田中宏和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Musician

田中 宏和(たなか ひろかず、1957年12月13日 - )は主にゲームミュージックを手掛けた日本作曲家。元任天堂株式会社製造本部開発第一部所属。株式会社クリーチャーズ代表取締役社長。別名義として、Hip Tanaka ex.大人ブランコHip Tanaka.β。血液型 は B型。

経歴

京都府与謝郡出身。幼少の頃はピアノを学ぶ。

1980年、任天堂に入社。当時の任天堂はアーケードゲームを中心に商品展開しており、入社後の初実績は『スペースファイヤーバード』のハードウェアの音源開発及びサウンドデザイン。また、入社1年目にリリースされた「ゲーム&ウオッチ」のゲームの企画及びゲームプログラム、サウンドデザインも手がける。

その後は、上村雅之の下でファミリーコンピュータの、横井軍平の下でゲームボーイバーチャルボーイのハードウェアの音源開発などに携りつつ、任天堂が誇る著名なゲームソフトのサウンドデザイン、サウンドプログラムも多数手がける。

ゲームミュージックの代表作としては、『バルーンファイト』、『レッキングクルー』、『メトロイド』、『パルテナの鏡』、『スーパーマリオランド』、『ハローキティワールド』、ゲームボーイ版『テトリス』、『ドクターマリオ』、『マリオペイント』、『MOTHER』(鈴木慶一との共作)、『MOTHER2 ギーグの逆襲』(同)などがある。

サウンド以外にも、『ポケットカメラ』や『ポケットプリンタ』といった、ゲームボーイを利用した特殊な電子玩具を企画・開発している。

1997年4月1日にスタートした『ポケットモンスター』の主題歌『めざせポケモンマスター』の作曲を「たなか ひろかず」名義で手がける。これは180万枚という驚異的なセールス記録を打ち立てた。イマクニ?が歌うポケモン数え歌『ポケモン言えるかな?』なども田中が作曲した曲であり、現在もアニメ『ポケットモンスター』シリーズの主題歌やエンディングテーマの多くを作曲している。

1999年、任天堂を退社。同年、任天堂傘下のコンピュータゲーム開発会社、株式会社クリーチャーズに入社。蛍光灯白熱電球リモコン受信部など、日常のを使って遊ぶコンピュータゲーム『ちっちゃいエイリアン』を企画・開発。2001年石原恒和株式会社ポケモンの代表取締役社長に異動したことを受け、クリーチャーズの代表取締役社長に就任。現在に至る。

人物

1980年代、20歳前半からは任天堂に勤務しつつ、プライベートではレゲエバンドをやっており、風貌もレゲエだった。

現在、同姓同名の「田中宏和」が集まる「田中宏和.com」に「音楽の田中宏和」若しくは「作曲の田中宏和」として参加中。同サイトの企画で「田中宏和のうた」を作曲した。尚、2011年10月19日放送の「はなまるマーケット」の「Hanamaruミステリーサークル」で「田中宏和の会」として紹介されて、会の集まりを取材したVTRで登場し、「ポケットモンスターのテーマソングを作った」と紹介された。

開発ハードウェア

  • 1981年 - ドンキーコング アーケード機(音源開発)
  • 1983年7月15日 - ファミリーコンピュータ(音源開発)
  • 1989年4月21日 - ゲームボーイ(音源開発)
  • 1995年7月21日 - バーチャルボーイ(音源開発)
  • 1998年2月21日 - ポケットカメラ、ポケットプリンタ
  • 2001年12月1日 - カードeリーダー

ゲーム作品

特記のない作品は全て作曲担当。

アーケード

ゲーム&ウォッチ

ファミリーコンピュータ

月日は不明。

  • 1989年 - tetris(NESなので海外のみ。)

ゲームボーイ

スーパーファミコン

バーチャルボーイ

ニンテンドーゲームキューブ

ゲームボーイアドバンス

ニンテンドーDS

Wii

ディスコグラフィ

ゲーム関連

ポケモン関連

シングル

アルバム

=== NHK みんなのうた === 

その他

脚注

  1. エンディングスタッフロールでは「HIP TANAKA」名義で記載。
  2. エンディングスタッフロールに「HIROKAZU TANAKA」名義で記載。
  3. ゲーム編曲は「Hirokazu Tanaka. ex」名義で記載。
  4. 「任天堂株式会社 HIROKAZU TANAKA」名義で記載。
  5. フルバージョンの配信日

関連項目

外部リンク