長尾駅 (大阪府)
|}
長尾駅(ながおえき)は、大阪府枚方市長尾元町五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)片町線(学研都市線)の駅である。
概要
大阪府最東端に位置する駅で、これより東へ1kmほど進むと京都府となる。
1989年3月11日に当駅と木津駅間が電化される前は、この駅を境に電化区間と非電化区間に分かれており、当駅から木津方面へは、キハ35系などの気動車が運用されていた。運賃制度においては、電化後も当駅が電車特定区間の終端となっている。
歴史
開業当初は対面式2面2線で駅舎は上りホーム側にあり、下りホームへはホーム中央の構内踏切を渡る構造になっていたことから、列車停車中は通行できず不便であった。1950年にこの駅まで電化されたときに構内踏切をホームの東端に移し、上りホームを折り返し電車に、下りホームを折り返し気動車に使うようになった。
1979年に当駅と四条畷駅間が複線化された事に伴い、おおむね現状の駅舎・ホームの態様となった。なお、その当時は現在使用されているホームは片町方面専用で、駅本屋側に木津方面の短いホームが別にあり、これが1番線だったが、1989年の全線電化時にこの1番線の使用が停止され現在の姿となった。現在、当時の1番線ホームへの階段があった部分は壁で塞がれているが、壁から階段の手すりが一部飛び出している。
1997年8月31日までは始発・最終は当駅発着で、2006年3月17日までは当駅止まりの列車があった。また、2010年3月12日までは松井山手駅止まりの上り列車1本が、当駅まで回送されて1番のりばの西側にあった留置線で夜間滞泊し、翌日再び松井山手駅まで回送されて松井山手駅始発の下り列車として運行されていた。なお、2010年10月に留置線は撤去された。
2011年6月から橋上駅舎化と枚方市の駅前広場整備事業が開始された。駅舎は2013年2月10日に供用開始された。また、エレベーター、エスカレーターも設置され、バリアフリー化される。西側の駅前広場は拡張されて、従来の3倍の3,000平方メートルとなる[1][2]。東側には線路に沿って自転車・歩行者道が新設される。なお、東側にも駅前広場の設置計画があるが、現時点では整備時期は未定である。
年表
- 1898年(明治31年)
- 1907年(明治40年)10月1日 - 国有化され、国有鉄道の駅になる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、桜ノ宮線の所属となる。
- 1913年(大正2年)11月15日 - 線路名称が改定され、桜ノ宮線が片町線に編入されたことに伴い当駅もその所属となる。
- 1950年(昭和25年)12月25日 - 長尾駅 - 四条畷駅間の電化により、当駅に電車が発着するようになる。
- 1979年(昭和54年)10月1日 - 自動改札機を設置する(片町駅から当駅までの片町線が、西日本地区の国鉄で最初の設置であった)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード乗車券「ICOCA」の当駅における供用を開始する。
- 2013年(平成25年)2月10日 - 橋上駅舎に改築され、供用を開始する。
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、駅舎とは地下通路で結ばれていたが、2013年2月10日に木津寄りに新たに建設された橋上駅舎の供用が開始され、従来の駅舎は閉鎖された。なお、橋上駅舎の通路の一部は、これに先立ち、2012年8月4日以降の平日の朝夕ラッシュ時に限り出口専用の仮通路として供用されていた。
2013年供用開始の橋上駅舎は、延べ床面積1,080平方メートルで、茶系の外観に木目調の天井を備え、周囲の自然を表現している。アルミ製の側壁に穴を設けて自然光を取り入れる構造となっており、また照明により模様が浮かび上がるようになっている[2]。
駅長が配置された直営駅であり、管理駅として片町線の祝園駅 - 河内磐船駅間の各駅を管理している。なお、ICOCA利用可能駅であり、ICOCAの相互利用対象カードも利用可能。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color学研都市線 | 上り | 松井山手・木津方面 |
2 | テンプレート:Color学研都市線 | 下り | 四条畷・京橋方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり8本(各駅停車の4本は当駅折り返し)が停車する。朝夕は本数が多くなる。快速は当駅から同志社前・木津方面は各駅停車となる。2011年3月12日の改正で、午前中の一部の列車が当駅折り返しに変更された。そして2012年3月17日からは、日中にも当駅折り返しが設定された。[3]
毎日午前5時台に1本だけ当駅を始発とする下り(京橋方面行き)列車がある。この列車は当駅2番のりばで夜間滞泊しているため、この列車の発車時刻より前の松井山手方面からの列車2本は本来上りホームである1番のりばから発車している。また23時30分頃に松井山手方面より夜間滞泊の列車が入線してくるため、以降の列車の京橋方面列車も1番のりばから発車している。
利用状況
大阪府統計年鑑[4]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 11,930 |
1998年 | 12,572 |
1999年 | 12,968 |
2000年 | 13,380 |
2001年 | 13,828 |
2002年 | 13,997 |
2003年 | 14,185 |
2004年 | 14,254 |
2005年 | 14,206 |
2006年 | 14,201 |
2007年 | 14,011 |
2008年 | 13,754 |
2009年 | 13,232 |
2010年 | 12,904 |
2011年 | 12,683 |
駅周辺
- 伝王仁墓 - 祭りの時には韓国より使節団が来る。
- 正俊寺
- 菅原神社
- 長尾霊苑
- 創価学会枚方文化会館
- 船橋川(八田川)
- 大池
- 大阪国際大学 枚方キャンパス
- 大阪工業大学 枚方キャンパス
- 大阪府立長尾高等学校
- 長尾谷高等学校
- 枚方市立菅原小学校
- 枚方市立長尾小学校
- 枚方信用金庫 JR長尾駅前出張所 - ATMの設置のみであり、窓口は設けられていない[5]。
- 枚方家具団地
- 第二京阪道路 枚方東インターチェンジ
- 大阪府道17号枚方高槻線
- 大阪府道735号長尾八幡線
- 大阪府道736号交野久御山線
路線バス
京阪バスにより、枚方市内の各方面へ運行されている。なお、乗り場は駅前広場と近畿大阪銀行前に分かれている。枚方・京田辺・男山の3営業所の路線が乗り入れている。
- 駅前広場
- 20、25、26、27、29号経路 枚方市駅北口ゆき
- 21号経路 田ノ口ゆき
- 23,90号経路 藤阪ハイツ 行き
- 92,93,94号経路 樟葉駅 行き
- 22号経路 国道招提 行き
- 64号経路 枚方市駅南口 行き
- 63号経路 枚方公済病院経由、枚方市駅南口 行き
- 25号経路 大阪国際大学 行き
- 75号経路 穂谷 行き
- 27号経路 家具団地経由、摂南大学枚方キャンパス 行き
- 29,37号経路 大阪工大経由、摂南大学枚方キャンパス
- NS経路 北山中央・摂南大学枚方キャンパス 行き(この経路は男山営業所が管轄)
- 近畿大阪銀行前のりば
- 26号経路 松井山手駅 行き
- 92号経路 枚方カントリー口 行き
- 93号経路 枚方カントリー 行き
- 23号経路 ぽえむ南橋経由、藤阪ハイツ 行き
- 29,38号経路 大阪工大経由、摂南大学枚方キャンパス 行き
- 90号経路 家具町一丁目経由、樟葉駅 行き
- ※27,28,29,38号経路の摂南大学枚方キャンパス行きは、8時30分から16時30分発までは駅前広場から発車する。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color学研都市線(片町線)
- テンプレート:Color快速(当駅から松井山手方の各駅に停車)
- テンプレート:Color区間快速・テンプレート:Color普通
- 松井山手駅 - 長尾駅 - 藤阪駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 交通新聞(2013年2月13日付)
- ↑ JRおでかけネット
- ↑ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
- ↑ 店舗・ATM案内一覧 - 枚方信用金庫(2013年7月20日閲覧)