ベシャメルソース
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ベシャメルソース(仏:sauce béchamel)とは、牛乳で作った白いソースである。ベシャメルソースはホワイトソース(英:white sauce)またはソース・ブランシュ(仏:sauce blanche)を牛乳で溶きのばしたものである[1]。 しかし、基本的には、同様の物と扱われ、フランス語、英語の使い分け以外の違いは無い。
フランス料理の基本的なソースのひとつであり、チーズを加えてモルネーソースを作るなど、他のソースのベースとなる。作り方は、熱した牛乳を撹拌し、小麦粉とバター(バターと小麦粉は1対1)を加熱して混ぜたルーに徐々に加え、濾して仕上げる。また、小麦粉とバターを練り込んだ合わせバターのブール・マニエを、熱した牛乳に加えて泡立てて作ることもできる。ソースの濃さは、牛乳と小麦粉の分量によって調節される。
発祥
ベシャメルソースの発祥にはいくつかの説があり、定かではない。
- イタリアでは、カトリーヌ・ド・メディシスのトスカーナ州出身料理人が発明し、17世紀にイタリアからフランスに伝えたとされている。Sauce Béchamelは、牛乳、子牛のストック(煮出し汁、ブイヨン)と調味料をゆっくりと煮立て、クリームで濃くしたものを濾したものである。
- テンプレート:仮リンク(Philippe de Mornay)が、モルネーソース、リヨネーズソース、ポルトソース同様に発明した。
- 17世紀の財務官で、ルイ14世の名誉主任執事であるテンプレート:仮リンク (Louis de Béchameil) テンプレート:仮リンク(Marquis de Nointel) )(1603年 - 1703年)が発明した。
- ルイ14世の宮廷シェフであるテンプレート:仮リンク(François Pierre La Varenne、1615年 - 1678年)が発明し、当時のルイ・ド・ベシャメイユに敬意を表しソースを名付けた[2]。
このソースの名が最初に使われたのは、テンプレート:仮リンク著『フランス料理人(Le Cuisinier Français )』(1651年出版)である。フランス料理の基本として『フランス料理人』は75年間で約30版を重ねた。このソースはブルターニュの行政官マルキス・ド・ベシャメイユの機嫌を取るために名付けられたとされる。多くのシェフはルイ・ソルニエ著『テンプレート:仮リンク』によるオーギュスト・エスコフィエのレシピ、「白いルーを牛乳で溶いて、塩、タマネギにクローブを刺し、20分間調理する」を権威と考える。
使用
ベシャメルソースをベースに材料を追加して、多くの伝統的なソースが作られる。
- モルネーソース(チーズ)
- オーロラソース(トマトピューレ)
- ナンテュアソース(小エビ、バター、クリーム)
- クリームソース(濃いクリーム)
- マスタードソース(マスタード)
- スビーズソース(タマネギみじん切りのバター炒め)
- チェダーチーズソース(チェダーチーズ、辛口マスタード、ウスターソース)
参考文献
外部リンク
- History and legends of Bechamel sauceテンプレート:En icon
- "Bechamel - "A Most Insignificant Sauce""テンプレート:En icon
- "Balsamella" (Bechamel) white sauce, step-by-step instructionテンプレート:En icon
- Free Culinary School Podcast Episode 10 An educational podcast episode that talks about the classical French technique used for making Sauce Bechamel and a few secondary sauces including Mornay, Basic Cream, Cheddar Cheese and Mustard Sauce.テンプレート:En icon
脚注
関連事項
テンプレート:ホワイトソース- ↑ 社団法人全国調理師養成施設協会編『改訂調理用語辞典 カラー版』 1999年、1111頁
- ↑ History of Sauces