム化・映画化を目指します!」というある意味異彩を放つコピーが書かれていた。なお単行本一巻の発売決定時にも「アニメ化・ゲーム化・映画化はまだですが、単行本化は果たしました!」と書かれた。なおこのコピーは、「映画化」以外はいずれも実現している。
第45回(平成11年度)小学館漫画賞受賞。
あらすじ
ある日地球の小学校に生徒としてやってきた宇宙人、田中太郎がタカシたちを巻き添えに大騒動を巻き起こす。
登場キャラクター
名前のほとんどが連載当時の芸能人の名前のパロディ。
主要人物
- 田中 太郎(たなか たろう)
- 声 - パンチUFO
- 戸成小学校に突然転校してきた謎の宇宙人。頭にツノが生えていて、いつもオレンジ色のTシャツに赤文字で「た」と書かれた服を着ている。背中のハンドルを回すと尻からカプセルが出てくる。腕が伸ばせる(制限あり)。頭部が交換できて、色々な表情の頭部を持っている。一石二鳥のことを、一つの石と二つの鳥と勘違いしている。
- 上記の性質から、「本当はロボットではないか」(太郎の体は金属製らしい)という説もあり実際にタカシも2つ目の読みきりでそのようなことを口にしている。学校の成績は意外と優秀。
- タカシの事を振り回しているが「親友である」と劇中で度々言及している。
- 家族は兄、妹、祖父など多く登場しているが、両親はなぜか1人で頭を回転させて父親と母親を切り替えている。しかしコミックス12巻その四では父親と母親は別々に登場していた。
- 最終回では花子たちと共に宇宙へ帰っていった。
- 堀町 タカシ(ほりまち タカシ)
- 声 - 松本さち
- どこにでもいそうな普通の少年。太郎の巻き起こす騒動にいつも巻き込まれるが、なんやかんやで気が合う。成績は太郎とは対照的にあまりよくない。だが、足は速い。また、早とちり癖があり、1話に数回は必ずと言っていいほど太郎(またはその仲間たち)の行動を早とちりしている。なお、一度だけ太郎隊のキ太郎になったことがある(理由はキ太郎が風邪をひいたため)。誕生日は8月8日(コミックス12巻その五より)。
- 太郎のことは本気で親友だと思っており、最終回では宇宙人を侮辱したチンピラにケンカを仕掛けるほどに激怒した。その後は宇宙へと帰っていく太郎の腕を涙ながらに見送った。
- 名前の由来は反町隆史。
戸成小学校
- 浅田 きょう子(あさだ きょうこ)
- 声 - 西村ちなみ
- タカシのクラスのアイドル。
- 原作初期はウェーブがかったショートヘアだったが、いつのまにかストレートヘアーになっていた(アニメではツインテールになっている)。また初期はコロコロ誌上としては珍しくサービスシーン(抜群のプロポーションで下着姿)もあり人気も高かったが、後期は出番が少なくなった。
- 将来、太郎と結婚しタロスケという名の子供が登場したことがあるが、花子が登場したためこの設定は忘れ去られた。
- 名前の由来は深田恭子。
- 松野内 ユタカ(まつのうち ユタカ)
- 声 - 氷青
- タカシのクラスメイト。ほとんど脇役なので漫画ではセリフも少なく、名前自体も初期は設定されていなかった。
- 名前の由来は竹野内豊。
- 先生(せんせい)
- 声 - 森久保祥太郎
- タカシのクラスの担任教師。おやじギャグが趣味で生徒からのウケは悪いが太郎には大うけしている。
- 校長先生
- 戸成小学校の校長。原作では厳格な顔つきで出番は少ないが、アニメでは常に笑顔を絶やさない大らかな性格で出番が増えている。
宇宙人
- ジェームズ(カエル)
- 太郎のいとこのカエル型宇宙人。生態もハエが好物だったり幼年期がオタマジャクシだったりとカエルそのものだが、何故か水が苦手だというカナヅチ。太郎と同様に家族が何人もいる。
- ラーメン屋のおじさん
- あらゆる場所からラーメンを届けたり、お店を出す神出鬼没の宇宙人。おじさんの作るラーメンは太郎やジェームスの大好物。
- メチャワル星人(メチャワルせいじん)
- 声 - 堀内賢雄
- 「メチャワル星」から「地球を破壊するためにやってきた」宇宙人。太郎に宇宙船を壊されたので地球に留まることになった。名前でいうほど性格は悪くなく、どちらかというと善良。
- 当初は1回のみの登場予定だったが、人気が出たため中期にかけて何度か登場した。最終話でも一コマのみ登場。『ミラクルボール』の特別編にも一度だけ出たことがある。
- タロタカマン
- 太郎とタカシがカンチョーし合うことで互いの友情パワーが駆け巡り合体する友情戦士のはずだが、太郎だけ何らかの手段で逃げている。コミックス5巻のみ登場。
- 田中 花子(たなか はなこ)
- 太郎の妻で、8巻から登場。人間の股間を見るとビビる。
- 最初の読みきり漫画のオチでは同姓同名の人物が登場する。また、太郎の代わりの転校生として入学したこともあった。
- 田中 一郎(たなか いちろう)
- 太郎と花子の間に生まれた男の子。9巻から登場。桁外れの怪力の持ち主。
- 田中 二郎(たなか じろう)
- 同じく、太郎と花子の間に生まれた一郎の兄弟。兄弟は他にもいっぱいいる。
- 太郎隊(たろうたい)
- 初期はアカ太郎、アオ太郎、ミド太郎、キ太郎、ピンク太郎の5人だったが、後に茶太郎、ブラック太郎などの全20人となる。5人の頃は登場するも全く役に立たない存在で、他の15人は脇役として登場することがほとんどだった。
- ジェームズ隊(ジェームズたい)
- 太郎隊に対抗して作られた5人組。太郎隊と同じくほとんど役に立たない。
- 田中 犬郎(たなか いぬろう)
- 太郎から主役の座を奪うため宇宙からやってきたが、戦いに敗れたため結局主役の座は太郎が守った。コミックス10巻で1話だけ(その五)の登場。
- 最後はタカシから脇役の座を奪おうとしていた(名前は反町ダカシ)。
アニメオリジナル
以下5名はいずれも原作漫画には登場しない。
- マサミ
- 声 - 大野佐和
- リエの友人にしてツッコミ役。
- リエ
- 声 - おみむらまゆこ
- マサミの友人。眼鏡をかけた天然ボケの少女。
- ユウジ
- 声 - 間宮くるみ
- 嫌味っぽい顔をした博学の少年。
- ゴージャスあいこ
- 声 - 池澤春菜
- センスの悪い人形を集めるお嬢様。
- 教頭先生
- 常に校長先生に付き添う先生。シニヨンヘアで眼鏡をかけたスタイル抜群の女性。
- 謎の外国人(なぞのがいこくじん)
- 声 - 堀内賢雄
- やたらと道を聞いてくる神出鬼没の男。
中学生編
「ハイパーコロコロ」と「コミックGOTTA」創刊号に掲載された番外編。太郎達が中学生となっていること以外は特に設定は変わっていない。コミックスでは第2巻のその六、その七に収録。
アニメ
2000年4月17日から2001年3月30日に、テレビ東京系「おはスタ」内で放送された。全24話。原作のエピソードをアニメ化されているが、「中学生編」のエピソードも含まれている。また、前述の通り原作には存在しないアニメオリジナルキャラクターも数人登場する。
2007年1月11日から6月21日までTOKYO MXにて30分版が放送された。
2009年4月から9月まで「おはスタ」内で『伝説のアニメセレクション』の一環として再放送された。
Youtubeの「小学館集英社プロダクションチャンネル」にて、第1話のみ無料配信されている。
日本国外での放送
- 2007年4月から韓国のtooniverseでも放送が開始された。
- 台湾ではカートゥーン ネットワークで放送されていた。また、香港では2003年5月から同年7月までに、翡翠台で放送されていた。
- スペインでは、K3とTelemadridで『Taro el extraterrestre』(意訳:太郎エイリアン)というタイトルで放送されている。
- その他、ドイツやフィリピンでも様々な地域で放送されている。
スタッフ
- 監督 - 山口頼房
- 監修 - 東不可止
- シリーズ構成 - 土屋理敬
- キャラクターデザイン - 大城勝
- 美術監督 - 吉川洋史
- 色彩設計 - 長野雅美
- 編集 - 森田清次
- 音響監督 - 千葉繁
- 音楽 - 渡部チェル
- 音響プロデューサー - 南沢道義、西名武
- 音楽プロデューサー - 吉田隆
- アニメーションプロデューサー - 光延晋児、斎藤次郎
- アニメーション制作 - スタジオ雲雀
- プロデューサー - 清水良司
- 製作 - 小学館プロダクション
主題歌
- オープニングテーマ「タナカ de シュビドゥワ」
- 作詞 - コンドリア水戸 / 作曲・編曲 - 渡部チェル / 歌 - グッチ裕三
- エンディングテーマ「田中太郎のうた」
- 作詞 - コンドリア水戸 / 作曲・編曲 - 渡部チェル / 歌 - グッチ裕三
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 転校生田中太郎登場 | 土屋理敬 | 山口頼房 | 大城勝 | |
2 | 追跡、太郎の家を探せ!! | 高柳滋仁 | 柳瀬雄之 | ||
3 | 田中太郎の誕生会 | 植田浩二 | 牛草健 | 釘宮洋 | |
4 | 正義の味方太郎隊登場!! | 土屋理敬 | 大関雅幸 | 武内啓 | |
5 | 超ドキドキ 遊園地大作戦 | 植田浩二 | 斉木久 | 三浦貴弘 | |
6 | 底抜け太郎のおとぼけRPG!! | 土屋理敬 | 松浦錠平 | 大城勝 | |
7 | オレがメチャワル星人だメチャ~!! | 植田浩二 | 高柳滋仁 | 柳瀬雄之 | |
8 | たろう部へ入ろう! | 肝振勇 | 大関雅幸 | 武内啓 | |
9 | カードでバンバン! 熱血! お嬢様バトル!! | 土屋理敬 | 中西伸彰 | 三浦貴弘 | |
10 | 夏だ! プールで大暴れ | 高柳滋仁 | 小躾太郎 | ||
11 | 太郎の愛と感動の物語 | 牛草健 桃瀬まりも |
牛草健 | 釘宮洋 | |
12 | タカシのちこく脱出大作戦!! | 植田浩二 | 松浦錠平 | 鈴木大司 | |
13 | タカシのアルバイト大作戦!! | 牛草健 | 釘宮洋 | ||
14 | 太郎グッズは私(わたくし)のもの!! 大作戦 | 土屋理敬 | 大関雅幸 | 武内啓 | |
15 | 探検! モモタロウワールド | 植田浩二 | 中西伸彰 | 三浦貴弘 | |
16 | パワー全開! ラーメン三姉妹!? | 土屋理敬 | 松浦錠平 | 鈴木大司 | |
17 | メチャワル星人の逆襲メッチャ!? | 植田浩二 | 高柳滋仁 | 古賀誠 | |
18 | タカシの超シンデレラストーリー!? | 土屋理敬 | 牛草健 釘宮洋 |
牛草健 | 釘宮洋 |
19 | 消えたタカシの謎? | 植田浩二 | 山口頼房 | 三浦貴弘 | |
20 | あの日の小さな約束 | 土屋理敬 | 山口頼房 桃瀬まりも |
山口頼房 | 大城勝 |
21 | 太郎ファミリー大集合 | 植田浩二 | 中西伸彰 | 三浦貴弘 | |
22 | お嬢様、最後の挑戦!? | 土屋理敬 | 山口頼房 桃瀬まりも |
山口頼房 | 大城勝 |
23 | ドッキリ! コロノコ探検隊 | 植田浩二 | 中西伸彰 | 三浦貴弘 | |
24 | 太郎、太郎、田中太郎!! | 土屋理敬 | 桃瀬まりも 釘宮洋 |
山口頼房 釘宮洋 |
大城勝 釘宮洋 |
ゲーム
- うちゅう人田中太郎で RPGツクールGB2
- 2001年7月20日にゲームボーイカラー専用ソフトとして株式会社エンターブレインから発売。『うちゅう人田中太郎』を題材としたRPGツクール。
- この漫画のキャラクターが活躍するRPGを制作することができるほか、彼らによる初心者向けのチュートリアルやタカシが主人公のサンプルゲームも用意されている。数あるツクールシリーズの中でも、このように「特定の原作を持つ製品」というのは極めて珍しい。「うちゅう人田中太郎」と銘打ってはいるが、ファンタジーRPGを制作することができるという点では他のRPGツクールとさほど変わらない。
関連項目
- ミラクルボール - 作者の次回作。特別編にメチャワル星人が出演している。