ライプツィヒ大学
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ライプツィヒ大学(Universität Leipzig)は、ドイツのライプツィヒにある大学。東ドイツ(ドイツ民主共和国)時代はカール・マルクス大学と呼ばれていた。
神学者のヤン・フスらによるチェコ人優遇策に抗議してプラハ大学を一斉に去ったドイツ人教員や学生を受け入れるためにマイセン辺境伯フリードリヒ4世が1409年に創立。ドイツではハイデルベルク大学(1386年に創立)に次ぐ歴史と伝統を持つ。
かつてこの大学で教鞭を執ったことがある著名人として、ライプニッツ、歴史家のモムゼン、化学者のオストヴァルト、物理学者のハイゼンベルクとヘルツ、実験心理学を確立した心理学者のヴント、クラインの壺で有名な数学者クライン、メビウスの帯で有名な数学者メビウスなど。
また、ここで学んだことのある著名人としては、哲学者で作家のゲーテならびにニーチェ、作曲家のシューマンならびに歴史家のランケ、劇作家のレッシング、社会学者のデュルケーム、探検家のスタインなどが挙げられる。現在ドイツ首相のアンゲラ・メルケルもここで物理学を専攻している。
また、ライプツィヒ大学で最も名高い学部は医学部だといわれており、エルヴィン・フォン・ベルツをはじめ、日本人では萩原三圭、三浦守治、森鴎外もここに留学して、ドイツ医学を学んだ。他にこの大学に留学した日本人として「味の素」を発明した化学者池田菊苗(オストヴァルトに師事)、ノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎(ハイゼンベルクに師事)などがいる。