智恵文駅
智恵文駅(ちえぶんえき)は、北海道(上川総合振興局)名寄市智恵文十一線にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW51。電報略号はチフ。
歴史
- 1911年(明治44年)11月3日 - 国有鉄道天塩線名寄駅 - 恩根内駅間延伸開通に伴い開業[1][2]。一般駅。
- 1912年(大正元年)9月21日 - 線路名を宗谷線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1919年(大正8年)10月20日 - 線路名を宗谷本線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 時期不詳 - 貨車駅舎を改修[5]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[4]。分岐器を持たない棒線駅となっている[4]。かつてはホームが千鳥式に配置された相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[6]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム北側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[6]。駅舎側(西側)が下り1番線、対向側ホームが上り2番線となっていた[6]。そのほか対向側ホーム外側への、主に貨物の留置用もしくは山側からの貨物積卸用として副本線を1線[6]、1番線の旭川方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[6]。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲している[4]。
無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[4]。有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[5]を改造した貨車駅舎となっている[4]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[7]。宗谷本線のほかの貨車駅舎と違い、外壁に華やかな藤色の鋼板が張られている[7]。塗色によるものではなく、完全に新調された外壁で、間隔が細かい波板を使用している[5]。同時に内部も再整備されている模様である[5]。改築当初は他の貨車駅舎と同様の塗色であったが(1993年(平成5年)3月時点ではこの塗色[4])その後外壁にひまわりの絵が描かれた時期[7]を経て現在の外壁となった[7]。駅舎内にトイレを有する[7]。かつての2番線ホームは1番線ホームに比べ有効長が短かった[6]。
かつて林業が盛んであった頃は、近隣の山林から切り出した木材の積み出し駅であった。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「チエプ・ウン・トウ」(魚の沼[7][8]。或いは鮭の入る沼[6][9])に由来する。附近にある、昔からフナ、コイ、ワカサギが豊富に獲れる半月湖の智恵文沼を指す[8]。また、智恵文沼ではなく、智恵文川沿いにあった別の沼という説もある[4]。
利用状況
駅周辺
駅前にレンタサイクルがある[7]。周辺には小さな集落がある。
- 北海道道252号美深名寄線
- 天智橋
- 智恵文郵便局
- ピヤシリ牧場[4]
- ひまわり畑 - 東京ドーム2個分の広さである[7]。
- ひぶなの里 ちえぶんパーク[7]
- 智恵文沼 - 駅から北西に約1.0km[6]。地名由来の元となった沼とされている[6]。
- 天塩川
- 智恵文市街地(旧・中川郡智恵文村中心部) - 国道40号沿い。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:宗谷本線- ↑ 1.0 1.1 1.2 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)179-180ページより。
- ↑ 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)46ページより。
- ↑ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)149ページより。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)146ページより。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫、2007年5月発行)33ページより。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 6.8 6.9 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)179ページより。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)209ページより。
- ↑ 8.0 8.1 書籍『ミニブックシリーズ 北海道駅名』(発行出版社、発行年月日不明(1980年代))36ページより。
- ↑ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)121ページより。