身延町
テンプレート:Infobox 身延町(みのぶちょう)は、山梨県の南西部に位置する南巨摩郡の町。
日蓮宗総本山の身延山久遠寺の門前町。2004年9月13日に西八代郡下部町・南巨摩郡中富町・南巨摩郡身延町が合併し誕生した。町名は公募により選ばれ、南巨摩郡に属すことが県議会で決定した。千円紙幣E号券、五千円紙幣D号券にある本栖湖の逆さ富士は、身延町の中ノ倉峠から撮影された写真がモデルである。
目次
地理
隣接している自治体・行政区
歴史
律令制下では富士川左岸が巨摩郡川合郷、富士川東岸は八代郡川合郷に比定される。平安時代後期には、大野近辺に『玉葉』安元2年条に見られる施薬院領飯野牧が成立する。
鎌倉時代、飯野牧内の波木井郷は甲斐源氏の一族加賀美氏の分流である南部光行の子波木井実長が地頭になり、波木井郷に館を構え南部氏の河内支配の一端を担った。また下山郷には秋山光行の兄光季の子下山光重が、帯金には加賀美氏の一族とされる帯金氏が入部するなど、町域では加賀美一族の影響が強い。鎌倉期の文永11年(1274年)には波木井実長の庇護のもと日蓮が草庵を構え、日蓮の草庵から発展した身延山久遠寺は甲斐・駿河方面における日蓮宗の拠点となり、波木井実長ら南部一族も帰依した。
南北朝期には南部氏が奥州に入府し、河内地方には守護武田氏の一族である穴山氏が入府する。戦国期には守護武田氏の勢力が衰え、甲斐国内では武田氏と有力国人勢力との抗争が行われるが、穴山氏も有力国人のひとつとして台頭する。穴山氏は信友期に武田氏に臣従し、本拠を南部から下山に移転し、下山館を築いて河内支配の本拠とした。下山は下山館を中心とした城下町(下山城下町)が形成され、河内路(近世の駿州往還)の宿場が設けられ交通の要地としても機能した。その後、穴山氏は信君期に領国化された駿河江尻領を任され支配領域が拡大し、下山は引き続き穴山領の中心として機能するが、武田氏滅亡後、天正15年(1587年)に当主の勝千代が早世し、穴山氏の河内支配は終焉を迎えた。
その後、支配領主は徳川氏、豊臣系大名と変遷し、近世には巨摩郡西河内領の13か村、八代郡東河内領の11か村が成立する。全村が幕府直轄領、甲府藩領を経て、享保9年に甲斐一国が幕府直轄領化されると在方は三分代官支配となり、町域は上飯田代官支配、後に市川代官支配となる。このころは身延山久遠寺の門前町が発達し、多くの参詣者が訪れた。山間部の河内地方は米麦栽培が乏しく農間余業が行われ、町域でも紙漉や楮・三椏栽培が行われた。
沿革
- 1875年(明治8年)1月 - 巨摩郡身延村・波木井村・梅平村・大野村が合併して身延村となる。
- 1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法の施行により、身延村が南巨摩郡の所属となる。
- 1889年(明治22年)7月1日 - 町村制の施行により、身延村が単独で自治体を形成。
- 1931年(昭和6年)1月1日 - 身延村が町制施行して身延町となる。
- 1955年(昭和30年)2月11日 - 下山村・豊岡村・西八代郡大河内村と合併し、改めて身延町が発足。
- 2004年(平成16年)9月13日 - 身延町・中富町・西八代郡下部町が合併し、現在の身延町が発足。
人口
行政
- 首長名:望月仁司(もちづきひとし)2008年10月24日就任 2期
- 前町長:依田光弥(よだみつや)
経済
産業
- 主な産業
- 産業人口
姉妹都市・提携都市
国内
教育
大学
高等学校
中学校
- 身延町立久那土中学校
- 身延町立下部中学校
- 身延町立中富中学校
- 身延町立身延中学校
小学校
- 身延町立久那土小学校
- 身延町立下部小学校
- 身延町立西島小学校
- 身延町立原小学校
- 身延町立下山小学校(旧身延町立身延北小学校)
- 身延町立身延小学校(旧身延町立身延西小学校)
- 身延町立大河内小学校(旧身延町立身延東小学校)
交通
鉄道路線
バス
- 山梨交通・京王電鉄バス - 中央高速バスとして新宿高速バスターミナルまで運行する。
- 山交タウンコーチ - 身延駅から久遠寺や南部町へ向かう。
- 富士急山梨バス - 下部温泉駅から富士山駅方面へ1日1本が乗り入れているほか、朝夕に下部温泉駅から古関地区までの区間便も3往復設定されている。
- 身延町営バス - 旧中富町域と旧下部町域を中心に富士川町や市川三郷町まで乗り入れているバスもある。
- 早川町乗合バス - 身延駅および下部温泉駅より早川町へ向かう。
道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 旧下部町地域
- 旧中富町地域
- 山梨県立なかとみ青少年自然の里: 和紙・陶芸の手作り体験ができる陶芸工房を備え、雨天時にも活動可能な体育館と定員数100人の宿泊施設をもつ。
- なかとみ和紙の里: 西嶋和紙の手漉き体験、全国の和紙の展示、工芸美術館、地元特産品の飲食施設の4施設で構成されている。
- ふるさと富士川まつり
- 沢奥(さおき)のおまつり
- 西島秋季例大祭
- 八日市
- 旧身延町地域
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