智恵文駅

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ファイル:Chiebun eki.jpg
1977年の智恵文駅と周囲約500m範囲の状況。上が稚内方面。千鳥式ホーム2面2線とその外側に貨物積卸用の副本線。駅舎横の名寄側に貨物積卸場と引込み線及びストックヤード。駅裏のストックヤードは既に使用されていない。また島状のホームの副本線側が植栽され、単式ホームとして使用されているのが確認できる。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

智恵文駅(ちえぶんえき)は、北海道上川総合振興局名寄市智恵文十一線にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W51電報略号チフ

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[4]分岐器を持たない棒線駅となっている[4]。かつてはホームが千鳥式に配置された相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[6]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム北側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[6]。駅舎側(西側)が下り1番線、対向側ホームが上り2番線となっていた[6]。そのほか対向側ホーム外側への、主に貨物の留置用もしくは山側からの貨物積卸用として副本線を1線[6]、1番線の旭川方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[6]。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲している[4]

無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[4]有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[5]を改造した貨車駅舎となっている[4]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[7]。宗谷本線のほかの貨車駅舎と違い、外壁に華やかな藤色の鋼板が張られている[7]。塗色によるものではなく、完全に新調された外壁で、間隔が細かい波板を使用している[5]。同時に内部も再整備されている模様である[5]。改築当初は他の貨車駅舎と同様の塗色であったが(1993年(平成5年)3月時点ではこの塗色[4])その後外壁にひまわりの絵が描かれた時期[7]を経て現在の外壁となった[7]。駅舎内にトイレを有する[7]。かつての2番線ホームは1番線ホームに比べ有効長が短かった[6]

かつて林業が盛んであった頃は、近隣の山林から切り出した木材の積み出し駅であった。

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「チエプ・ウン・トウ」(魚の沼[7][8]。或いはの入る沼[6][9])に由来する。附近にある、昔からフナコイワカサギが豊富に獲れる半月湖の智恵文沼を指す[8]。また、智恵文沼ではなく、智恵文川沿いにあった別の沼という説もある[4]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は78人[6]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は24人[4]

駅周辺

駅前にレンタサイクルがある[7]。周辺には小さな集落がある。

隣の駅

北海道旅客鉄道
宗谷本線普通
北星駅 (W50) - 智恵文駅 (W51) - 智北駅 (W52)

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:宗谷本線
  1. 1.0 1.1 1.2 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  2. 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)46ページより。
  3. 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)146ページより。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)33ページより。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 6.8 6.9 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)179ページより。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)209ページより。
  8. 8.0 8.1 書籍『ミニブックシリーズ 北海道駅名』(発行出版社、発行年月日不明(1980年代))36ページより。
  9. 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)121ページより。