大沼 (七飯町)
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大沼(おおぬま)は、北海道南西部の渡島半島東側、亀田郡七飯町にある湖。大沼市街地の一部と大沼湖畔と駒ケ岳が大沼国定公園に指定されている。アイヌ語ではポロ・トー(大きな湖・沼)と呼ばれ、「大沼」は意訳である。
2012年(平成24年)7月3日、ラムサール条約に登録された[1]。
概要
1640年の駒ヶ岳の噴火時に発生した山体崩壊によって、折戸川の流れが止められてできた堰止湖。湖内には大小126の島々が点在しており、一部の島には橋が架けられ散策路が作られている。
また周辺には小沼、蓴菜沼、長沼、円沼などの湖沼が点在する。
南西の小沼とは狭戸(せばっと)と呼ばれる狭い地峡で隔てられており、狭戸上にJR北海道函館本線が敷設されている。
北海道では比較的早い時期に開かれた観光地で、1855年の箱館開港に伴い大沼一帯が外国人の遊歩地区とされ、1905年に、北海道庁が作成した「大沼公園創設案」をもとに公園整備され、「道立大沼公園」が設置された。1915年には実業之日本社により、三保の松原・耶馬渓とともに新日本三景に選ばれている。1958年には小沼、駒ヶ岳とともに大沼国定公園として指定を受けた。
湖岸にはエゾマツ、イタヤカエデ、シラカバなどの森林が広がり、紅葉の名所としても知られている。周辺は東大沼温泉、流山温泉などがある。
かつて函館水電(電力事業と軌道事業(函館の路面電車)を行っていた)は湖の水を利用して水力発電を行っていた(大沼第一発電所)。
データ
- 最大水深 : 11.6m
- 流入河川 : 軍川、宿野辺川
- 流出河川 : 折戸川
歴史
交通
大沼の観光拠点はJR函館本線の大沼公園駅周辺。池田園駅、流山温泉駅、銚子口駅も湖岸にある。
道路は北海道道338号大沼公園線が湖岸を一周しているほか、北海道道43号大沼公園鹿部線が大沼公園駅前を通る。いずれも国道5号に接続している。函館市からは自動車で約45分。函館新道経由で35分。
道央自動車道は大沼公園インターチェンジになる。
脚注
- ↑ 日本の9湿地を登録 広島・宮島など ラムサール条約:産経新聞2012年7月3日