ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox 『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(ファイアーエムブレム あんこくりゅうとひかりのつるぎ[1])は、1990年4月20日ファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂から発売されたシミュレーションロールプレイングゲームシリーズであるファイアーエムブレムシリーズ第一作目である。
なお、本項では必要に応じて『暗黒竜と光の剣』『新・暗黒竜と光の剣』をそれぞれ『暗黒竜』『新・暗黒竜』と略記する。
目次
概要
シリーズの第一作にして、シリーズ全ての基礎を築いた作品。他にもSLGRPGの先駆と共に、キャラゲーとしてメディアミックス展開を広げた先駆でもある[2]。味方と一部敵キャラクターにその人物をあらわす顔が表示されたため、生きている存在とプレイヤーに感じさせ、感情移入を高めることに成功している。これまでの戦略シミュレーションゲームとは違い、ただの駒に過ぎなかったユニットに命と個性が付き、原則として戦いで死亡すると生き返らない[3]というシビアなゲームシステムと重厚なファンタジーシナリオが話題を呼んだ。
発売当初はソフトの値崩れが激しく不評であったが、発売半年後に一部のライターが好意的に取り入れたり、遊んだゲームプレイヤーの口コミでファン層を増やした作品でもある[4]。
本作品が発売された当時、ゲーム画面を一切出さず「ファイアーエムブレムのテーマ」にのせて、中世騎士の格好をした一団が唱和するという、一風変わったTVCMが放送された。同様の趣向は『ファミコンウォーズ』や『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』などでもみられた。
『暗黒竜』のソフトに同梱されたアンケートハガキを任天堂に送ると、『小学館 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』か『任天堂オリジナルマリオトランプ』の2択で賞品が当たる懸賞があった。
バーチャルコンソール
2009年10月20日に、Wiiのバーチャルコンソールで提供。2012年8月1日に3DSのバーチャルコンソールで、2014年6月4日にWii Uのバーチャルコンソールでそれぞれ提供された。
ストーリー
地竜王メディウスと勇者アンリとの戦いから100年後、突如復活したメディウスにより、アカネイア大陸は戦乱の時を迎える。アンリが建国したアリティアも、メディウス率いるドルーア帝国とその連合軍によって滅ぼされてしまった。王子であるマルスは姉のエリスの助けによって、辺境の国のタリスへと亡命するも、エリスはドルーア帝国に味方する魔道士ガーネフによってさらわれてしまう。
2年後、マルス達アリティアの戦士たちはタリス城の海賊襲撃をきっかけに、ドルーア帝国を打破するべく、そして愛する姉を取り戻すべく立ち上がるのであった。
各章のあらすじ
ストーリーは、いきなり会話からスタートするものが多く、ストーリの展開も後に章毎にプロローグがついた『紋章の謎』と比べて簡易なものになっている。更に『紋章の謎』では削除されたマップやキャラクターも存在し、削除されたマップの変更で一部の登場キャラクターが異なっている。
- MAP1「マルスのたびだち」
- アリティア王国からタリス王国へ落ち延びたマルス。彼とアリティア騎士団が在住していた時、タリス城からシーダがペガサスに乗ってマルス達に会い、「ガルダの海賊の襲撃にあい、タリス城が落とされそうになる」と言う助けを求められる。マルス、シーダ、アリティア騎士団は共に城へと向かい、ここからドルーア軍および連合国に対しての戦いの火蓋が切られる。
- MAP2「ガルダのかいぞく」
- タリスからの援軍である傭兵・オグマ隊長を始めとした戦士達と共にオルレアンに向かう。その前にガルダに蔓延る海賊たちの盗伐を行う。
- MAP3「デビルマウンテン」
- ガルダの村長の依頼で、オルレアンへの道のりを前に、山賊・サムシアンに浚われた、シスター・レナの救出に向かうアリティア軍。しかし、サムシアンを裏切ったジュリアンと共に脱出したレナがサムシアンからの追撃をうける。
- MAP4「そうげんのたたかい」
- オルレアン王国に入った、アリティア軍。オルレアン軍と合流するためには、身近な地域を制圧し進まなければいけない。ゲームの進み方次第ではマルスの親友と出会うこともある。
- MAP5「オレルアンのせんしたち」
- 村長からハーディン隊長のために託された銀の剣を携え、オルレアン城まで辿り着く。しかし砦にいるオルレアン軍とニーナ姫と合流するまでにドルーア連合軍との戦闘が待ち受ける。
- MAP6「ファイアーエムブレム」
- オルレアン城の城内戦に突入。制圧後にマルスはアカネイアの王女・ニーナと謁見。アカネイア王家の証でもある覇者の証・ファイアーエムブレムをマルスに託す。
- MAP7「レフカンディのわな」
- レフガンディにいるハーマイン将軍とマケドニアの王女・ミネルバのアリティア軍の作戦にミネルバが納得いかないため、途中でお供のペガサスナイト三姉妹と共に撤退してしまった。ハーマイン撃破後、過去のマムクートとマルスの先祖であるアンリの伝説をモロゾフから語られる。
- MAP8「みなとまりワーレン」
- 港町ワーレンに着いたが、周りにはグルニア軍が待ち構えていた。傭兵・シーザとラディの案内でワーレンからの脱出に挑む。
- MAP9「ペラティのかりゅう」
- ワーレンから逃げ延びたアリティア軍。しかし東方のペラティ王国到着も、待ち構えていた火竜族のマムクート・マヌーが立ちはだかる。マヌー撃破後、マケドニア白騎士団のカチュアが登場。ドルーア軍の人質になっているマケドニアの第二王女・マリアとその柵に苦しんでいる第一王女・ミネルバの開放をマルスに求めた。
- MAP10「プリンセス・ミネルバ」
- 人質になっているマリアを救出のためにディールの要塞に向かう。救出前にアリティア軍の様子を伺う女性竜騎士。マリア救出後に女性竜騎士はマケドニアの王女・ミネルバと名乗り、ドルーア軍とそれに加担している兄・ミシェイル打倒のために妹と一緒にアリティア軍に加入する[5]。ジューコフ撃破後、王女・ニーナからアカネイアの司祭・ミロアと彼が使える強力なオーラの魔道書、ミロアがガーネフに倒されたことを聞き、オーラの魔道書を受け着いた娘・リンダを探して欲しいと依頼される。
- MAP11「ノルダのどれいいちば[6]」
- ニーナの祖国であるアカネイア王国に辿り着いたアリティア軍。王城奪還に進軍する。ゲームの進行次第で奴隷市場にニーナから依頼されていた人物が見つかることも。
- MAP12「アカネイア・パレス」
- アカネイア王城にいるボーゼンを撃破すればアカネイア王国を完全なものにできるが、その前に囚われたアカネイアの騎士達を盾にしている。マップ上の特定位置にいるアカネイアの騎士を救出しつつ戦闘しなければならない。制圧後、ニーナからアカネイアの武器である、光輝く弓・パルティアをマルスに託す。
- MAP13「グルニアのもくばたい」
- アリティア王国進軍前に立ちはだかる、戦車部隊である「グルニアの木馬隊」がアリティア軍の進軍を止める。この部隊撃後にギガッシュが「ブラックナイツ・カミュ」の脅威を言い、息絶える。進軍次第ではMAP12のストーリーである人物に関連したキャラクターを出撃して説得すると仲間に出来る。
- MAP14「かなしみのだいち・グラ」
- 2年前、アリティア王国と同盟を組んでいたグラ王国の裏切りにより、アリティアの国王・コーネリアスが戦死し所有していたファルシオンも行方不明になり、更にアリティア王国陥落に繋がってしまった。そんな因縁のある王国にアリティア軍およびマルスが戦いを挑む。撃破後、ファルシオンの行方が解らず、司祭・ガーネフがいる魔道の国カダインへと進軍する。進み方次第で前のマップである女性2人を仲間にすると2人の女性キャラクターが仲間になることもある。ある村ではボア司祭が魔法・トロンを託し「又、会うことになるだろう」と言って去って行ってしまう。
- MAP15「まどうのくにカダイン」
- 魔道の国・カダインへ向かうが、行く手を阻む魔道士や司祭、そして飛行ユニットや魔道士系列以外が動きを鈍らせる砂漠での戦闘に苦戦。更にガーネフに挑むも、暗黒魔法・マフーの特殊能力に身体が硬直状態となる。カダインに到着後、大賢者・ガトーからの魔道による伝達でマフーを破るスターライトエクスプロージョンの魔法を作成する星と光のオーブを我が元に持って来るように依頼される。
- MAP16「アリティアのたたかい」
- マルスがアリティア王国を脱出してから2年後、ついにアリティア王国に帰還。過去の悲しい思いを胸に、ここから王城奪還への進軍を開始する。進軍次第では2つある村で二択のキャラクターが存在し、更にマルスに近づいてくる不思議な能力の人物も参戦する。
- MAP17「スターロード・マルス」
- アリティア城に突撃するアリティア軍。しかし敵将・モーゼスによりマルスの母が殺害され、エリスはガーネフの元に送られたことを知る。重い悲しみを懐きながらマルスとアリティア軍は王城奪還に挑む。モーゼス撃破後、凱旋した王子のためにアリティアの国民から「スターロード・マルス」と称される。
- MAP18「グルニアくろきしだん」
- ラーマン神殿にある星と光のオーブを求め、カシミアに辿り着くもカシミアの大橋にいるグルニア黒騎士団がマルスとアリティア軍に立ち憚る。進軍次第ではある女性キャラクター2人を仲間にするとその人物たちに関連した最後のキャラクターがマルス限定の「選ばれし者が使える」アカネイア王家の武器を持って来る。
- MAP19「マムクート・プリンセス」
- ラーマン神殿にある魔道書・スターライトに必須な星と光のオーブや大地のオーブなどが眠る宝物庫を目指して神殿内に少人数で突撃する。この神殿には恐ろしい力を持つ女神が存在すると言うが…。神殿の敵を撃破後、ニーナからグルニアの将軍・カミュがアカネイア王家をほぼ根絶やしにしたがニーナだけを助けたこと、これに対して親衛隊を差し向けた時に、オルレアン王国にニーナを脱出させた事が縁で彼を憎みきれないことを知らされ、もう一度逢いたい…とマルスに懇願する。進軍次第で前のマップで「ある人物を探している」というキャラクターを出撃させて説得させるとボスを倒さずしてクリアーが出来る。
- MAP20「ブラックナイツ・カミュ」
- マルスとニーナがグルニアの騎士・カミュに「貴殿とは戦いたくない」と説得するも、ドルーアに加担した以上グルニアの騎士として剣を交えると説得を受け入れず戦闘を開始する。カミュ撃破後、ニーナはファイアーエムブレムを託した時に王家が復活した代償に愛する者を失う定めがあることを知り、すでに諦めていたことを告げたのだった。
- MAP21「けっせんマケドニア」
- マケドニア王国に辿り着いたアリティア軍。国境にマケドニア竜騎士団がマルス達に立ち塞がる。国境制圧後、ガトーからマケドニア城の北の村にいるので星と光のオーブを持参すること、エリスを助ける力が限界であること、エリスのいる場所幻の都テーベであることだという魔道の伝達を受けた。
- MAP22「てんくうをかけるきし」
- 飛竜の産地でもある、ミシェイル率いるマケドニア王国による地形山岳、空中戦、地上部隊が多いアリティア軍との戦い。元々は平和な国であったが王子・ミシェイルが2人に王女の反対を無視しドルーア軍加担による恐慌に向かってしまう。マケドニア城制圧後、姉・エリスの居場所が判明する。
- MAP23「あくのしさいガーネフ」
- 姉・エリスを救出するためにテーベの神殿に突撃するも、迎え撃つ司祭・ガーネフが4人の分身でマルス達を迎え入れる。テーベ神殿制圧後、姉のエリスを救出。母・リーザが死亡したのにエリスだけが生存した理由は、彼女の持つ復活の杖・オームがあるからだと…。進軍次第では4人のガーネフの本物を撃破しないでクリアー可能であるが、マルス専用の最後の重要アイテムが入手出来ない。
- MAP24「マムクートのおうこく」
- 長きに渡る戦いも、漸く地竜族・メディウスの居るドルーアに辿り着く。ここから、最後の戦いの火蓋が切られる。このマップでは復活の杖・オームが使える神殿があるが復活できるのは1名のみである。
- MAP25「えらばれしものたち」
- 4部隊に別れメディウス居城に攻め込んだ、アリティア軍。しかしそこにはメディウスの仕掛けた罠が存在していた。窮地に落ちたアリティア軍であったが、それでも最後の戦いに終止符を打つために立ち向かって行った。ゲームクリアー時にマルスに対して重要な人物の生存の有無で、ストーリーに分岐が起こる。仲間にしたキャラクターの有無でストーリー内容の長さに変化も起こる。
世界背景
『紋章の謎』以降から追加された設定に関しては記載しない。
- アカネイア王国
- アカネイア大陸の諸国を統率する宗主国。大陸で最も歴史があり、後に後述の7つの王国に分裂する。物語のおよそ100年前、ドルーア帝国の侵攻により壊滅的な打撃を受ける。今回のドルーア戦争の勃発により王都パレスは陥落。王女・ニーナを残し、王族は全て処刑されてしまう。
- アリティア王国
- 主人公マルスの先祖である英雄・アンリによってアリティアに建国された王国。初代国王・アンリは100年前、神剣ファルシオンを手に地竜王・メディウスを倒す。アンリは英雄と称えられ、地方であったアリティアも王国へと発展した。今回のドルーア戦争が始まり、マルスの父であったコーネリアス王は神剣ファルシオンを携えアカネイア王国の救援へと向かった。グルニアの黒騎士団と戦闘中、同盟国グラの裏切りに遭い壊滅し、アリティア王国は滅びた。
- オレルアン王国
- 大陸の北東部、最も北に位置する大国。「草原の王国」とよばれることも多く、草原の広がる土地柄で、馬の運用が発達している。狼騎士団の強さは有名である。アカネイア王国とは係わり深い国。今回のドルーア戦争ではマケドニア軍の侵攻に占領されるが、オレルアン王弟・ハーディンはアカネイア王都パレス陥落の際に王女・ニーナをかくまって、反乱軍を興す。それ以来、ゲリラ闘争を繰り返している。
- グルニア王国
- 大陸の南西に位置する王国。騎士の国。カミュ将軍率いる黒騎士団は、大陸最強と名高いグルニアの精鋭部隊である。アカネイア王国に反感を抱いていたグルニアは、国王の気弱さもあり、今回の戦争でドルーア帝国と同盟を結ぶ。しかし、王女・ニーナと恋仲にあるカミュ将軍は、祖国と恋人の間で苦悩する。「木馬隊」なる戦車軍団も有名である。
- マケドニア王国
- ドルーアの南に位置する森林・山岳地帯にある国家で、飛竜・天馬を多く産し、竜騎士団はグルニアの黒騎士団と並び称されるほどの精鋭部隊である。ほかにも、ペガサスナイトからなる白騎士団も存在する。実権がミシェイルに移ると、ドルーアとの同盟を宣言する。王女・ミネルバに謀反の危機を感じたミシェイルは、妹であるマリアを幽閉し反逆を抑えた。
- グラ王国
- アリティアの東隣に位置する王国。今回の戦争で国王・ジオルは、ドルーアに与して同盟国アリティアを裏切り、アリティア軍を背後から急襲した。
- タリス王国
- 小部族の長であった人物がタリス島の部族を統一し、建国した王国。東大海に浮かぶ島国だが、ガルダなどの東海岸も治める。建国されて間もないため国力は低く、正式な騎士団が無い状態で傭兵に戦力を頼っており、一度は海賊の侵攻で城が陥落している。今回のドルーア戦争によって祖国を追われたアリティアの王子・マルスに、タリス王は惜しみない援助をする。
- カダイン
- 魔道国。大陸西部の砂漠地帯に位置し、魔道を修行する者が集まる魔道学院が設置されている。国交や戦争には無干渉であったが、今回の戦争で暗黒司祭・ガーネフがカダインを制圧後、ドルーアに与した。
- ドルーア帝国
- 広大な原生林が広がるアカネイア大陸の南西部のジャングル。この地方の覇者が地竜・メディウスである。メディウスは大陸制覇の野望を抱き、アカネイア大陸に侵攻したが、英雄・アンリによってメディウスは倒され滅亡した。しかし、100年後に永い眠りから覚めたかのようのメディウスが復活し、かつての無念を晴らすかのごとくグルニア王国とマケドニア王国を併合し、ドルーア帝国を復活させた。
- カシミア国
- アカネイア連邦に属する小国で、大陸とはカシミア海峡にかかる橋で繋がっている。この地には秘宝が眠っているラーマン寺院がある。
ゲームシステム
テンプレート:Main 本作で既にファイアーエムブレムシリーズの骨子となるシステムは完成しており、後の作品でも概ねこの作品に倣っている。
後のシリーズに継承されていない要素として
- 敵に止めを刺せなかった場合の経験値が敵にダメージを与えたポイント数による入り方[7]
- これによって攻撃力の高いユニット、高LVユニット、上級職ユニットでも経験値の入り方が大きい半面、攻撃力の低いユニットには経験値の入り方が少ないため、以降の作品ではどのユニットでも一律に入り、高LVユニットや上級職ユニットには経験値の入り方に制限が加えられている。
- 僧侶系のユニットは杖を使うことでは経験値を得られず、敵から攻撃されることでその敵を倒した際と同等の経験値を得ること
- このシステムは、遊び慣れていない人には育成が非常に困難、慣れた人には仲間にしたマップでLV20まで育成ができるという大きな差があるため、以後使われていない[8]。
- 進撃準備の仕様
- 進撃準備では出撃するキャラクターの選択、マップや味方キャラの能力の閲覧、データの記録しかできず、必ず出撃数の上限まで選択しなければマップが始められず、初期配置の変更も不可能[9]、アイテムも交換などができないなど不便であったが、以降の作品[10]では改善されている。
- 敵盗賊ユニットに宝を盗まれた場合について
- 『暗黒竜と光の剣』では敵の盗賊に宝を盗まれた場合、取り戻す手段が存在しなかったが、以降の作品では盗まれたアイテムは倒せばドロップする、盗み返すことができるなど、ある程度改善された。もちろん、宝箱に入っている金を盗まれたり、複数のアイテムが盗まれたりした場合などは、そうではない場合もある。
- 0パーセントの成長率が無くなった
- 一部のキャラクターに最大4つ、盗賊キャラクターの武器レベル[11]ほかのパラメーターがLVが上がっても全く上昇しなかったが[12]、以降の作品では最低1パーセントを超える設定になっている。
- 敵ユニットの運
- 全ての敵ユニットの運のパラメーターが存在していない、ゆえにデビル系の武器で自爆することはない(闘技場の敵は運が存在するという報告もある)。『外伝』までは運の数値は魔法回避率と必殺率に関係していたが、『紋章の謎』以降は必殺回避率が設定され、運の数値が使われることになったので、『外伝』以降[13]強敵限定に運の数値が改正されている。
- 全キャラクターの魔法防御のパラメーターが上昇しない、敵の魔法防御が0のまま
- ガトー(魔法防御7)を除いたキャラクターの魔法防御はLVが上がっても全く上昇しないため、一時的に魔法防御が上がるアイテムやパラメーターを永久に強化するアイテム「魔よけ」を使用しなければいけなかったが、『紋章の謎』以降から[14]、この要素が改正されている。敵の魔法防御も一律0なので、速さの数値によっては魔道士系が有利すぎるため、以降の作品では解消されている。
- 魔法の改正
- 魔道書はアイテムの持っている攻撃力でダメージを与え、杖はアイテムの持つポイント数のみで回復ができるだけだったが、以降の作品では、魔力とアイテムなどの持つ数字から攻撃や回復[15]ができるようになっている。
- 攻撃魔法・ウォームの性能が変更。『暗黒竜』では射程1〜2で味方でも使用可能であったが、『紋章の謎』では敵専用武器限定で射程が3〜10に変更。
- 戦闘による計算式の変更
- 暗黒竜では攻速(速さ-武器の重さ)が1以上上回っていれば追撃ができたが、以降の作品では3-5上回っていないと追撃できなくなった。システムが『暗黒竜』を元にした『紋章の謎』では、いくつか加算されている程度であった。
- マップシステムの変更
- 敵フェイズ時にもカーソルが動く行動が以降の作品で削除。マップで回復できる地形が、『暗黒竜』ではその場所に立っても何も表示されなかったが、『外伝』では光のエフェクトによる合図、『紋章の謎』以降はHPゲージも表示され、解りやすくなった。
- 味方ターンフェイズ時に画面が暗転する仕様が、以降の作品では削除されている。8章のある手順から9章に起こるバグ技の「影武者部隊」も当然削除されている[16]。
- 1回行動した後に待機
- 主に、「武器の受け渡し後に即待機[17]」「武器を装備した後に待機」というシステムだったので、以降の作品では「武器を受け渡し後に、そばに敵がいた場合攻撃ができる」ほかと幅広くなっている。
- ゲーム・コマンドの表示変更
- ターン数を知るコマンドが「しょじきん」のコマンドからでしか見ることができなかったが、以降の作品では「状況」のコマンドに変更になった。ターン数の最大表示が『暗黒竜』では最大255までであったが、『外伝』[18]以降の作品999ターン以上[19]表示されるようになった。
- 「預かり所」の仕様廃止
- マップに入らないとアイテムの受け渡しができない、40個しか預けられない、手数料10Gを払う、1ユニットしか入れないのでターン数を消費するため、以降の作品ではたくさん預けられる「輸送隊[20]」という形でユニット選択画面でアイテムを受け渡しや整理ができる、手数料が無料、戦闘マップ時に主人公[21]や1部のシリーズではそれに準じたユニット[22]から最大4人に受け渡しができるようになったので、ターン数の消費が減った。
- アイテム・盗賊の鍵の廃止
- 盗賊限定アイテム。アイテム欄に入れないと使えないうえに入手場所が限られているため、以降の作品[23]では鍵が無くても盗賊が宝箱、扉[24]、跳ね橋などの仕掛けを外せるようになった。
- アイテム能力、表示、所有数の変更
- 『暗黒竜』での「メリクル」はマルス専用のレイピアで、LVUP時にパラメーターが2ポイント上がる能力があったが、『紋章の謎』ではソードに変更された。また、マルス以外の剣使いなら誰でも使用可能、獲得経験値も2倍という効果になり、LVUP時にパラメーター2ポイントアップに近い能力も星のオーブや星のかけらに移行した。重量も『暗黒竜』と比べても重く変更されている。
- アイテムの表記が『暗黒竜』では名前のみだったが、以降の作品ではアイテムの横に武器や杖、アイテムのアイコンも表示されるようになった。さらに『暗黒竜』では、敵の武器には強度がなかったが[7]、以降の作品ではアイテムシステムが異なる『外伝』[25]、一部のユニットやラストボスなどを除いた敵の持つ武器に強度がつき、パラメーターにも表示されるようになった。
- アイテムの所有数は武器、道具合わせて4つだったが、以降の作品では『外伝』[25]を除いた作品では多く持つことができ、戦略に幅が広がった。
- 通常の店と秘密の店の変更
- 武器屋や道具屋、秘密の店などでは要らなくなったものが全く売ることができず、「捨てる」のコマンドで無くすしかなかったが、以降の作品[26]では要らなくなった物が売れるようになった。
- 秘密の店は、『紋章の謎』では一部の武器、杖などのアイテムだけが変更される。
- 全部の店共通で、アイテムを購入すると、そのユニットの所有するアイテムの限界を超えた場合、アイテムを減らさないかぎり売ってもらえないが、以降の作品では[27]、所有するアイテムが限界に達しても、輸送隊に送られるようになった。
- 闘技場の変更
- ゲームが進み、キャラクターの成長率が良い、良いアイテムが購入や入手ができるなどの条件と金額の対戦相手が分かれば、弱点を突いて戦うことが可能(例、アーマーナイトにアーマーキラーを装備して対戦する)。星のオーブを持ってメリクルレイピアやグラディウス[28]などの重量が軽い最高攻撃力武器を装備して対戦すれば、貴重な武器の強度を減らさず速攻で倒せる。持ち込んだ武器の強度が対戦中に無くなったら、後述のキャンセルが出るまで無抵抗状態になるため、以降の作品[29]ではかなり規制や改正がかけられている。
- ユニットの対戦相手の中には、サンダーやボーガンなどの必殺付き武器を持っている対戦相手が多いものや、使用ユニットと対戦相手の武器によっては「相手が無抵抗状態で倒せる」組み合わせもあり、以降の作品では改正されている。
- 経験値の入り方は倒すと非常に大きく、対戦相手の入る経験値次第ではたった2戦でLVUPすることもあるので、以降の作品ではかなり規制が入っている。
- トライアングルアタックを使用することが可能。2人でもできる裏技があるうえに、ペガサスナイト三姉妹全員の成長率が良く非常に倒しやすかったために、以降の作品では全く使えなくなっている。
- 途中でのキャンセルが味方、敵合わせて10ターンで勝負がつかない場合にしか効かず、以降の作品では途中で「戦闘開始前にBボタンでキャンセル」ができるようになった。
- ストーリー設定および言語の変更
- 『暗黒竜』におけるストーリーはシンプルな「勧善懲悪」な内容であったが、『紋章の謎』以降はさまざまな設定が追加される。『暗黒竜』には名前がなかった「タリス王」が「モスティン[30]」、「グルニア王」が「ルイ」という名前が追加、『紋章の謎』から追加になった「アカネイアの初代国王・アドラ一世」「マルスの曾祖父・マルセレス」「マケドニアの初代国王・アイオテ」などの人物が多数増える。国名も「アカネイア王国」が「アカネイア聖王国」変更。『暗黒竜』の戦争名が「暗黒戦争」、『紋章の謎』第2部の戦争名が「英雄戦争」という名前に変更され、ストーリーに幅が広がった。
- オープニング、エンディングでのメッセージが『暗黒竜』では英語だったが、以降の日本版の作品では日本語になっている。
- 公式イラストの変更、味方キャラクターの顔グラフィックが同じ
- マルス、シーダ、ペガサスナイト三姉妹[31]の服装はギリシャ神話風のデザインであったが、以降の作品では中世ヨーロッパ風に変更されている。ほかに、一部のキャラクターが美形になったり、髪型や髪色が変更されているキャラクターもいる。
- 味方キャラクターのなかには、2人以上顔グラフィックが同じであったが[32]、以降の作品[33]では味方キャラクターの顔グラフィックに差別化をしている。
- シューターの性能、戦闘グラフィック、仕様などの変更
- 射程が大きく変更。『紋章の謎』では『暗黒竜』に登場した兵種・シューターを扱うキャラクターである、ジェイクとベックが削除になったため、敵専用ユニットで「動かない高射程武器」に変更になったが、武器の攻撃は一部の仕様が変更になった以外は変わっていない。そのかわり、『暗黒竜』『新・暗黒竜』よりも守備力が非常に低いうえに、室内戦ではシューターではなく、遠距離魔法を使う魔道士系に変更される[34]。戦闘グラフィックは、『暗黒竜』『紋章の謎』では全武器が固有のグラフィックであったが、性能が異なっているのでグラフィックが変更されている。
- マムクートとメディウスの変更
- 竜石の強度が無制限であったが、以降の作品では味方キャラクターの竜石には強度がついた。使用回数も『紋章の謎』以降かなり少なくなっている。また、あるアイテムを使うとバヌトゥとチキの守備力が99[35]になり、武器とブレス攻撃に対しての無敵技が削除された。火竜、魔竜、神竜の戦闘グラフィックが『暗黒竜』『紋章の謎』『新・暗黒竜』の3作品で全く形状が一致しない。
- 魔竜は「魔法攻撃」に対して「攻撃封じ」の能力があったが、以降の作品では、この能力は魔道士系には完全に不利なうえに、『紋章の謎』ではある条件で味方キャラクターのなかでこのユニットになれる者がいるために削除された。しかし、『紋章の謎』では射程が2に変更され、さらに魔法防御も高めなので、若干魔道士系が不利になっている。
- メディウスに関しては、『暗黒竜』では守備力修正が非常に高く、「間接攻撃を封じる能力」と「魔法攻撃」に対して「攻撃封じ」の能力があったが、『紋章の謎』ではメディウス以外の地竜が登場することもあり、ダメージ半減の能力が追加された。しかしそのかわりに、守備力修正と間接攻撃および魔法を封じる能力が削除され(ただし、暗黒戦争編では魔法が無効)、魔法攻撃と間接攻撃のキャラも参加できるようになったが、前述の射程2が追加されたことで、違う意味で難易度が上がっている。
- アカネイア大陸・ファイアーエムブレムの設定と形状の変更
- 設定が「覇者の証」から「紋章の盾」に変更。これによって、ファイアーエムブレム入手後に『暗黒竜』ではマルスの名前の側に表示される緑の盾形状の「印」が、「盾」に変更し、アイテム欄と名前の横に「盾のアイコン」が表示される。そのため、戦闘グラフィックも『暗黒竜』では最初から盾を装備していたが、『紋章の謎』では「ファイアーエムブレム」入手後に盾を装備している。
- マルスの戦闘グラフィックとファルシオンの性能の変更
- マルスの戦闘グラフィックはレイピア系、レイピア系必殺、剣系、剣系必殺、ファルシオンの5種類。『紋章の謎』でも継続になっているが、グラフィックは全て一新されている。また、『暗黒竜』『紋章の謎』の戦闘グラフィックから『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』に登場するマルスのモーションを作成している[36]。
- ファルシオンは、アニメーションオフにしてもオン状態になる仕様とマムクートによる「ブレス攻撃以外の直接攻撃を封じる能力」が以降の作品では削除され、重量も『暗黒竜』と比べてかなり重くなっている。ほかに、戦闘グラフィックも『暗黒竜』『紋章の謎』共通して「剣に光を集める演出」があるが、グラフィックだけが変更されている。
それ以外の変更点は、ファイアーエムブレム 紋章の謎#ゲームシステム、ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣#ゲームシステムを参照。
クラス
ユニットの特性については、ファイアーエムブレム#ユニットを参照。クラスの後の()内表記は『暗黒竜』『紋章の謎』の戦闘画面などでの略記。最大LVは全クラス共通20である。最大ステータスはHPと移動力と魔防以外は20、HPは52、移動力は12である。また、まよけを使用しても紋章の謎以降の作品と違って、7までしか魔防を上げることができない。Mシールドを使用してからまよけを使用すると、バグでまよけが消費せずに魔防も永久的に7のままになるバグがある。
また、クラスチェンジについては、『紋章の謎』以降の作品同様に、下級職レベル10以上で可能であるが、『紋章の謎』以降の作品と違い、クラスチェンジ時の能力の上昇が、それぞれの上級クラスに定められた基本ステータスに引き上げられるようになっている。たとえば、上級クラスの力の基本値が10であったとし、クラスチェンジ時に力が5であれば5上がり、12であれば1も上がらないというふうになっている。このため、低レベルでクラスチェンジしても能力が大幅に引き上げられるというメリットがある。
下位クラス
- ソシアルナイト(Sナイト)
- 使用できる武器は剣と槍。
- アーマーナイト(Aナイト)
- 使用できる武器は剣と槍。なお、『暗黒竜』では上位クラスへのクラスチェンジができない。
- ペガサスナイト(Pナイト)
- 使用できる武器は剣と槍。
- 傭兵
- 使用できる武器が剣。
- 戦士
- 使用出来る武器は斧。『暗黒竜』では上位クラスへのクラスチェンジができない。
- 海賊
- 使用できる武器は斧。『暗黒竜』では上位クラスへのクラスチェンジができない。歩兵ユニットで唯一海上を渡れるユニットである。
- アーチャー
- ハンターよりも力はないが、守りが堅い。
- ハンター
- アーチャーとは違い、山などの地形でも侵入して戦うことができる。『暗黒竜』では上位クラスへのクラスチェンジができない。
- ホースメン
- 使用できる武器が弓。上位クラスへのクラスチェンジができない。
- 魔道士
- 魔法が攻撃手段のユニット。『暗黒竜』ではダメージが固定されているため、防御の高いユニットに対し非常に有効である。
- 僧侶
- 杖を使用できるユニット。攻撃はできない。『暗黒竜』では敵からダメージをうけると「○○のこうげきをたえきった」と表示され、経験値を得ることができる。
上位クラス
- パラディン
- 使用できる武器が剣と槍。ソシアルナイトがクラスチェンジする。
- ドラゴンナイト(Dナイト)
- 使用できる武器が剣と槍。ペガサスナイトがクラスチェンジする。
- 勇者
- 使用できる武器は剣。傭兵がクラスチェンジする。
- スナイパー
- 使用できる武器が弓。アーチャーがクラスチェンジする。
- 司祭
- 使用できる武器は魔法と杖。魔導師、僧侶がクラスチェンジする。杖を使用しても経験値は得られない。
特殊クラス
すべてクラスチェンジできない。
- 盗賊
- 使用できる武器が剣。
- 将軍
- 使用できる武器が剣[37]。
- シューター
- 使用できる武器の射程が2の専用武器の戦車。
- コマンド
- 使用できる武器が剣。ほかのユニットに変身して戦えるが、変身時には経験値が入らず、レベルを上げるためには変身せずに戦わねばならない。
- マムクート
- 『暗黒竜』では竜石の使用回数に制限がない。しんりゅうせきはチキのみが使える。かりゅうせきは『紋章の謎』と違い、バヌトゥ専用でありチキに渡しても使用できない。
- ロード
- 使用できる武器が剣。あるアイテムを入手することで、盗賊同様に宝箱を開けられるようになる。
キャラクター紹介
主なスタッフ
- ゲームデザイナー:加賀昭三(IS)[38]
- ディレクター:寺崎啓祐(任天堂開発第一部)[39]
- 音楽:馬場由佳(IS)[40]、田中宏和(任天堂開発第一部)[41]
- グラフィックデザイン:大澤徹(任天堂開発第一部)[42]
- スペシャルサンクス:成広通(IS)[43]
- プロデューサー:横井軍平(任天堂)[44]
関連する当時の『暗黒竜と光の剣』開発者の主なコメント
- 1991年発売の任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科において
- 新システム「RPGSLG[45]」について、「普通のシミュレーションゲームでは何だか硬い。純粋に楽しむだけでは感情移入が出来ない。SLGも好きだけどRPGの要素を加味して感情移入出来る様にしたかった。逆にRPGと言うのは主人公が何時も1人だから、ある程度、作り手の与えられたストーリーでしか展開出来ない」ということを述べた後、「遊ぶ人によって、使うユニットによって展開が変わっているようにシミュレーションを加え、こういうシステムにした」と語っている[46]。
- 「FEの人それぞれの遊び方については、ユニットの使い方、戦略が、人それぞれ違うのでしょうから色々な終わり方になると思うが、プレイすると解ると思いますがどうでも良いキャラクターはあまりいなく、大事にしてやると結構強くなるような事は用意されているため、友人同士と遊んでいて自分はこんなやりかたでやったんだなどの自慢の仕方が出来る情報交換が出来る」と述べていた[46]。
- SLGにしては物足りない点と言う声に関しては、「ゲームセンターでもそうですがマニアの人を中心を考える流れであるが、任天堂製のゲームは最後まで行くのは簡単で誰にでも触れる事がベースであり、SLGの部分では食い足りないとしても全体のゲームバランスが一番大切な事と出来るだけ数字のデータは排除して数値は一切出て来なくても、全体を見た中でダメージだ、怖いなとかの感覚で遊んでもらえれば。ただ子供相手にやっているというのは駄目。子供を馬鹿にしてはいけない。大人は我慢してくれるが子供は我慢してくれない。子供は大人よりも凄い。というのが定説になっている」と述べている[46]。
- ゲームで表現したかったことについては、「もっとドラマティックなものがあってもいいと思って、キャラクターに痛みを感じられるようにと、そのために死んだら生き返れない事に慎重にならざるを得ないようにしたと述べた後、その分、愛情を持って接してあげればそれに報いる結果となります」と語っている[46]。
- 「今作品でやりきれなかった事」については、「マルチプレイヤー的なものにしたくてRPGSLGにしたがまだ一本道だった事と折角沢山のユニットを育てても使えるユニットはごく僅かなため、まだ使いたいという気持ちがあると思う、だからいくつもの同時進行で舞台分けをして色々な展開が出来るものにしたい」と述べていた[46]。
- 任天堂スタッフの秘話では、「『暗黒竜と光の剣』は、構想から3年を費やしている。最初にクリアーしたのは製作に全く関わっていないグラフィックデザイナーであり、ゲームを知らない人でも楽しめて攻略出来るという事が売りですから喜ばしい」ということが記述されている。また、前述の寺崎啓祐は「キャラの個性に注目」。前述の大澤徹は「何度やってもあきません」というコメントを述べている。キャラクターに対しては恋人選びをするほど思い入れが強く、人気キャラクター投票まで記載されている。
- 1996年発売のファイアーエムブレム・ザ・コンプリートにおいて
- 「ファイアーエムブレムの世界観はどのように生まれたのか?」という質問に、「特に原典となるものは無く、全て作者個人の創作によるものです。強いて言えばギリシャ神話などの影響を多少は受けている」と述べている[46]。
- SLGRPGというジャンルにするにあたって、開発中最も苦心した事に関しては、「SLGはRPGとは違って時間的な連続性を持たない上に、表現出来る情報も少ないため、物語の進行にかなり苦労した。(ゲーム発売後)複雑な世界観をプレイヤーが理解してくれるかと心配したが、多くのプレイヤーが想像力を働かせて理解してくれたようです。FEの特有なクリエイティブな感性を持つプレイヤーのおかげでシナリオSLGという新たなるジャンルの確立が出来た」と述べていた[46]。
評価
各種メディア関連商品
書籍
- 『ファイアーエムブレムタクティクス』(新紀元社)
- 1991年3月15日発行 ISBN 4-88317-600-2
- 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』(NTT出版)
- 1996年5月20日発行 ISBN 4-87188-822-3
- 『暗黒竜』『外伝』『紋章の謎』との合同ファンブック。FE3作品のキャラクター、アイテム、国の紋章など設定資料集。『ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)』の紹介と参加声優のインタビュー。ファンによる投稿などがある。本文イラストに漫画家・田村由美と水玉螢之丞、イラストレーター・寺田克也。漫画に水縞とおる、那州雪絵他が参加している。
漫画
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 複数人により、本作を題材にした漫画作品が発表されている。その多くが女性漫画家であるためか、単に見栄えを考慮してか、登場人物が本作からは想像できないほど美化されている傾向にある。
- 『ファイアーエムブレム』(角川書店) 全5巻
- 佐野真砂輝&わたなべ京
- 1992年『増刊『ASUKA』ファンタジーDX』新春号から連載を開始し、1997年『ファンタジーDX』7月号で終了したFE漫画。ストーリーはオリジナルゲームの「マルスの旅立ち」から「アカネイア・パレス」まで描かれている[47]。
- テンプレート:Main
- 『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(エニックス) 全12巻
- 箱田真紀
- 『月刊Gファンタジー』連載。マルスの一人称が原作の「僕」でなく「私」であるなど、著者による大胆な解釈とアレンジが加えられている[47]。画集「箱田真紀の世界」には加賀昭三との対談を掲載。
- テンプレート:Main
- 『ファイアーエムブレム』(宝島社) 全1巻
- 島田ひろかず
- 『ファミリーコンピュータMagazine』連載。ストーリーはオリジナルゲームの最初から最後まで描かれている[47]。カミュの回は後にコミックマスターエクストラ1号(発行ホビージャパン、企画編集ファミリーソフト)に掲載されたもの。なお、この漫画が最初のFE漫画だと「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎」の島田のインタビューで答えている。そのため、服装が『暗黒竜』に準じている。
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- 『ファイアーエムブレム 風の魔道士』(エニックス) 全1巻
- 上田信舟、1998年3月28日初版発行 ISBN 4-87025-305-4
- 1992年頃にコミックスーパーファミコンセレクション(辰巳出版)に連載されたものを単行本化。作者のデビュー作でもある。
(以上、4コマ・アンソロジーは除く)
小説・ゲームブック
- 『小説ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(双葉社ファンタジーノベルシリーズ)
- 山口宏、木川明彦・画、1992年10月26日初版発行 ISBN 4-575-23131-2
- 『ファイアーエムブレム 幻の王国』(双葉社・ファミコン冒険ゲームブック)
- 著者:黒トレス 制作:スタジオ・ハード イラスト:さとう・こう、1990年7月12日初版発行 ISBN 4-575-76149-4
- 別次元に存在する幻の王国・フェルトニアを舞台にマルスが戦う外伝的ストーリーのゲームブック。
ドラマCD
- 『電撃CD文庫 ベストゲームセレクション7 ファイアーエムブレム 旅立ちの章』(メディアワークス・電撃CD文庫)
- 脚本:あかほりさとる 画・中澤一登/臣士れい
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- 『GファンタジーコミックCDコレクション ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(エニックス) Vol.1〜4
- 箱田真紀のコミカライズが原作。
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- 『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』(BMGビクター)
- 佐野真砂輝&わたなべ京のコミカライズが原作。文化放送「アニマガパラディ・ドラマワールド」内で放送されたラジオドラマ(全8話)を収録。
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CD(サウンドトラック・アレンジ)
- 『ファイアーエムブレム -G.S.M NINTENDO 3-』(ポニーキャニオン)
- 1990年5月21日発売 PCCB-00029
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- 『ファイアーエムブレム キャラクター・テーマ集』(日本コロムビア)
- 1990年9月21日発売 COCA-6675 ※カセットテープ有
- 作曲:馬場由佳 編曲:林有三 演奏:HAYASHI ORCHESTRA 製作協力:任天堂株式会社(HIROKAZU TANAKA)
- 『暗黒竜』に収録された音楽をキャラクターのイメージにあわせてアレンジした曲とオリジナルSEメドレーが収録されているゲームミュージックCD。
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- 『FIRE EMBLEM THE BEST1』(ポリスター)
- 1997年04月25日発売PSCN-5058/9
- 2枚組CDで『外伝』の曲とセットである。
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その他
- 『TOY MUSIC2 FIER EMBLEM』(東芝EMI)
- 1991年6月26日発売TOTT-5711
- 題名に『FIRE EMBLEM』と表しているが「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」と「ふぁみこんむかし話 遊遊記」との合同CDである。
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- 『ファイアーエムブレムTCG』(NTT出版)
- 『紋章の謎』には登場しなかった『暗黒竜』のキャラクターが5-044〜5-049でカード化されている。
- 『ファイアーエムブレム 紋章のテンプレート:JIS2004フォント 暗黒竜と光の剣』(エンターブレイン/ファミ通文庫)
- 篠崎砂美
- 本来は『紋章の謎』の小説であるが『暗黒竜』で削除されたキャラクターが登場している。
- テンプレート:Main
その他の話題
- 『小学館 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』
- 当時、ポケモン株式会社の社長、石原恒和が東京藝術大学講師時代、上記の『暗黒竜』の攻略本にてコラムを執筆。このゲームのコラムで『ゼルダの伝説』と『ドラゴンクエストIV』に接した時の新しさを感じ、さらに「システム的に超画期的ではない」という前置を述べた後、「登場するキャラクター様々な所に個性がある」「戦争としてのマップではなく長い旅の一場面のマップ」「ファンタジー世界のリアリティが高い」「極めて豊富な種族と性格」「ゲーム舞台の的確な設定」「敵だと思っていたキャラクターが味方についた時の嬉しさと演出」「エンディング」「時間をかけて緻密にゲームシステム作り上げた上にシナリオが良い塩梅で適合させていった粘り強いクリエイターが存在する」「ゲームの出来は若干荒いがウォーシミュレーションを縦糸にRPGを横糸にして、右方の文法引用しあいながら織り上げた織物のようなゲーム」「ウォーシミュレーションでもない、RPGでもないちょっと変わったのめり込み方をするゲームの登場」と述べていた。
- プロ棋士・神吉宏充のコラムでは終始ざっくばらんな大阪弁で第1章から第3章まで攻略本並のタクティクスが記載されている。このコラムでゲーム序盤戦に登場するキャラクターを、「マルス:王将」「ジェイガン:飛車」「シーダ:角行」「ドーガ:金将」「ゴードン:桂馬」「アベル、カイン:香車」「オグマ:銀将」「ザジ、マジ、バーツ:歩」と将棋の駒に例えられているが、「リフ」は回復能力を持つ能力が将棋の駒にはないため、例えられることはなかったが、「この能力は羨ましい」と語っていた。また、「歩」に例えられた戦士キャラ3人に対しては、「歩ほど大事な駒はない」と述べていた。
- 漫画家・しりあがり寿のコラムでは「戦場より」では、『暗黒竜』『信長の野望』『スーパー大戦略』の比較を面白解説で語っている。『暗黒竜』に到っては、筆者がマルスになりきって台詞でお笑い風に解説し、オチにはシーダが死んだため「リセット」で締めている。「武将列伝」においては「ジェイガン」「マチス」「リフ」「バーツ」をイラストつきでお笑い風に解説をしている。詳細は「アリティア王国#騎士団」「マケドニア王国 (ファイアーエムブレム)#貴族・領民」「タリス王国#傭兵団」「タリス王国#貴族・領民」の各キャラクターの項目を参照。
- さらに、しりあがり寿、後述のジョルジョ中治[48]、上記の「各種メディア関連商品」で『暗黒竜』の作品に関わった著名人が数名、同出版社『紋章の謎』の攻略本にてコラムやインタビューに参加をしている。詳細はファイアーエムブレム 紋章の謎#その他の話題、「小学館 任天堂公式ガイドブック」を参照。
- 新紀元社『ファイアーエムブレムタクティクス』
- この著者である梅原隆夫は、『暗黒竜』に関して「パソコンゲームにひけをとらない優れたSLGで良い物は受け入れるまで時間がかかる」「戦略SLGとしてはファンタジーが仇になっているが、優れているファンタジーゲームでもある」「死んだキャラは消えてゆく。苦労を共にした様々な仲間達が死んでいく事は耐えがたい苦痛になり、それは感情移入といっても良い」「ファルシオンで戦うマルスは、最初にダッシュをして斬った後に、鮮やかなバック転を見せてくれる。実に爽快である」「エンディングは良く出来ていて、映画『アメリカン・グラフィティ』を思わせる。続編を匂わせるメッセージもあった。是非とも作って欲しい」と述べていた。
- Touth-DS.JP - 桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』
- 『暗黒竜』を愛好した人々
- 前述の桜井政博は、会社に入社した頃に先輩社員が『暗黒竜』を遊んでいるとき、海賊が無愛想に斧を振る姿を見てすぐに『暗黒竜』を購入したと語っている[49][50] 。ほかにも、『スマッシュブラザーズ』製作のために『ファイアーエムブレム』を遊び込んでいるとエンターブレイン社の「桜井政博のゲームについて思うこと DX Think about the Video Games」という書籍で語っている。
- 前述の『暗黒竜』を好意的に取り入れたライターの1人として、当時ファミ通のライターであったジョルジョ中治[48]が挙げられる。とくに『暗黒竜』に対しての情熱は業界随一で、この当時ゲーム編集者の立場を利用してFEの面白さを吹聴し、その過程で『FE教団』という架空の団体を設立したうえに教祖と名乗り、イエス・キリストの仮装をして任天堂に訪問し、開発者のインタビューしたと語っている。2007年以降『FE教団』は消滅しているが、その教義はプレイヤーの胸にあると記述されている[51]。
- 上記の「各種メディア関連商品」の佐野真砂輝&わたなべ京は、FE漫画単行本第1巻の後書き「AMUSE PRESS2」において、『暗黒竜』にはまったエピソードがある。詳細はファイアーエムブレム (佐野真砂輝&わたなべ京)#その他の話題を参照。
- 『ファミ通』2007年11月2日号「あの人のセレクトはコレ! 未来に伝えたいゲーム」にて、プロレスラーの三沢光晴がお気に入りのゲームに『暗黒竜』を挙げている。
- ゲームリパブリック社長・岡本吉起は、『Nintendo DREAM』2008年11月号では『ファミコン25周年連続企画 ファミコンと僕と思い出の一品〜高橋名人&岡本吉起さん対談〜』にて、岡本吉起の「ファミコンに関するお気に入りの一品」で6本のソフトを出し、その中に『暗黒竜』が入っていた。さらに、ゲームリパブリックの公式HPでは『暁の女神』も遊んでいることも述べていた。
- フライデーダイナマイト 2013年3月14日増刊号 ファミコン30周年 ゲームの歴史を作った選り抜き50作
- ライター・さやわか氏が選出。最古がスペースインベーダーから最新がパズル&ドラゴンズまで。スーパーマリオ、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、ときめきメモリアル、他のメジャーや話題性のあるゲームが選出された中、FEでは『暗黒竜』のみが文章込みで選出された。理由は「これまでのSLGのシステムに駒の育成の要素という日本独自のシステムを導入」をあげていた。他のシリーズは「現在も人気の続いているシリーズ」だけであった。
関連項目
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- プレイヤーキャラクター・マルスの参戦がこのゲームと『紋章の謎』から[52]。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
脚注
参考文献
- 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 1990年5月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-104115-9
- ファイアーエムブレムタクティクス 1991年3月15日発行 新紀元社(株) ISBN 4-88317-600-2
- 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム外伝百科 1992年4月10日発行 小学館(株) ISBN 4-09-104197-3
- 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-102465-3
- 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL 1994年5月20日発行 (株)小学館 ISBN 4-09-102476-9
- ファイアーエムブレム 暁の女神 パーフェクトガイドブック 2007年4月16日 エンターブレイン(株) ISBN 9784757735361
外部リンク
- ファイアーエムブレムミュージアム【FIRE EMBLEM MUSEUM】 暗黒竜と光の剣
- インテリジェントシステムズのFE公式サイト
- テンプレート:Wiiバーチャルコンソール
- テンプレート:3DSバーチャルコンソール
- テンプレート:Wii Uバーチャルコンソール
- ↑ サブタイトル「暗黒竜と光の剣」の「剣」の部分の読み方については、テレビコマーシャルでも「ファイアーエムブレム」の部分しか読まれなかったため公式に提示された読み方はなく、資料により「つるぎ」と「けん」が併存していたが、ゲーム本編ではメッセージが全て平仮名と片仮名で構成されており、第14章「かなしみのだいち・グラ」でモロドフがファルシオンを「ひかりのつるぎ」と呼んでいることから、「つるぎ」が正式な読みであると考えられてきたテンプレート:誰。しかし、『新・暗黒竜と光の剣』ではテレビコマーシャルでも「けん」と呼んでいる(本編中のメッセージは漢字を使用、ルビ無し)。同様の事例として、『ファイアーエムブレム 封印の剣』と続編『烈火の剣』が前者が「ふういんのつるぎ」であるのに対して、後者は「れっかのけん」に変更されている。そのほかに、箱田版のドラマCDでは、タイトルが「暗黒竜と光のけん」と読まれている。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』の公式HPスマブラ拳!!の日本版とアメリカの英語版以外の「音楽」の隠しコンテンツ「隠しを含めた全曲リスト」では、「Hikari no Ken」と表記されている。欧州版『新・暗黒竜』公式サイトの「Media」のコンテンツから「Video」での『暗黒竜』の紹介においては、「Tsurugi」と表記されている。
- ↑ 第二次惑星開発委員会『PLANETS』2010年Vol.7「特集 ゲーム批評の三角形(トライフォース)」P50「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」より。
- ↑ 復活の杖オームを使用することにより、特定のマップで1名のみ復活させることが可能である。
- ↑ ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート「FE出生秘話」より。
- ↑ 但し、仲間になる前はミネルバとマリアは敵ユニットなので撃破可能。そのため「マリア救出〜」ここまでは削除される可能性のあるストーリーでもある。
- ↑ 原文通りの記載。
- ↑ 7.0 7.1 『ファイアーエムブレムタクティクス』より。
- ↑ 『外伝』でもゲームの序盤では、回復で経験値が得られないが攻撃魔法(表記がゲームでは「黒魔法」。取扱説明書では「白魔法」と表記されているため)・リザイアで経験値が得られるようになっている。
- ↑ 全ての自軍キャラクターの出撃する順序は前のマップの順序を保つ。たとえば、A,B,Cというキャラクターが前のマップでこの順序で出撃した場合、次のマップではA,C,Bという順番は不可能、Cを2番目に配置したければ、Bの出撃を断念しなければならない
- ↑ 進撃準備が存在する『紋章の謎』以降から。『紋章の謎』では規定数に満たなくても出撃可能、アイテムが交換可能など。『トラキア776』では『暗黒竜と光の剣』と同じ仕様で配置の変更はできなくなったがアイテムの整理は可能である。『トラキア776』以降では進撃準備で武器の購入も可能となった(『封印の剣』ハードモードと『烈火の剣』のみ不可能)。マップでの初期配置の直接変更が可能になったのは『封印の剣』以降であるが、『紋章の謎』でも出撃する順番を調整することは可能。ただし、最大人数以下の場合、制約がかかってしまう(たとえば、15人が最大出撃枠であって15人目の配置には、14人以下では配置できない)。『外伝』、『聖戦の系譜』は全員強制出撃かマップで行うため、進撃準備が存在しない。進撃準備でのアイテム(ドーピング、クラスチェンジなど)の使用は、『烈火の剣』以降可能となった。
- ↑ とくに武器レベルを上げるドーピングアイテムすら存在しないため、盗賊は高レベルの武器が全く使えなかった。以降作品ではある程度改善されているものの、武器レベルが固定の『聖戦の系譜』、クラスチェンジができない『封印の剣』などでは最高位の武器が使えないという名残がある。
- ↑ 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』「仲間ユニット成長率一覧表」より。
- ↑ 『外伝』でもボスユニットの運が0は継続されているが、パラメーターに表示されてはいないが、リゲルの皇帝・ルドルフが幸運が40も上がる「天使の指輪」を装備しているため。継続はしていない。
- ↑ 『外伝』ではキャラクターの初期パラメーターからの固定数値によるシステムになっている。
- ↑ 『外伝』は「魔道書」ではなく「黒魔法」。「杖」ではなく「白魔法」というHPを削って魔法を使う特殊なシステムになっているため。
- ↑ 『ファイアーエムブレムタクティクス』「COLUMN・影武者部隊の活用」より。
- ↑ 『外伝』でも、このシステムは継承しているが、全アイテムの性能と所有できる数が『暗黒竜』とは異なっている。
- ↑ 『外伝』ではストーリー通過に必須なマップのみに「0/40」の制限ターンが表示され、それ以外のマップではターン自体が表示されないシステムのため。
- ↑ この999ターン以上が表示されているFEシリーズは、『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のみである。
- ↑ 『外伝』ではアイテム数に制限があるため、「輸送隊」ではなくフリーマップ時に「持ち物」のコマンドから「預かる」「交換する」「受け取る」のシステムになる。また、アルム軍、セリカ軍にあるアイテムの受け渡しは「ノーマルモード」では交換数限定の「商人」を使った受け渡し。「イージーモード」ではフリーマップ時に「持ち物」のコマンドからアルム軍、またはセリカ軍からアイテムが交換できるシステムになっている。『聖戦の系譜』では特殊なシステムのため「預かり所」が復活したが、仕様は「城内限定」「個人所有のアイテムのみしか預けられない」「手数料は無料」と、『暗黒竜』とは異なっている。受け渡しも1部のアイテム除いたほとんどが、Gを消費する「中古店」でしかできない。
- ↑ 『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の主人公にはこのシステムは搭載されていない。
- ↑ 『封印の剣』、『烈火の剣』のみ、ユニットとして独立した輸送隊が出撃できる。また、『トラキア776』では手数料が無料、アイテムの預かり数上限が多いものの暗黒竜に準じた預かり所が一部マップに存在する。
- ↑ 『外伝』では盗賊ユニット自体がいないため、『紋章の謎』から採用になる。また、『トラキア776』からGBAシリーズでは再び復活したが、回数が有限となった。また、『聖魔の光石』では鍵が不要の盗賊の上位ユニットもいる。
- ↑ 『蒼炎の軌跡』では武器を使って壊すこともできる。
- ↑ 25.0 25.1 詳細はファイアーエムブレム外伝#ゲームシステムを参照。
- ↑ お店のシステムがない、またはゲームシステムが他のFEシリーズとは異なる『外伝』『聖戦の系譜』は除く。
- ↑ 『外伝』ではアイテムを購入するシステム自体が存在しないため、『紋章の謎』からの採用になる。
- ↑ ただし、闘技場でパルティアを使用して戦うことはかなり厳しい。弓兵のほとんどがクラスチェンジ不可なキャラが多いうえに成長率も高くなく、対戦相手の技の数値が高く、さらに使用武器のほとんどが必殺付き武器のため。
- ↑ 闘技場のシステムがない『外伝』『蒼炎の軌跡』『暁の女神』は除く。
- ↑ このキャラクターだけは『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』からの追加人物である。
- ↑ ファミリーコンピュータMagazine、とじこみ付録「ファイアーエムブレム 特選11キャラ!!マルスを慕う女性図鑑」より。
- ↑ このなかには色違いまたは服装に若干変更があるキャラクターもいる。同じ顔グラフィックキャラクターの詳細はファイアーエムブレムの登場人物 (アカネイア大陸)#その他の話題、「顔グラフィック」を参照。
- ↑ 『外伝』では服のみの流用だけに留まり、同じ顔グラフィックキャラクターは存在しない。ペガサスナイト三姉妹とジークは前作の流用であるものの、左右反転に変更されている。
- ↑ それ以外のシリーズでは、『外伝』には兵種・シューター自体がいない、『聖戦の系譜』以降は敵専用ユニットであることと動かない性能は変わっていないが「高射程弓武器」に変更になる。また、一部のシリーズでは、ある条件で弓歩兵ユニット限定でシューターが使用可能である。
- ↑ 『ファイアーエムブレムタクティクス』「COLUMN・チキの守備力アップ(実際はバヌトゥも可能)」より。ただし、守備力が21〜98の状態だと、敵から一撃で倒されるバグ技でもある。
- ↑ 桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』 番外編「新しくなったマルス」。
- ↑ ただし、魔法剣サンダーソードだけは使用不可である。
- ↑ エンディングスタッフロールには「SCINARIO」と記載されているが、小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」のインタビューには「ゲームデザイナー」と紹介されている。
- ↑ エンディングスタッフロール「DIRECTOR」に「KEISUKE TERASAKI」と記載。また、寺崎は小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」に登場している上に(この書籍での紹介は「開発第一部」のみである)、同出版社「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎」と「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」の2冊に「全作品を担当」という記述がある。さらに「PROFESSIONAL」には「FEの育ての親とも言える」という記述もある。
- ↑ エンディングスタッフロール「MUSIC」に「YUKA TSUJIYOKO(辻横由佳)」ではなく、「YUKA BANBA」と記載。ほかに、小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」に「FC版第1作目、外伝、今作品を担当」という記述もある。
- ↑ エンディングスタッフロール「MUSIC」に「HIROKAZU TANAKA」と記載。
- ↑ エンディングスタッフロール「GRAPHIC DESIGNERS」に「THORU OHSAWA」と記載。また、大澤は小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」にも登場している。
- ↑ 以下の外部リンク先を参照。ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地『ファイアーエムブレム封印の剣』そのゲームを誰が作ったか?任天堂・西村建太郎&インテリジェントシステムズ・成広通 インタビューその1 “GBAでシミュレーションゲームを作る”のインタビューの紹介で「第1作目から関わっている」と記述されている。小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」には「今作品より参加」という記述があり、『紋章の謎』のエンディングスタッフロールにチーフプログラマーと記載されている。桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』において、成広が「任天堂でハードを作っていた人たちと協力しながら、オブザーバーのような立場で『暗黒竜』の開発を進めていた」と述べている。
- ↑ エンディングスタッフロール「PRODUCER」に「GUNPEI YOKOI」と記載。
- ↑ 当時はこのジャンルで表記されていた。
- ↑ 46.0 46.1 46.2 46.3 46.4 46.5 46.6 加賀昭三によるコメントより。
- ↑ 47.0 47.1 47.2 『暗黒竜』の漫画3作品と『紋章の謎OVA』においてオリジナルゲームにはないアリティア王国陥落からタリスまで落ち延びるエピソードが追加されている。4作品とも『新・暗黒竜』の序章とは異なっている。詳細はマルス (ファイアーエムブレム)#その他の話題の「ゲーム以外のメディアにおける描写」、アリティア王国#王室関係の「エリス」を参照。
- ↑ 48.0 48.1 ライター名は、FEのゲームに登場する「ジョルジュ」と間違えられやすいが「ジョルジョ」が正しい表記である。
- ↑ 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳。
- ↑ 以下の外部リンク先を参照。桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』 第2回「リニューアルされた『暗黒竜と光の剣』」
- ↑ エンターブレイン ファイアーエムブレム 暁の女神 パーフェクトガイドブック 「FE信者に贈る! おいらと『ファイアーエムブレム』と17年(空白あり)」より。
- ↑ 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』内のフィギュア名鑑より。
- ↑ 『大乱闘スマッシュブラザーズX』内のフィギュアより。
- ↑ 大乱闘スマッシュブラザーズX公式ホームページ『音楽』の『ファイアーエムブレム:ファイアーエムブレムのテーマ』より。
- ↑ 大乱闘スマッシュブラザーズX公式ホームページ『音楽』から『?????』の「隠しを含めた全曲リスト」のリンク先より。