天地創造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天地創造(てんちそうぞう)とは、厳密にはユダヤ教のヘブライ語聖書、キリスト教の旧約聖書『創世記』における世界の創造のことを指す。宗教絵画などでよく題材となる。[1]
天地創造の流れ
ユダヤ教・キリスト教の聖典である旧約聖書『創世記』の冒頭には、以下のような天地の創造が描かれている。
- 1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
- 2日目 神は空(天)をつくった。
- 3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた。
- 4日目 神は太陽と月と星をつくった。
- 5日目 神は魚と鳥をつくった。
- 6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった。
- 7日目 神は休んだ。
年代推定の歴史
旧約聖書学では、創世記の記述内容としての「天地創造が起こった年代」は果たしていつだったのかについての推定が繰り返されてきた。
ただし前提として、批評的な旧約聖書学では、天地創造物語は信仰書であり、信じている内容を記述しているという事は、批評的な全ての学者が認めており、もはや「実際に・事実として、いつ起こったことか、どうか」は、研究・議論されていない。ただし、「当時の人々がいつ起こったと考えていたのか?それはどういう信仰・根拠だったのか?」などは研究されている。
正教会では西暦で言うところの紀元前5508年のことだとしており、これを元年とした「世界創造紀元」を用いていた。
1654年に、英国国教会のアイルランド大主教ジェームズ・アッシャーとケンブリッジ大学副総長ジョン・ライトフットが聖書の記述から逆算し、天地創造は西暦の紀元前4004年10月18日~24日にかけて起こり、アダム創造は紀元前4004年10月23日午前9時と算出し、長らくキリスト教圏ではこの年代が信じられてきた(旧約聖書のモーセ五書に登場する族長全員の寿命を加算して算出したもの)。 その他にも天地創造の年代には諸説ある。
- 『タルムード』 前3760 - 2年
- フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』 前5444年
- ユリウス・アフリカヌス『年代誌』 前5500年
- エウセビオス『年代記』 前5199年
- アウグスティヌス『神の国』 前5351年
- ベーダ『時間計算論』 前3952年
- オットー・フォン・フライジング『年代記』 前5500年?
- スレイダヌス『四世界帝国論』 前3954年
- スカリゲル『時間修正論』 前3948年
- ペタヴィウス『年代表』 前3984年
- ボシュエ『世界史論』 前4004年
- ペズロン『古代復元』 前5873年
- ガッテラー『普遍史序説』 前3984年、『世界史』 前4182年
脚注
関連項目
執筆の途中です | この項目「天地創造」は、キリスト教に関連した書きかけ項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています(P:キリスト教/PJ:キリスト教)。 |