京都精華大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年5月26日 (月) 11:39時点におけるAtelier Verde (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 京都精華大学(きょうとせいかだいがく、テンプレート:Lang-en)は、京都府京都市左京区岩倉木野町137に本部を置く日本私立大学である。1968年に設置された。大学の略称は精華大、精華など。

概観

大学全体

1968年(昭和43年)に現在の所在地に開設された、京都精華短期大学を前身とする4年制大学。現在は、芸術学部・デザイン学部・マンガ学部・ポピュラーカルチャー学部・人文学部、芸術研究科・デザイン研究科・マンガ研究科・人文学研究科の5学部・4研究科を構える。 2014年から漫画家の竹宮惠子が大学長に就任する。

建学の精神(校訓・理念・学是)

教育理念は、「自由自治」。この理念は現在にも引き継がれ、例えば大学主催の学園祭「木野祭」に加え、学生主催の学園祭「五月祭」が開催されるといったかたちで実践されている。また、大学設置当初より、公式な校歌・校章・校門の類を制定・整備しないことを貫いている。(ただし近年は、セキュリティ上の必要性からセキュリティゲートを整備している。)

教育および研究

日本で初めてのマンガ学部を設置した大学として知られている。 とりわけ2000年以降、文部科学省の「私立大学学術研究高度化推進事業(オープンリサーチセンター)」[1] として学外に設置された「京都精華大学表現研究機構」[2]内にマンガ文化研究所を、また京都市と共同運営するかたちで「京都国際マンガミュージアム」を開設・運営するなど、文化・表現メディアとしてのマンガの研究・収集・保管・展示に力を入れている。

また2004年には、教育活動の発展と向上を目的に、学内に教育推進センターを設置した。 ここでは、ISO14001認証を受けているキャンパスを活用した、新しい教育システムの研究や、EMS構築支援活動を通しての「自立した学習者」の育成プログラム、そのほか地元・京都の伝統産業や地場産業と連携した教育実践プログラムなどが提供されている。 なお、これらの活動は、複数回にわたって文部科学省の大学教育改革支援事業である「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択されている。

沿革

略歴

1968年(昭和43年)、形骸化した学問の自由と大学の自治の回復を目的として、岡本清一初代学長を中心に、現在の所在地に学校法人京都精華学園により京都精華短期大学として開設。当初は、英語英文科と美術科のみの短期大学としてのスタートであった。

1979年(昭和54年)、美術学部を開設。同年、短期大学美術科を廃止。10年後の1989年(平成元年)には人文学部を開設すると同時に、短期大学英語英文科を廃止。1991年(平成3年)に大学院美術研究科(私立大学院の美術研究科としては、関西で初となる)、1993年(平成5年)に大学院人文学研究科を設置するなど、4年制大学としての拡充に努めている。

年表

  • 1968年(昭和43年) - 京都精華短期大学開設。
  • 1979年(昭和54年) - 京都精華大学美術学部開設、短期大学美術科廃止。
  • 1989年(平成元年) - 京都精華大学人文学部開設、短期大学英語英文科廃止。
  • 1993年(平成5年) - 5月、京都精華学園理事会において大学と高校の経営法人分離を決定。12月、学校法人木野学園設立。
  • 1994年(平成6年) - 京都精華大学の経営が学校法人京都精華学園から学校法人木野学園に移管される(これにより、学校法人京都精華学園との関係はなくなり、学校法人京都精華学園が経営する京都精華女子高等学校との系列関係も解消される)。
  • 2000年(平成12年) - 芸術学部にマンガ学科、人文学部に環境社会学科を開設。
  • 2001年(平成13年) - 表現研究機構を開設、文字文明研究所・マンガ文化研究所・映像メディア研究所を置く。
  • 2003年(平成15年) - 人文学部に社会メディア学科・文化表現学科を開設。学校法人名を「学校法人木野学園」から「学校法人京都精華大学」に変更。
  • 2004年(平成16年) - 環境ソリューション研究機構を開設、環境ビジネス研究所・環境建築研究所・環境マネジメント研究所を置く。
  • 2006年(平成18年) - デザイン学部、マンガ学部を新設。
  • 2009年(平成21年) - 人文学部総合人文学科開設。
  • 2010年(平成22年) - デザイン研究科、マンガ研究科開設。
  • 2013年(平成25年) - ポピュラーカルチャー学部開設。

教育および研究

組織

学部

  • 芸術学部
    • 造形学科
      • 洋画コース
      • 日本画コース
      • 立体造形コース
    • 素材表現学科
      • 陶芸コース
      • テキスタイルコース
    • メディア造形学科
      • 版画コース
      • 映像コース
  • デザイン学部
    • イラスト学科
      • イラストコース
    • ビジュアルデザイン学科
      • グラフィックデザインコース
      • デジタルクリエイションコース
    • プロダクトデザイン学科
      • プロダクトコミュニケーションコース
      • ライフクリエイションコース
    • 建築学科
      • 建築コース



  • マンガ学部
    • マンガ学科
      • カートゥーンコース
      • ストーリーマンガコース
      • マンガプロデュースコース
      • ギャグマンガコース
      • キャラクターデザインコース
    • アニメーション学科
      • アニメーションコース



  • 人文学部
    • 総合人文学科
      • 現代文化表現コース
      • 国際コミュニケーションコース
      • 日本・アジア文化コース
      • 環境未来コース
      • 現代社会と人間コース

大学院

  • デザイン研究科(修士課程)
    • デザイン専攻
    • 建築専攻
  • マンガ研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • マンガ専攻
  • 芸術研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 芸術専攻
  • 人文学研究科(修士課程)
    • 人文学専攻

研究機関

  • 京都国際マンガミュージアム
  • 国際マンガ研究センター[3]
  • 表現研究機構[4]
  • 環境ソリューション研究機構[5]
    • 環境ビジネス研究所
    • 環境建築研究所
    • 環境マネジメント研究所
  • 共通教育センター
    • 導入教育部門
    • 語学教育部門

学外アートスペース

  • shin-bi[7] ※2010年7月末まで

教育

  • 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
    • 自立した学習者による社会貢献の実践教育(2004年度採択)
    • 伝統産業を軸とした地域連携教育の実践(2005年度採択)
    • 考えるための『日本語リテラシー』教育(2006年度採択)
  • 大学生の就業力育成支援事業
    • クリエイタ―デビュ―を目指す表現者のキャリア形成支援(2009年度採択)
    • 職業的実践力を有する表現者育成プログラム(2010年度採択)
  • 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
    • マンガに関する国際的かつ先端的研究拠点の形成(2011年度採択)

施設

キャンパス

学外施設

  • 朽木学舎
  • 丹後学舎

対外関係

他大学との協定

海外協定校

大学関係者一覧

参考文献

  • 『建築家の学校 ~京都精華大学の実験~』[9] (1997年 住まいの図書館出版局) ISBN 978-4795221260

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:大学コンソーシアム京都

テンプレート:大学生音楽産業フォーラム
  1. 私立大学学術研究高度化推進事業
  2. 京都精華大学表現研究機構
  3. 国際マンガ研究センター
  4. 表現研究機構
  5. 環境ソリューション研究機構
  6. kara-S
  7. shin-bi
  8. CUMULUS(ヨーロッパ美術デザイン大学連合)
  9. 当校創立当初の理想と現実・試行錯誤などについて、現・デザイン学部建築学科の視点から著されている。