商学部
商学部(しょうがくぶ)は、大学の学部の一つ。商学の教育、研究がなされる。
概要
授与する学位は主に学科ごとに異なる例が多い。学士号が称号の扱いであった当時においては、商学科、商業学科などでは商学士、経営学科などでは経営学士などが授与されたが、近年学士号が学位に昇格したのにともない、商学科などでは、学士(商学)。経営学科などでは学士(経営学)などが主な授与例となっている。
商学部を卒業するなど、商業に関する学科を専攻して学士の学位を取得した者が、1年以上その学科に関する実地経験(商業に関する実務で技術優秀であること)を有する場合には、教育職員検定を経て高等学校教諭一種(商業実習)の普通免許状を取得することも可能となっている(教育職員免許法・別表第五)。
大学の商学部設置概況
日本国内における創成期の商業学校は、商法講習所(現・一橋大学)、三菱商業学校(慶應義塾大学分校)、大阪商業講習所(現・大阪市立大学)が設立され、その後大学へ継承されている。
その後、旧制商科大学が前身の一橋大学・大阪市立大学、旧制高等商業学校単独で新制大学に移行した小樽商科大学の三大学に設置されている。(なお「旧三商大」とは一橋大学、大阪市立大学、神戸大学の三大学を指す。)
商学部・経営学部を設置していない国公立大学では商学・経営学系は経済学部内に学科やコースとして存在している場合が多い。商学・経営学系と経済学系で学部が分かれている大学は商学部か経営学部どちらか一方の学部が設置されているのが通常であるが、私立大学の明治大学、専修大学、高千穂大学、愛知学院大学、名古屋商科大学、大阪学院大学、九州産業大学では商学部と経営学部が設置されており両学部同じキャンパスにある。
なお、商学士の称号を授与することができた最初の学校・課程は、東京高等商業学校(現・一橋大学)専攻部である。
商学部を置く日本の大学
国立
公立
私立
|
|
かつて商学部が存在した大学
- 札幌学院大学:商学部を経営学部に改組(2009年)
- 岡山商科大学:商学部を経営学部に改組(2009年)
- 山梨学院大学:商学部を現代ビジネス学部に改称(2007年)
- 横浜市立大学:商学部・国際文化学部・理学部を統合し国際総合科学部に改組(2005年)
- 中京大学:商学部の募集を停止し総合政策学部を設置(2005年)
- 八戸学院大学:商学部をビジネス学部に改称(2004年)
- 上武大学:商学部をビジネス情報学部に改組(2002年)
- 奈良県立商科大学(現・奈良県立大学):商学部を地域創造学部に改組(2001年)
- 名城大学:商学部の募集を停止し経営学部と経済学部を設置(2000年)
- 大阪学院大学:商学部商学科を流通科学部流通科学科に、商学部経営学科を経営科学部経営科学科に改組した(1994年)が、流通科学部流通科学科は商学部商学科に名称変更し(2014年)、再び設置された
- 北九州大学(現・北九州市立大学):商学部を経済学部に改組(1993年)
- 亜細亜大学:商学部を経営学部に改組(1970年)
- 千葉商科大学:商学部を商経学部に改組(1955年)
- 青山学院大学:商学部を経済学部に改組(1953年)
- 立教大学:商学部を経済学部に改組(1931年)