僕と彼女と彼女の生きる道
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テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『僕と彼女と彼女の生きる道』(ぼくとかのじょとかのじょのいきるみち)は、2004年1月6日から2004年3月23日まで、火曜日 22:00 - 22:54(JST)にフジテレビ系列で放送されていた関西テレビの企画・制作のテレビドラマである。略称は『僕カノ』。
目次
概要
『僕シリーズ3部作』の2作目で、本作は「絆」をテーマとしている。主演の草彅剛(SMAP)をはじめ大杉漣、小日向文世、浅野和之は『僕の生きる道』からの続投となる。平均視聴率20.8%、最高視聴率27.1%はいずれも3部作の中で最高となっており、草彅にとっては自身最大のヒット作である。また、娘役を演じた美山加恋は本作で一躍注目を集めることとなった。
2004年9月18日の20:30 - 22:54(JST)に、それまでの名シーンの回想をメインに、徹朗と凛の半年後の姿を描いた『プレミアムステージ特別企画 僕と彼女と彼女の生きる道スペシャル』(視聴率20.6%)を放送した。
スペシャル放送から2年後の2006年10月 - 12月まで3部作最終作『僕の歩く道』が放送された。もちろん独立したストーリーで、草彅、大杉、小日向、浅野、長山藍子が本作から引き続き出演している。
あらすじ
仕事にしか興味がなく、家庭のことなど全く無関心な銀行員の男性・小柳徹朗はある日、突然妻から離婚を切り出される。理由もわからず戸惑う徹朗だったが、妻は幼い一人娘・凛を残して、家を出てしまう。最初、娘は妻の実家に預けようと徹朗は考えるが、凛の家庭教師の女性・ゆらのアドバイスもあり、娘と暮らし続けることを決意する。徹朗は次第に父親としての自覚を持っていく。
キャスト
主要人物
- 小柳 徹朗〈30〉
- 演 - 草彅剛(SMAP)
- 本作の主人公。それまで銀行員として仕事一筋に生きてきたが、その為に家庭のことに対して無関心になりがちとなり、ある日妻の可奈子が離婚を切り出し、娘の凛を残して突然家を出て行ってしまう。最初は理由もわからず、娘を押し付けられたことに対してもそれまでと同じように仕事一筋でいたが、凛の家庭教師・ゆらとの交流を経て次第に娘を大切に想う優しい父親として目覚めていく。ゆらとは当初は考え方の違いから対立していたが、凛のことで助言をもらってからは凛のこと以外にも自身のことなどを相談し合える仲になる。娘のために銀行を辞め、自分の夢でもあった料理人の弟子として働く。最終的に親権は妻に移ってしまうが、会うことは許された。最終回から半年後もよき父として娘の凛と触れ合っている。
- 小柳 凛〈7〉
- 演 - 美山加恋
- 徹朗・可奈子夫妻の一人娘。常に敬語で話す礼儀正しい子供。本作において徹朗と可奈子の心情を最も理解している人物の一人であり、何故可奈子が離婚にまで至らなければいけなかったのか、どうして2人が元のような関係に戻れないのかといったことは大人以上に深く感じ取っている。しかし、年相応に雷を怖がったり、両親を愛おしく想う一面もある。また、それなりに学校でもモテるタイプであるが、それが一因し一時はいじめを受けていた。最終回から半年後を描いたスペシャルでは初めて一人で新幹線に乗り、徹朗の下へと会いに行く様子が描かれた。
- 北島 ゆら〈29〉
- 演 - 小雪
- 本作のヒロインで、凛の家庭教師の女性。タイトルの僕と彼女と彼女のもう一人の彼女である。元は大手外資系証券会社のOLであったが、退職。仕事人間である徹朗に対して「娘とのコミュニケーションを」というアドバイスを幾つも提案し、徹朗の考えを大きく変えた。半年後を描いたスペシャルには登場しなかったものの、徹朗との交流は続いている模様。
徹朗の職場関係者
- 宮林 功二〈32〉
- 演 - 東幹久
- 徹朗の勤務する銀行の先輩。可奈子とも顔見知りである。表には出さないが、実は誰よりも出世にこだわる人物であった。
- 岸本 肇〈24〉
- 演 - 要潤
- 徹朗の勤務する銀行の後輩。徹朗とは意見の相違もあるが、とても頼りにしている。坪井と交際するようになる。
- 坪井 マミ〈25〉
- 演 - 山口紗弥加
- 徹朗の勤務する銀行の社員。3年前に徹朗と不倫関係に陥ったのをきっかけに、彼を慕うようになる。後に岸本と交際するようになる。
- 井上 啓一〈48〉
- 演 - 小日向文世
- 徹朗の勤務する銀行の上司。仕事人間であったが、出世争いに負けたことをきっかけに自殺を図る。同時にかけがえのない家族の存在に気づき、表情も一変し性格も穏やかになる。一時は息を吹き返すが、以降容態が急変して亡くなってしまう。
- 香山 孝信
- 演 - 大高洋夫
- 井上の死後、井上の後任の部長。
ゆらの関係者
大山家
- 大山 可奈子〈30〉
- 演 - りょう
- 徹朗の妻。自分のことを「妻」ではなく「家政婦」のように扱う徹朗に嫌気が差し、また出産によって自分自身の夢をあきらめたことを結婚以来後悔しており、さらには徹朗が別の女性と不倫関係に陥ったことを知り、徹朗との離婚を切り出した。そのことから娘への愛情すら薄らいでいたが、夢のために飛び立った外国で娘の愛おしさに気づき、徹朗との親権争いになる。最終的に親権は自分に移るが、今の徹朗が自分の知っている徹朗ではないことを知り、数ヶ月で父親として自覚を持った徹朗を見て、娘との面会を許可する。
- 大山 美奈子〈58〉
- 演 - 長山藍子
- 可奈子の母で、徹朗の姑でもある。徹朗と可奈子の親権争いの際に、当初は娘は母親と一緒にいるべきだと考え可奈子側についたが、凛の徹朗への思いを見て尋問では徹朗を「立派な父親」と証言した。
- 大山 隆三
- 演 - 阿部六郎
- 可奈子の父で、美奈子の夫。
その他
- 小柳 義朗〈59〉
- 演 - 大杉漣
- 徹朗の父で、可奈子の舅でもある。息子には仕事一筋で出世してほしいと願う。息子同様に仕事一筋の人間であった為、定年後に何をしていいのかわからない。徹朗と同じくゆらの助言で次第に孫である凛を大切に想う祖父となる。
- 石田 和也
- 演 - 浅野和之
- 凛の通う小学校の教師。自身の面子を大切にする典型的な仕事人間。徹朗にかつての仕事人間であった自分を見ているようで笑われる。徹朗の影響からか、仕事人間から一変し、生徒と本気で接し始める。
- 井上 美智代
- 演 - 大塚良重
- 井上の妻。
- 村上 令子
- 演 - 長野里美
スタッフ
- 脚本 - 橋部敦子
- 音楽 - 本間勇輔
- 技術プロデューサー - 友部節子
- TD - 北山善弘(有限会社ジェニック)
- 撮影 - 浅野仙夫
- 照明 - 林広一(株式会社ロケット)
- 音声 - 竹中泰(有限会社シューティングスター)
- 映像 - 吉川博文
- 選曲 - 石井和之(株式会社スポット)
- 音響効果 - 阿比留菜穂子(株式会社スポット)
- 編集 - 朝原正志
- ライン編集 - 伊藤裕之
- MA - 古跡奈歩
- 美術プロデューサー - 杉川廣明
- セットデザイン - 柳川和央
- 美術進行 - 泉佳子
- 大道具 - 大地研之(チトセアート)、佐藤大輔(ダダ)
- 装飾 - 高橋寛(タカツメディアサービス)
- 持道具 - 清水夕佳里(タカツメディアサービス)
- 衣裳 - 小平理恵
- メイク - 永嶋麻子
- アクリル装飾 - 中村哲治(ヤマモリ)
- 建具 - 阿久津正巳(マエヤマ)
- 電飾 - 谷口雅彦(興進電化)
- 植木装飾 - 後藤健(野沢園)
- 編成 - 濱星彦
- 広報 - 水野愛子、大村節子
- スチル - チャールズ村上
- タイトル - 竹内真由美
- 車輌 - ドルフィンズ
- 演出補 - 髙橋伸之、小山田雅和
- 制作担当 - 中川真吾
- 制作主任 - 須藤唯晴
- 記録 - 竹本喜久子、田中久美子
- プロデューサー補 - 渡辺直美
- 協力 - バスク、フジアール、ベイシス、レモンスタジオ
- アソシエイトプロデューサー - 石原隆
- プロデューサー - 重松圭一、岩田祐二
- 演出 - 平野眞、髙橋伸之、三宅喜重
- 制作 - 関西テレビ、共同テレビ
主題歌
- 3部作で唯一SMAP名義の楽曲が主題歌になっておらず、ドラマが始まった当初は&Gが稲垣であることは伏せられていた。また、この曲はSMAPでの発売が予定されていたが、最初にレコーディングを終えており当時SMAPで唯一ドラマ撮影の仕事がなかった稲垣がソロで歌うことになった。
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 2004年1月テンプレート:06日 | 離婚の朝 | 平野眞 | 19.3% |
第2話 | 2004年1月13日 | 別れの理由 | 18.9% | |
第3話 | 2004年1月20日 | 悲しき抱擁 | テンプレート:Color | |
第4話 | 2004年1月27日 | 愛おしい娘 | 三宅喜重 | 19.4% |
第5話 | 2004年2月テンプレート:03日 | 娘のために | 平野眞 | 20.5% |
第6話 | 2004年2月10日 | 娘との旅 | 三宅喜重 | 20.0% |
第7話 | 2004年2月17日 | 元妻の復讐 | 高橋伸之 | 20.2% |
第8話 | 2004年2月24日 | 凛を返せ! | 平野眞 | 19.0% |
第9話 | 2004年3月テンプレート:02日 | 和解 | 三宅喜重 | 19.4% |
第10話 | 2004年3月テンプレート:09日 | 別離 | 平野眞 | 23.1% |
最11話 | 2004年3月16日 | サヨナラ凛 | 三宅喜重 | 23.2% |
最終話 | 2004年3月23日 | 絆 | 平野眞 | テンプレート:Color |
平均視聴率 20.8%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
関連項目
- 草彅が司会を務めるテレビ朝日系バラエティ番組。2005年1月2日放送の2時間半スペシャルで行なわれた「芸能界ビビリ王決定戦」の草彅の番でこのドラマのセットが登場し、美山も仕掛人として登場した。
- 草彅が2013年に主演した同局のテレビドラマ。第10話に美山が1シーンのみでゲスト出演し、草彅とは本作以来9年9か月振りのドラマ共演となった。この共演について当初予定はなかったが、当時のスタッフの一人でこの回の演出を手掛けていた平野眞の希望により実現したものであった[1]。
脚注
外部リンク
- 僕と彼女と彼女の生きる道 - フジテレビ
- ロケーションサービス 撮影レポート ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」 - JR西日本
- ロケーションサービス 撮影レポート ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道スペシャル」 - JR西日本