国道399号
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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox road 国道399号(こくどう399ごう)は、福島県いわき市と山形県南陽市を結ぶ延長180.7kmの一般国道である。南東北を代表する酷道の一つ。
概要
歴史
通過する自治体
特徴
テンプレート:独自研究 いわき市から阿武隈高地の峰越えを繰り返し、阿武隈高地の東西へ延びる谷沿いに通る道路・集落を相互に連絡しながら長駆北上する。国道349号との重複区間を経て、伊達市からは福島市の北部を通り、飯坂温泉へと西進。摺上川から更にその上流の稲子沢沿いに遡り、途中では谷沿いに割り込んでいる宮城県七ヶ宿町を通る。再び福島市に戻ってから、鳩峰峠を越えて山形県高畠町に下り、高畠町市街地で国道113号に合流する。
道路全体の性格は福島市を境に二分されており、各区間についても長距離の短絡路としては機能していないのが実情である。
- 始点からいわき市平平窪付近までは、いわき市中心部ないし好間工業団地へのアクセス道路として機能しており、平日の朝晩は激しい渋滞が発生している。以北もいわき市小川町付近までは郊外の2車線道路としての規格が維持されているものの、福島県道41号との分岐以降から状況が一変する。
- いわき市小川地区 - 川内村間約30kmは、部分改良・ルート変更で2車線規格となった部分もあるものの、基本的にはすれ違い困難な1車線の狭隘区間が連続し、「国道とは思われない」レベルの「酷道」と化す。大型車の通行は不能である。
- 川内村から、田村市都路地区で国道288号に合流するまでは2車線化が進展している。国道288号とは約5km重複して西進する。
- 国道288号と分かれてからは北上。阿武隈高地の600m-700m程度の峠を7-8kmの道程で越え、東西の谷沿いに通る国道・県道を南北方向で連絡するパターンを幾度も繰り返す。
- 伊達市月舘地域で国道349号に合流、以後は国道349号に重複して伊達市保原地域の市街地まで2車線で進む。
- 保原地域内では西方向への一方通行区間があり、国道349号ともども、南方へ向かう場合には市街地内で一度国道を外れたルートを通ることになる。
- 保原地域内で349号から分かれて西進、阿武隈川を伊達橋で渡河し、福島市に入ってからも市の北側を通過してゆく。この付近では福島市と伊達市を結ぶ郊外の主要道路として機能し、2車線が確保されている。
- その先で飯坂温泉街に入る。ここでは温泉街を貫流する摺上川右岸を通るが、温泉街の中では1車線 - 1.5車線の狭隘路が続き、大型車の通過は困難である。このため、温泉街南側を迂回する形での国道バイパス建設が行われているが、2007年時点ではバイパスの西半分のみ開通しており、飯坂温泉北方の穴原地区と、福島市内方向とを短絡するに留まっている。
- バイパス合流後は、上流の摺上川ダム建設に伴って整備の進展した区間で、川に沿って主要幹線道路レベルの高規格な2車線道路で登坂し、トンネルや橋梁が連続する(部分未改良区間あり)。しかしこれもダム湖(茂庭っ湖)上端付近までである。
- 以後は急に狭隘化し、摺上川源流の一つである稲子沢に沿って屈曲した狭隘路で登坂して行く。稲子沢は一度宮城県に入り込み、その後再び福島県へと入るため、宮城県七ヶ宿町の孤立集落・稲子地区を通る(稲子地区は狭隘な町道の稲子峠を越えて北方の国道113号と結ばれ、113号沿いに伸びる七ヶ宿町中心部と連絡している)。
- 福島・山形県境の鳩峰峠(785m)が399号の最高地点で、ここからの山形県側は、福島側とうって変わり、激しいつづら折れの連続で一気に標高を落として行く。集落の現れる高度まで降りてくると2車線となり、高畠町市街地に入って北方に折れ、ほどなく国道113号に合流して、南陽市に至る。
接続路線
- 国道6号(福島県いわき市)
- 国道288号(福島県田村市)
- 国道459号(福島県双葉郡浪江町)
- 国道114号(福島県双葉郡浪江町)
- 国道349号(福島県伊達市)
- 国道115号(福島県伊達市)
- 国道349号(福島県伊達市)
- 国道4号(福島県伊達市)
- 国道113号(山形県東置賜郡高畠町)
- 米沢南陽道路(東北中央自動車道)南陽高畠IC(山形県東置賜郡高畠町)
- 国道13号(山形県南陽市)
- 国道113号(山形県南陽市)
バイパス
- 中島バイパス
- 手古岡バイパス
- 川内村手古岡地区は、路線整備が整っていない国道399号の中でも特に幅員狭小、連続するヘアピンカーブと道路状況が劣悪であったため、1995年から整備が始まり、200mの一部開通を経た後、2009年12月22日に手古岡トンネル(210m)を含む全線が開通した。総延長1.4km。総事業費17億円。
- 津島バイパス
- 葛尾村と浪江町の間にある登館峠は急カーブの続く狭小区間があり、大雨などの異常気象時には通行が規制される(連続雨量150mm)区間となっていた。これを解消し地域の物流を確保するため1980年(昭和55年)から建設された。旧道は町村道に降格されている。
- 起点…双葉郡葛尾村大字落合
- 終点…双葉郡浪江町津島
- 全長…7.8km
- 飯坂バイパス
施設
トンネル
原子力災害による通行規制
2011年3月11日に発生した、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とそれに起因した福島第一原子力発電所事故により、当路線を通過する一部の地域(葛尾村、浪江町、飯舘村)は計画的避難区域に指定された。この時点では、立ち入りが規制されていなかった。
翌年に入り、避難区域の再編が行われると同時に、帰還困難区域に指定された以下の区間が通行止めとなる。
- 2012年7月17日 - 飯舘村長泥地区から浪江町赤宇木までの約3Kmの区間
- 2013年4月1日 - 浪江町南津島(登館峠)から赤宇木までの区間