ダニエル・ラドクリフ
テンプレート:ActorActress ダニエル・ジェイコブ・ラドクリフ(テンプレート:Lang-en-short、1989年7月23日 - )は、イギリスの俳優。ロンドン南西部のフラム出身。身長166cm[1]。愛称はダン(Dan)。
略歴
北アイルランド出身の父親とユダヤ系イギリス人の母親の間に一人息子として生まれる。 父は、元著作権エージェントで、現在は彼の世話役、母はキャスティングディレクター。 2人共、過去に俳優のキャリアがある。
協調運動障害を抱えていることを公表しており、俳優を志すようになったのも、学校での生活が上手くいかず、学校以外で活躍出来る場所を見つけるためだったという[2]。
1999年、BBCのドラマ『デビッド・コパーフィールド』でデビュー。
子役として活動していた頃、ちょうど世界的ベストセラー小説『ハリー・ポッターと賢者の石』の映画化にあたり、主役ハリー・ポッター役のオーディション選考が行われていたが、なかなかハリーのイメージに合う少年が見つからなかった。そんな中、ダニエルが両親と芝居を観に行っていた際、偶然同席していたスタッフがダニエルを見てオーディション参加を打診し、ハリー役を射止めた(当時11歳)。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』は、世界的メガヒットになり一躍有名になった。日本でも大ブームとなり、2002年12月に彼が初来日した際には、空港に多くのファンが押し寄せた。その際に、ハリー・ポッターの扮装をしたファンを「ポッタリアン」と呼んだ。本来ハリー役は、シリーズ2作目以降は本人の成長に伴って代役を立てる予定だったが、あまりにハリー役がはまっていたことや、ストーリーに伴ってキャラクターもきちんと年を取っているシリーズであること、原作者の強い意向などからそのままシリーズ最終作まで続投された。
2007年、舞台『エクウス』に出演。この作品で全裸姿で演技を披露し話題を呼んだ。また、共演者のローラ・オトゥールとの交際が報道されたが、2008年1月に破局している。
人物
ユダヤ系イギリス人の母親を持っているため、息子であるダニエルもユダヤ系イギリス人とみなされている。当初、誕生日はJ・K・ローリングやハリー・ポッターと同じ7月31日と報道されたが誤り。宣伝効果を狙ったものと考えられている。
2匹のボーダー・テリアを飼っており、名前は「ビンカ」 "Binka" と 「ナゲット」 "Nugget"。
オーストラリアを訪問中に、朝のテレビ番組『トゥデイ』に出演し、番組の司会者から「ずいぶん長い間『ハリー・ポッター』のダークな面と取り組んでいるけれども、君は信心深いの?」と聞かれ、「そんな事は無いです。母はユダヤ系、父はプロテスタント。宗教的に興味深い環境になっていますが、僕は全然信心深くないです」と回答した。アメリカの映画俳優は、自分の血筋を公言する事が通常ではないため、新聞紙で大スクープになった。
セックス・ピストルズの大ファンであり、自らベースを演奏する。
イギリスの俳優ゲイリー・オールドマンのファンであり、映画『ハリー・ポッター』シリーズでは共演している。また、アイシュワリヤ・ライとキャメロン・ディアス、スカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマン、ベン・スティラーのファンでもある。
18歳のときから数年間アルコール依存症に陥り、ハリー・ポッターの撮影時もアルコールが残ったまま参加したことがあると告白し話題となった。また、アルコール依存症が原因で両親と疎遠になったが、約2年間禁酒し、両親との関係は修復されたと語っている[3]。2012年12月、再び酒を飲んで喧嘩騒ぎを起こし、アルコール依存症が再発したと報じられた[4]。
2012年はじめにラドクリフは突然激しい頭痛に襲われ、仕事を複数キャンセルした。病院で検査を受けたところ、群発頭痛という稀な病気を発症していることがわかった。群発頭痛は別名「自殺頭痛」とも呼ばれ、発作が起きると「スプーンで目玉を抉られる程」の激痛が一定期間、毎日のように続くという。ラドクリフは「とてつもない痛みで、偏頭痛がかわいく感じるほどだ。その痛みに襲われると、自分がすごく根性なしに思えた。毎日すごく強い頭痛薬を飲んでいたのに『どうして痛みが治まらないんだ?』と思った。」と語っている[5]。なお、群発頭痛は現在でも原因が解明されておらず、予防薬を飲んだり痛み止めの注射を打ったり、薬を飲んだりする以外に、根本的な治療法は確立されていない。
複雑な血筋の告白
2012年7月22日に、南アフリカのCityPressに対し、「自分は南アフリカ人、ポーランド人、ロシア人、ユダヤの血や北アイルランド・プロテスタントの血が入ってる」と告白し南アフリカとのつながりがあることを強調した。母方の祖父が南アフリカ人であるが、「“世界で最も良い人”というようなタイプではなかったので、僕たちはほとんどこのことを話さない。祖父は基本的に祖母のことを大事にしない人だった。だから祖母は、生まれて2週間の僕の母親を連れて、南アフリカから逃げた。母は南アフリカ航空で南アフリカから出国した赤ちゃんの中で最年少だったそうだ。」と語っている[6]。
なお、アフリカでも南アフリカ共和国には白人が多いため、ダニエルの外見から祖父は白人だったと見られる。
反英国王室発言
米ニュースサイト「The Daily Beast」のインタビューでは、英国の王制に反対であることを明かしている。「君主制の意義が分からない。もちろん強い愛国心を抱いているし、英国民であることは大きな誇りだ。だけど君主制がこの国の問題を象徴していると思う。王室が間違ったことをしているわけじゃないけど、階級制度が好きになれない」[7](和訳)また、パキスタン人に対する差別用語を使用したり、仮装パーティーでナチス・ドイツの制服を着用したりして問題になったヘンリー王子についても苦言を呈している。
2012年、エリザベス女王即位60周年祝賀コンサートのテーマソングのリードボーカルに、ブロードウェイでミュージカルに出演した経験のあるラドクリフを起用することが検討されていたが、彼が反王室的な発言をしていたことがわかったために起用を取り止めたと、コンサートの発起人の一人であるアンドリュー・ロイド・ウェバーがテレグラフ紙に語っている[8]。
資産
2009年10月、英大衆紙The Sunによると、20歳ながらその総資産が十数億円といわれているラドクリフだが、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに376万ポンド(日本円で約5億6000万円)のタウンハウスを新たに購入したようである。ラドクリフはすでにニューヨーク市内に2つの豪華な物件を所有しており、今回で3軒目となる。この物件は5つのベッドルームに4つのバスルーム、6つの暖炉と庭を備えているという[9]。
2010年2月、ヴァニティ・フェア誌が「2009年に最も稼いだハリウッドの稼ぎ手」のランキングを発表し、4,100万ドル(日本円で約39億円9,000万円)を稼いで6位にランクインした。この金額は映画のギャラだけでなく、商品のロイヤリティ収入なども含んでいる[10]。
2010年9月、経済誌フォーブス誌が「過去1年間で最も高額なギャラを獲得したハリウッドの俳優」のランキングを発表し、1,660万ドル(日本円で約14億1,100万円)を稼いで5位にランクインした。[11]。
2010年10月、デイリーメール紙の電子版によると、この1年間で個人資産が昨年の2倍に届くほどに増えているという。ラドクリフの両親が資産管理のために2000年に設立した会社「ギルモア・ジェイコブス」が経営状況を公表し、その結果、現在のラドクリフの総資産は2850万ポンド(日本円で約37億円)に達しているという。ラドクリフには1800万ポンド(日本円で約23億円)相当の固定投資があり、また、映画関連で800万ポンド(日本円で約10億円)貸付金、さらに銀行には370万ポンド(日本円で約4億8000万円)の預貯金がある。また、ニューヨークに所有する3つの不動産の価値は1000万ポンド(日本円で約13億円)であるほか、ロンドンにも住宅を所有している。こうした金額から権利者へ支払う金額を差し引いても、現在の資産は2850万ポンドとなり、2009年に公表した総資産1500万ポンド(日本円で約19億円)の2倍に近い財産を築き上げたことになる。この金額はイギリス王室のウィリアム王子、ハリー王子の2800万ポンド(日本円で約36億円)よりも多い資産である[12]。
2010年11月、英ヒート・マガジンが『最もリッチな30歳以下のイギリス人スターランキング』を発表し、ラドクリフは推定総資産額が約4560万ポンド(日本円で約59億5900万円)で1位にランクインした。この総資産の内、2500万ポンド(日本円で約32億6700万円)はシリーズ最終章の『ハリー・ポッターと死の秘宝』のPART1とPART2で稼いだという[13]。
2011年5月、BANG Media Internationalによると、イギリスの30歳未満の億万長者リストが発表された。ラドクリフの昨年の収入は約2,850万ポンド(約37億6,200万円)で、総資産は4,800万ポンド(約63億3,600万円)と推定されており、この金額は第5位で俳優としてはトップの資産なるという[14]。
2011年7月、英紙ガーディアンによるとラドクリフはニューヨークのトライベッカとグリニッジ・ビレッジ、ソーホーに総額1050万ポンド(日本円で約13億円)の不動産を3軒所有しており、ソーホーのアパートは週3000ポンド(日本円で約38万円)で賃貸に出しているという。他にもロンドン市内に73万ポンド(約9300万円)のマンションも所有しているという[15]。
主な出演作品
映画
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
2001 | テイラー・オブ・パナマ The Tailor of Panama |
マーク・ペンデル | |
ハリー・ポッターと賢者の石<br />Harry Potter and the Sorcerer's Stone | ハリー・ポッター | ||
2002 | ハリー・ポッターと秘密の部屋 Harry Potter and the Chamber of Secrets |
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2004 | ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 Harry Potter and the Prisoner of Azkaban |
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2005 | ハリー・ポッターと炎のゴブレット Harry Potter and the Goblet of the Fire |
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2007 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 Harry Potter and the Order of the Phoenix |
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ディセンバー・ボーイズ<br />December Boys | マップス | ||
2009 | ハリー・ポッターと謎のプリンス Harry Potter and the Half-Blood Prince |
ハリー・ポッター | |
2010 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 1 |
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2011 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 2 |
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2012 | ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 Woman in Black |
アーサー・キップス | |
2013 | キル・ユア・ダーリン Kill Your Darlings |
アレン・ギンズバーグ | |
2013 | Horns | Ig Perrish | |
2013 | The F Word | Wallace | |
2015 | Frankenstein | Igor | |
2015 | Tokyo Vice |
テレビ
- デビッド・コパーフィールド David Copperfield (1999) - 少年時代のデビッド・コパーフィールド 役
- Foley and McColl: This Way Up (2005) - 交通監視員/本人 役
- エキストラ:スターに近づけ! Extras (2006) - 本人 役
- ダニエル・ラドクリフの マイ・ボーイ・ジャック My Boy Jack (2007) - ジャック・キップリング 役
- ヤング・ドクター A Young Doctor's Notebook (2012 - )
舞台
- The Play What I Wrote (2002、ウエスト・エンド) - 秘密のゲスト
- エクウス Equus (2007、ウエスト・エンド) - 主演・アラン・ストラング 役
- エクウス Equus (2008、ブロードウェイ) - 主演・アラン・ストラング 役
- ミュージカル「努力しないで出世する方法」 How to Succeed in Business Without Really Trying (2011、ブロードウェイ) - 主演・フィンチ 役
脚注
- ↑ IMDb Biographyより。(英語)
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ ダニエル・ラドクリフ、両親と決別していた過去を告白ハリウッドチャンネル 2012年2月7日
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ http://www.cinematoday.jp/page/N0020335
- ↑ http://www.cinematoday.jp/page/N0022297
- ↑ http://www.cinematoday.jp/page/N0026839
- ↑ http://www.cinematoday.jp/page/N0027686
- ↑ http://news.walkerplus.com/2010/1130/22/
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ http://news.walkerplus.com/2011/0722/11/
外部リンク
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- DanRadcliffe.co.uk Unofficial site, works directly with Warner Bros. and Daniel's family
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