日本科学未来館
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日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん 英称:National Museum of Emerging Science and Innovation、愛称:Miraikan、みらいCAN(みらいかん))は東京都江東区青海の国際研究交流大学村内にある科学館である。
目次
概要
2001年7月9日に開館。館長は宇宙飛行士の毛利衛。独立行政法人科学技術振興機構が設立。当初運営は財団法人科学技術広報財団に委託されていたが、2009年に事業仕分けの対象となりその運営方法が見直され、現在は科学技術振興機構の直轄運営となっている。
など科学の交流をコンセプトとし、展示物をわかりやすく解説するインタープリター(科学コミュニケーター)や多くのボランティアらが展示解説を行っている。また科学コミュニケーションの手法試行、科学コミュニケーターの育成、輩出も主な事業として行っている。これらの集大成であるサイエンスアゴラの会場にもなっている。
展示内容と関連する項目
つながり(シンボル展示 Geo-Cosmos)
- ジオ・コスモス
- 「宇宙から見た輝く地球の姿を現在の地球を、多くの人と共有したい」という毛利衛館長の思いから生まれた、球体ディスプレイ装置。「宇宙から見た今の地球」を約100万個の発光ダイオード(LED)で映し出している。2011年度の創立10周年を期に同球体ディスプレイをリニューアル。およそ1万枚の有機ELパネルを使って1000万画素を達成。
世界をさぐる
- 地球環境とわたし
- 探査への挑戦
- 月・惑星探査計画
- 深海掘削からわかる地球のしくみ
- Hi-netで見る地震活動
- 空間と時間への挑戦
- すばる望遠鏡がめざす宇宙
- 加速器で探る素粒子と宇宙
- ニュートリノの観測
- 極限環境への挑戦
- ゲノム
- 脳
- ともに進める医療
- バイオラボ
- こちら、国際宇宙ステーション
未来をつくる
- ロボットワールド
- ヒューマノイドロボット「ASIMO」(アシモ)
- セラピー用ロボット「パロ」
- ビークルロボット「HallucⅡ(ハルク・ツー)」
- 高速キャッチングロボット
- インタロボット
映像シアター
- メガスター2cosmos
- Atmos
- ドームシアターガイア
2009年1月に日本初の全天周・超高精細立体視映像システムであるAtmosが導入され、メガスター2cosmosと連動したオリジナルのプログラムを上映している。
実験工房
その他施設
- 7F-レストラン
- 5F-サイエンスギャラリーカフェ
- 1F-ミュージアムショプ
- 1F-カフェテラス(ロッテリア)
- 1F-400インチディスプレイゾーン
過去の展示
地球環境とフロンティア(1階)
2007年1月に展示終了
- 人間のいとなみと地球環境
- 自然利用の環境技術
- 持続をめざす環境技術
- 環境に調和した住まい
- 現在の地球環境の現状を知り、環境共生型の技術を目指した技術体系の展示がある。
利用案内
- 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:火曜日、年末年始およびメンテナンス日(祝日、春・夏・冬休み期間は開館)
入館料金
- 大人
- 個人 600円 / 団体 480円
- 18歳以下
- 個人 200円 / 団体 160円
小学生未満・障害者手帳所持者(本人と付随人1名まで)は無料
土曜日の18歳以下・敬老の日の65歳以上・特別展の特定日は無料開放
団体料金は8名以上で適用される。
路線バス
- 日本科学未来館(構内)
- 急行05系統:国際展示場正門駅・新木場駅・亀戸駅通り経由錦糸町駅行(土休日のみ)
- 急行06系統:国際展示場正門駅・豊洲駅・門前仲町駅・清澄庭園経由・森下駅(土休日のみ)
- 日本科学未来館前
- 海01系統:門前仲町行/東京テレポート駅行
- 波01系統:東京テレポート駅行/テレコムセンター駅経由中央防波堤行
鉄道
- 新交通ゆりかもめ船の科学館駅から徒歩約5分、テレコムセンター駅から徒歩約4分。
- 東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅から徒歩約15分。
周辺情報
参考文献
- 『日本科学未来館コンセプトブック』 2002年7月31日発行 発行人:毛利衛
- 『日本科学未来館パンフレット』 2006年1月版
- 毛利衛『宇宙からの贈りもの』(岩波書店、2001年)
- 毛利衛『果てしない宇宙のなかで思う未来のこと』(数研出版、2002年)