Φ
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テンプレート:Redirect テンプレート:ギリシア文字 テンプレート:El(ファイ、フィ、ピー、希: φι / φῖ, 英: phi)は、ギリシア語アルファベット(ギリシア文字)第21字。小文字の字形には大きく分けて <math>\varphi\,\!</math> と <math>\phi\,\!</math> の2通りがある。音価は、古語では [ph]、現代語では [f]。キリル文字のФはこの文字に由来する。ラテン文字には継承されず、音写ではphに置換される。音声記号として、小型大文字 [ɸ] は「無声両唇摩擦音」をあらわす。
- 大文字の「Φ」は、
- 小文字の「φ」(<math>\varphi\,\!</math>)は、
- 特に丸に斜線を引いた「<math>\phi\,\!</math>」の字は、
- 数学で空集合を表す∅または <math>\emptyset</math> の文字の活字がない場合に、代用記号として使用することがある。
- 製図では、直径を表す記号⌀(U+2300:DIAMETER SIGN)(ファイル:Boundy diameter symbol.png)(まる)の代用として使用されることがある(厳密には異なる)。この場合「パイ」と訛って読まれることがある。
- Øやø(オー・スラッシュ)が使えないとき、代用として<math>\phi\,\!</math>が使われることがある。例: BO<math>\phi\,\!</math>WY (BOØWY)
- アマチュア無線では、コールサインに使われる0(ゼロ)を表記する<math>\emptyset</math>(斜線つきゼロ)の代用記号として使われる。
符号位置
Unicodeでは小文字のファイ (GREEK SMALL LETTER PHI) を U+03C6「φ」と定めつつ、これとは別に GREEK PHI SYMBOL という文字を U+03D5「ϕ」として定め、2つの字形を使い分けられるようになっている。Unicode 3.0以降では前者が一筆書きの<math>\varphi\,\!</math>、後者が丸に斜線を引いた<math>\phi\,\!</math>の字形に対応するとされているが、それ以前では逆になっており、フォントによってはそれに従い逆の字形になっていることがある[1]。
なお、JIS X 0213では小文字のファイは1-6-53に、丸に斜線<math>\phi\,\!</math>の字形で定められているだけである。
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Φ | テンプレート:FormattingError | 1-6-21 | Φ &#xテンプレート:Dec to hex; Φ
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φ | テンプレート:FormattingError | 1-6-53 | φ &#xテンプレート:Dec to hex; φ
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記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
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