国道262号
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国道262号(こくどう262ごう)は、山口県萩市から防府市に至る一般国道。
概要
かつての街道である萩往還に沿って山陰と山陽を結ぶ道路。維新街道という通称がある。
萩市から山口市にかけては阿武川沿いから山間部を抜けるためカーブとトンネルが多いが、全区間2車線で整備されており通行困難な区間はない。萩市街地と萩市明木の間の阿武川沿いの区間は、蛇行する国道を短絡する萩道路(県道萩秋芳線の一部、無料化済み)が開通している。
山口市では国道9号と重複したのち、山口市と防府市の間をほぼ直線に結んでいる。この区間は4車線で整備されており、両市をつなぐ重要幹線道路となっている。
歴史
- 1963年4月1日 - 二級国道262号萩防府線(山口県萩市 - 山口県防府市)として指定。
- 1963年10月 - 山口国体の開催にあわせて山口市荒高 - 山口市大内矢田間が新道となる[1]。
- 1965年4月1日 - 一般国道262号となる。
- 1972年 - 旧旭村の佐々並地区に道路トンネルが完成する(新道化)。
- 1982年 - 大内宮野バイパスが開通。
- 2007年3月24日 - 萩バイパス開通[2]に伴い、起点が萩市御許町交差点から萩市警察署前交差点に変更となる。
- 2009年7月21日 - 7月としては観測史上最高の降水量となる記録的豪雨(平成21年7月中国・九州北部豪雨)で、佐波山トンネル終点側付近(防府市下右田)で大規模な土砂崩れと鉄砲水が発生。付近が通行止めとなる(同年9月6日13時に通行再開)。
峠
- 国道262号最高点(標高423m) - 山口市と萩市の市境よりやや山口市側にある。峠としての名称は確認されない。
- 釿ノ切峠(ちょうのぎりとうげ、標高405m) - 旧旭村(萩市)の明木地区と佐々並地区の境をなす峠。
- 坂堂峠(さかどうとうげ、標高100m)[5] - 山口市の宮野地区と大内地区の境をなす峠。大内宮野バイパスが供用されている。
- 佐波山(さばやま) - 山口市と防府市の境にある山。山麓を佐波山トンネルが貫いている。
通過市町村
バイパス
国道262号バイパスとして整備された区間のみ記す。
- 大内宮野バイパス(山口市) - 旧道は山口県道21号山口防府線および山口県道204号宮野大歳線(当時の国道9号との重複部分)の各一部。
- 明木バイパス(萩市) - 旧道は山口県道308号明木美東線の一部および萩市道。
- 萩バイパス(萩市) - 延長1.6km。区間:萩市土原 - 椿
重複区間
主な接続道路
- 国道191号(萩市・警察署前交差点)
- 萩道路(萩市・椿交差点)
- 萩道路(萩市・明木交差点)
- 国道9号(山口市・木戸山交差点)
- 国道376号(山口市・仁保入口交差点)
- 国道9号(山口市・平野交差点)
- 国道2号(防府市・沖高井交差点)
道の駅
- あさひ(萩市)
イチローロード
2004年にイチロー(プロ野球選手、シアトル・マリナーズ所属)がメジャーリーグ年間最多安打記録を更新して年間262安打を達成したことから、安打数と国道番号が同じであることに因んでイチローロードという愛称をつけようとする運動を島田明山口県議会議長が中心となって起こし、山口県が商標登録をしようとした。しかし、特許庁は「商標法上は問題ないが社会通念上、本人の了解を得る必要があるのではないか」とし、イチロー選手は「262という数字は途中経過」との認識が強いために商標登録を断念した[6]。
※大分県の「イチローロード」については、国道217号を参照。
関連項目
脚注
テンプレート:Asbox- ↑ その3 歴史編 - 山口市バスの記憶(「局長」による私設サイト) -
- ↑ 国道262号(萩バイパス)が開通しました - 萩市(2007年3月24日付、2010年1月27日閲覧)
- ↑ 一般国道262号(防府市勝坂)通行止め解除および高速自動車道無料通行措置の終了について - 山口県(2009年8月28日付、2010年1月27日閲覧)
- ↑ 山陽自動車道防府西インターチェンジ~中国自動車道山口インターチェンジの無料通行措置を開始します - 西日本高速道路(2009年7月26日付、2010年1月27日閲覧)
- ↑ 位置情報:テンプレート:日本の位置情報
- ↑ イチローロード命名は断念 国道262号で山口県 - 47NEWS(共同通信社、2004年11月29日付、2010年1月27日閲覧)