咲来駅
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咲来駅(さっくるえき)は、北海道中川郡音威子府村字咲来にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW60。電報略号はクル。
駅構造
周辺の駅と同様に、かつて林業が盛んであった頃は周辺や咲来峠筋の山林から切り出された木材の出荷駅として栄え、稚内方面に向かって左側に木造駅舎とその横の稚内側に荷物積卸場、駅舎の反対側に貨物積卸場を持ち、駅舎を中心とする千鳥状の単式ホーム2面2線と、荷物積卸場へ稚内側から引込み線、外側に貨物積卸用の副本線をそれぞれ有する一般駅であった。
その後、荷物及び貨物取扱い廃止により貨物線の撤去、無人化に伴い駅舎側ホームに棒線化及び旧駅舎の撤去と待合室の設置が行われ、単式ホーム1面1線の無人駅となった。
駅名の由来
アイヌ語の「サク・ル」(夏の通り道)からきたもの。天塩川筋から海産物を入手するための重要な路だった。
駅周辺
咲来の集落がある。日本通運の建物や大きなメインストリートなどに、かつて明治時代に真っ先に駅逓が置かれて稚内方面開拓の中継あるいはオホーツク沿岸の枝幸町との交通の要衝となった、常盤村の中心部であったこの町の繁栄が偲ばれる。
歴史
- 1912年(大正元年)11月5日 - 国有鉄道の駅として開業。一般駅。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物扱い廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - CTC化にともない無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。