ルガール・バーンシュタイン
テンプレート:出典の明記 テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター
ルガール・バーンシュタイン (Rugal Bernstein) は、SNKの対戦型格闘ゲームの『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。
目次
キャラクター設定
ブラックマーケットを牛耳る闇の武器商人で、"R"と書かれた招待状を格闘家たちに送り、『KOF'94』(以下『'94』と表記)と『KOF'95』(以下『'95』と表記)でキング・オブ・ファイターズを主催した黒幕。ボスキャラクターとして登場することが多く、ほとんどの作品では「オメガ・ルガール」(Omega Rugal・究極のルガール)という名前で登場する。
巨大な航空母艦「ブラックノア」や謎の基地を所有しており、『'94』と『'95』ではマチュアとバイスを秘書にしていた。しかし、この2人の正体はオロチ八傑集であり、不完全ながらもオロチの力を手に入れたルガールを監視するためにオロチ一族から送り込まれたのである。『KOF'98』(以下『'98』と表記)からはヒメーネ(ルガールの上着を腕に掛けた赤髪)とアヤ(黒髪ボブカット)を秘書にしているが、この2人は『KOF』の正規ストーリーには登場しておらず、詳細な設定は明らかにされていない。
『'98 ULTIMATE MATCH』ではゲーニッツとの戦闘前デモで右目が赤く光る演出がある。また、オロチに勝利した際は「地球意思には興味はなく、欲しいのは力のみである」と発言している。また、同作ではヴォルフガング・クラウザーが相手の場合、対戦前に「カイザーウェーブ」を撃ち合って、互いに挑発し合うという演出が用意されている。
『KOF2000』では、隠しキャラクターであるクーラ・ダイアモンドの隠しストライカーである「マニアックストライカー」として登場を果たす。呼び出すと「ジェノサイドカッター」で相手を攻撃する。
『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』(以下『CvS2』と表記)では、決勝戦直後に大阪城の天守にて豪鬼と一騎打ちを行う。展開によっては豪鬼を倒して殺意の波動を取り込んでゴッド・ルガールとなったが、倒されたあとは何者か(殺意の波動か豪鬼なのかは不明)に乗っ取られたかのような描写があり、豪鬼のような形相になって失踪する。もう一方の展開では、逆に豪鬼に倒されるも、刺し違えて豪鬼に暗黒パワーを送り込み、神・豪鬼(神の表記は"神"と"人"を上下に並べた1文字の外字)を生み出すきっかけをつくる。
黒豹のロデムを飼っており、CPUのルガールが気絶した際はロデムが援護攻撃を行う。ルガールが勝つと吠えて、負けると項を垂れる。『CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)シリーズのルガール登場シーンにも出演。『CvS』シリーズの勝利メッセージによれば、ロデムはナコルルにも心を許している。なお、『CvS』シリーズでロデムはユリ・サカザキに「クロちゃん」と呼ばれた。
彼の苗字「バーンシュタイン」は英語とドイツ語の発音が混ざったもの。英語読みに統一すると「バーンスタイン」、舞台ドイツ語だと「ベルンシュタイン」となる。
人物
一人称は「私」。横分けにした金髪、両耳にピアスをしている。一見すると紳士的な優男だが、197cmの長身とそれに相応しい強靭な体格の持ち主である。己の強さに絶対的な自信を持ち[1]、より強い力を望み、悪の心を大切なものとし、邪悪さと風格を漂わせる帝王然としたキャラクター。闘って倒した相手を銅像に塗り込んだり、他者の殺害を何とも思わない残忍冷酷な人物である[2]。
怒チームのリーダーであるハイデルンが率いていた傭兵部隊50人を自分1人で壊滅させ、彼の愛妻サンドラと愛娘のクララを殺害[3]、さらには彼の右目を奪っている。ルガール自身も25歳のころに、当時18歳だったオロチ八傑集四天王のゲーニッツとの戦いで右目を失っている。
初登場となる『'94』における出現デモでは、自分が倒して銅像に塗りこんだ格闘家たちをプレイヤーに見せつける。その中にはカプコンのキャラクターであるガイルやザンギエフらしき銅像[4]が置いてあった。のちに『CvS』シリーズにて、ルガールはガイルとの対戦時に彼の石像(銅像ではない)を用意し、その像を「ソニックブーム」で真っ二つにされ、直後に自分も烈風拳で粉々にする演出が用意されている。ただし、前述の「銅像コレクション」や『'95』における「世界征服」はルガールの数ある趣味の1つに過ぎない。
『'94』ではサイコソルジャーチーム(麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎の3人)を「最も嫌いなタイプの人間」と評したり、ジョー・ヒガシから「まるで悪魔だ」と言われた際には笑いながら「最高の褒め言葉」と返した。『'95』のサイコソルジャーチームのエンディングでは、自分を倒したことを3人に感謝する人間がどこにいるのかと問いかけたり、「人間はいずれ滅びる運命にある」という趣旨の発言をしている。
格闘技はすべてマスターしているらしく、『CvS』シリーズでは春日野さくらに「歩く格闘技事典」と言われている。また、『CvS』シリーズではベガの「サイコパワー」、豪鬼の「殺意の波動」を自分のものにせんと狙っている。複数のキャラクターから「技を中途半端にかじっている」と評されている。
また、最終ボスとして登場した作品のエンディングでは、自分の艦を自爆させることが多い。そのため、小説版『KOF2000』のコメディ編では「お約束」として物語の終盤に唐突に登場して、京たちがいたファミリーレストランを自爆させた。
電撃CD文庫版では完璧主義者として描写され、些細な理由から使用人を殺害している。原作同様の冷血漢ではあるが、鼻毛が出ていたことに唖然とし、怒りにまかせて鏡にジェノサイドカッターを放ったり、自分のおやじギャグに大ウケし続けるなど、ギャグ的な演出が目立つ。
正史上の流れ
初登場となる『'94』にて、『KOF』の優勝者を秘書(当時)のマチュアを使って航空母艦「ブラックノア」へ案内させ、自己紹介を行う[5]。『KOF』の優勝者との戦いに敗れたルガールは自暴自棄になり、「ブラックノア」とともに自爆するも奇跡的に生還する。そして、ルガールは『'95』でサイボーグ手術を受けて復活し、『'94』の時に打ち倒した草薙柴舟を洗脳する[6]。柴舟はルガール戦の前の中ボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかるが、倒せば正気を取り戻してうな垂れる。
『'95』にてオロチの力を利用してオメガ・ルガールとなり、最終ボスとして登場。ゲーニッツに奪われた右目と交換という形で解放されたオロチの力を手に入れたルガールは、『KOF』の優勝者と闘うも再び敗北する。その後はオロチの力に耐え切れず、肉体が崩壊して消滅する[7]。その際に復活を仄めかす発言をしているが、当時のネオジオフリークではスタッフに「塵となって消えました。合掌」と書かれている。しかしその後、ネオジオフリーク最終号のKOF用語辞典では「消滅後は空気中を分子単位で漂っている」と表記されている。このことが影響しているのか、以降は正史ではないドリームマッチでのみ(『'98』、『KOF2002』(以下『2002』と表記))予告通り復活している(『'98』のイラストギャラリーでは、科学施設のような所で沢山の銀髪のルガールのスペアボディーが製造されているイラストがある)。また『2002』以降は『KOF』でルガールが出てくる際には、オメガ・ルガールとして最終ボスという形で登場している。『'98』で復活した際には、ゲーニッツと思わしき人物の死体と血から再びオロチの力を得た。『2002』でも復活し、ネスツのものと思わしき科学技術を取り入れて新たな力を得た[8]。
『KOF2003』では、彼の面影を持つ青年「アーデルハイド」とその妹「ローズ」が登場。『KOF XI』のアーデルハイドストーリーで彼らと血縁関係にあることが明らかとなった。この2人のほかにも弟がおり、志の違いで対立している[9]が、詳細は明らかにされていない。
ゲーム上の特徴
テンプレート:独自研究 『'94』にて、プレイヤーが使用できないCPU専用キャラクターおよびボスキャラクターとして初登場。上着を着た状態のルガールは、通常技の判定が必殺技扱いであるためにガードした相手の体力を削り取る。これを倒すと、中間デモを経て、上着を脱いで本気を出し、もう1度戦うことに。上着を脱いだ後のルガールは通常技が変化し、さらに封印していた投げ技と5種類の必殺技を使用してくる。攻撃力・防御力が異様に高く、必殺技の隙は全体的に小さく高性能で、とくにパワーゲージMAX状態の「ジェノサイドカッター」を2段フルヒットで食らうと即死する威力を持つ。ゲージ等の使用条件を必要としない通常の必殺技一発で即死する攻撃力は、今日までの格闘ゲームでも他に類を見ない。さらに、上着を脱いだ後のルガールは、耐久値の設定上、気絶することは絶対にないという特性を持っている。超必殺技こそ持たないが、ボスキャラクターにふさわしい非常に優遇された恐ろしい強さを見せた。
『'95』では、柴舟とともに隠しコマンドを入力することで使用可能。「烈風拳」を初め、各技の性能がいずれも少しずつ抑えられているが、攻撃力の高さは群を抜いている。超必殺技として用意された「ギガンテックプレッシャー」は、パワーゲージが満タンで体力ゲージが点滅した状態で決めれば、(相手にもよるが)一撃で倒すことも可能。
プレイヤーキャラクターとして最初から使用可能となった『'98』では、技の動作が全体的に重くなり、威力も大きく低下したため、使う技を選んで堅実に立ち回らざるを得ない性能であるが、そのバージョンアップ版の『'98UM』では通常技、必殺技、超必殺技の性能が大幅に上昇し使いやすくなった。同作の最終ボスとして登場する「オメガ・ルガール」は、「ダークバリヤー」と「ギガンテックプレッシャー」以外の必殺技と超必殺技が新技として置き換えられた。『'94』や『'95』で見せたような高い攻撃力が比較的抑えられてはいるが、防御力や耐久力の高さは相変わらず桁外れで、相手を捻じ伏せる強さを持つ。しかしながら、必殺技の動作が全体的に遅いものが多く、攻略は比較的容易だったことから、『2002』での仕様変更に繋がった。
『2002』でも最終ボスとして登場する。『'98』のプレイヤーキャラクターの必殺技をベースに、一部必殺技・超必殺技が変更された。必殺技の動作が速くなっている分、隙も若干大きくなってはいるが、パワーMAXによる「どこでもキャンセル」機能を利用することで隙を減らすことが可能になっている。
『2002UM』では隠しボスとして登場する。CPU版は『2002』よりも多少攻撃力が抑えられた分防御力が高められており(他のネスツボスの数倍)、時間内に体力を0にすることが困難になった。プレイヤー版はCPU版よりも攻撃力、防御力共に調整されている(ルガールに限らず他のボスキャラクターは全て)がそれでもそれぞれの技性能の高さは抜群で圧倒的な強さを誇る。
『CVS』では通常キャラクター、『CVS2』では通常キャラクター及び豪鬼と双璧をなす最終ボスとしても登場する。本作では『'94』以来の上着を着て登場している。なお上着を着た状態で投げ技以上の技を使用するのは本シリーズのみである。
『CvS2』では通常ルガールのほかに隠しボスとして「ゴッド・ルガール」も登場する。『KOF』シリーズとは異なるが、ボスという位置付け上、高性能な技を多く持つ。CPU版は攻撃力・防御力がかなり高く設定されているが、プレイヤーの使用するゴッド・ルガールは防御力が低いため、威力の高い攻撃を連続で喰らうとあっという間に倒されるというリスクも秘めている。
技の解説
通常技
- オメガ・ルガール(『'95』)
操作 | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 前方ジャンプ | 後方ジャンプ |
---|---|---|---|---|---|---|
弱パンチ | ルガールフック | ルガールチョップ | ビースパンチ | イーグルクロー | ||
強パンチ | リボルバークラッシュ | ゲルクラッシャー | メタルクラッシュ | ジャガークロー | ||
弱キック | ローニードル | ルガールソバット | ビースキック | イーグルビーク | ||
強キック | スピニオンキック | オメガクラッシュ | ガトリングキック | ローリングクラッシュ | ||
攻撃避け | イーグルスロー | |||||
カウンター攻撃 | ブラッシュアタック | |||||
ふっ飛ばし攻撃 | デストラクションヒット | デッドリーフォール |
投げ技
- スコーピオンデスロック
- 相手の首を掴み上げ、連続して暗黒の闘気を叩き込み遠くへ投げ飛ばす。『CVS』シリーズのみ投げ飛ばされた相手は電気のような気に纏われながら吹き飛ぶ。一見すると掴み技だが、『'95』や『CVS』シリーズでは攻撃回数が一定の投げ技であった(チャン・コーハンの当時の通常投げ「破壊投げ」も同様)。『'98』では掴み技扱い。
- スコーピオンブロウ
- 『'98』にて追加された強キックボタンでの通常投げ。相手を掴んだ後、自分の反対側に相手を持ってきてから殴り飛ばす。『CVS』シリーズでは殴り飛ばさず反対側に持ってそのまま投げ飛ばす。
特殊技
- ダブルトマホーク
- 『'98』にて追加された特殊技。蹴り上げ→かかと落としの2段攻撃を決める。弱攻撃からキャンセルでつながり、1段目のみ必殺技キャンセル可能。2段目のかかと落としはしゃがみガード不可。
必殺技
- 烈風拳
- 片腕を振り上げ、地面を這う気の波を飛ばす。『KOF』では『'95』までは弾の色が青色であったが、『'98』以降は灰色になり砂煙が舞うようになった。『CVS』では青紫色で砂煙は舞わない。ギースの「烈風拳」とほぼ同じ技だが、「ダブル烈風拳」はない。『'94』では技の動作が非常に高速で隙も小さかったが、『'95』では動作が若干遅く撃ったあとの隙が大きくなり、『'98』ではさらに遅くなったうえに撃ったあとの隙が『'95』よりも大きくなった。『KOF2002』(以下『2002』と表記)では『'95』と同じくらいの動作に戻り、撃ったあとの隙がかなり減っているが、技名を叫ばなくなっている。
- 相手を画面端に追い詰めた状態であれば、通常技と組み合わせることで永久連続技ができるようになっている。『2002UM』では多少硬直時間が伸びたが、それでも相変わらず永久連続技が可能である。
- 『'98』及び『'98UM』のオメガルガールには、「カイザーウェイブ」と共に実装されていない。
- カイザーウェイブ
- 両腕を後ろに引いて気を高めてから前方へ巨大な気弾を飛ばす。クラウザーの「カイザーウェイブ」と同じ技だが、ルガールは普通の必殺技として使うことができる。攻撃判定出現までに若干の隙が生じるが、波動は通常の飛び道具をかき消しつつ飛んでいく。『'94』ではアテナの「サイコリフレクター」で反射できない唯一無二の飛び道具である。
- 『'95』では、「サイコリフレクター」や「ダークバリヤー」ではね返されるようになった点以外、性能は『'94』とほぼ同じで、攻撃判定発生までの技の動作はタクマ・サカザキの「覇王至高拳」なみ。
- 『'94』と『'95』では、画面内に波動が残っていても「烈風拳」を撃つことが可能で、この技と「烈風拳」を交互に撃つことで相手を近寄らせにくくする効果を発揮する。
- 『'98』及び『'98UM』では、攻撃判定出現までの隙がさらに大きくなり、密着状態の相手には当たらなくなり、弾速が遅くなっているが、波動の高さが従来よりも低い位置になったことで、上半身無敵の必殺技や下を潜り抜ける必殺技などで潰されにくくなっている。ボタンを押し続けることで溜めが可能で、溜めることでヒット数が増大し、食らった相手は錐揉み回転しながら吹き飛びダウンする。また、溜めの段階に関係なく「サイコリフレクター」や「ダークバリヤー」ではね返される。
- 『'98』及び『'98UM』のオメガルガールには、「烈風拳」とともに実装されていない。
- 『2002』及び『2002UM』では、攻撃判定こそ『'98』及び『'98UM』を踏襲しているが、攻撃判定出現までの動作がかなり速く、溜め無しで出した場合は弱攻撃から連続でつながる。溜めの段階によって形状・性質が大きく異なり、溜めずに出すと従来の形状で驚異的な弾速となり、溜め一段階で白色の球状に変化、弾速は低下するが相手を浮かせ、追撃ができる。また、この溜め一段階のみ、反射することもかき消すことも一切できない。最後まで溜めた状態で出すと、「グラビティスマッシュ」のような黒く圧縮された球状になり(背中から機械がせり出す)、溜め無し時の驚異的な弾速に加えてガード不能+追撃可能となる(ただし、『2002』のボス戦では使用しない)。
- 『2002』と『2002UM』では溜めている間はルガールの後ろにも攻撃判定があり、緊急回避などで後ろに回りこもうとすると、激しい効果音とともに体力ゲージのほとんどを持っていかれるという恐ろしい現象が起こる。この場合フルで40段入り、これだけでルガール側のゲージが4本分も溜まり、直後に弱の「ギガンテックプレッシャー」で追撃すれば、相手の体力は一気にゼロになる。さらに『2002』のみこの溜め部分の攻撃判定の一段目だけを当てて発射すると、溜めているはずの光球がその場に残り、永久に相手にヒットし続ける(しかもルガールとの位置関係を常に保ち、ルガールが動けば一緒に動く)というバグが存在した。『NEOWAVE』でも溜めている間は後ろに攻撃判定が出現するが、溜まるゲージは1本分までなど弱体化している。
- ジェノサイドカッター
- その場で垂直に飛び上がりながら脚を振り上げ、周囲のものを切り裂く。ルガールを象徴する技である。鷹岬諒のコミカライズ作品ではハイデルンはこの技を喰らって失明したと思われる描写が存在する。『'94』では、攻撃判定出現まで全身無敵状態、技の隙がほとんど無いという驚異的な性能で、2段フルヒットすることで高威力となる。前述の通り、パワーMAX時に2段フルヒットすれば即死という凄まじい威力であった。『'95』では弱体化し、攻撃判定出現と同時に無敵時間が切れるが、パワーMAXを発動した状態で飛び込み攻撃からの連続技に組み込むことで、甚大なダメージをもたらす。それ以降、操作キャラクターとして使用される際には、威力の低下や隙の増大など弱体化が目立つ。尚、『'98』では、空中の相手に相討ちした場合に限り、状況次第で「ゴッドプレス」や「ギガンテックプレッシャー」で追撃するということも可能。
- ゴッドプレス
- 体を開いて前方へ滑るように突進し、食らった相手の首を掴みながら画面端まで運んで叩き付ける。『'94』のリメイク版『KOF'94 RE-BOUT』では超必殺技扱いである。『'94』と『'95』ではガードされた場合は後方に跳ね返って着地し、相手との間合いが離れるようになっているが、『'98』以降はガードされるとその場で停止して隙が生じる。なお、『'94』以外では相手の体力を削る能力はない。技が決まれば、必ず相手を画面端に追い込める状態になる。
- 『'98』及び『'98UM』のオメガルガールには実装されていない。
- ダークバリヤー
- その場で手の平を前方へかざし、飛び道具を反射する円形のバリアを出す。『KOF』では『'95』まではバリアの色が灰色であったが、『'98』以降は緑色になった。『'94』ではヒットしてもダウンを奪えないが、『'95』以降はバリアにも攻撃判定があり、相手にヒットするとダウンする。相手に当たるか、飛び道具をはね返すとすぐに動作をやめて隙が小さくなる。『'98』では硬直時間が延びた。
- バリア発生時間は、弱では短く、強は長め。『'98』ではバリアの発生が遅くなり、硬直時間が延びた。
- なお、バリアが広がりきるまでは、攻撃判定もはね返し判定も発生しない。
- ダークスマッシュ
- 『CvS』が初出で、EXルガールのみの技。その場で全身に気を纏ってから掌底で突進する。空中からも出すことができる。
- 『CvS2』では空中でのみ出せる。ガードされても隙が少なく、判定も強い。
- オメガ・ルガールの技
- グラビティスマッシュ(地上)
- 『'98』及び『'98UM』にて烈風拳とカイザーウェイブに代わって使用。(足元を除いた)全身に、ほぼ全ての飛び道具を相殺する(「カイザーウェイブ」や「覇王翔吼拳」すらかき消し、「スクリューアッパー」などはダメージを受けない。但し、「MAX覇王翔吼拳」や「カイザーウェイブ(最大溜め時)」などは一方的に潰される。)バリアを張ってから、それを飛び道具にして打ち出す。ボタンを押し続けることで射出を遅らせることができる。
- 飛び道具をかき消しながら飛んでいくが、「サイコリフレクター」や「ダークバリヤー」にははね返される(『98UM』の強のみはね返しもかき消しも不可能)。また、バリアを張るまで及びバリアを張っている間のルガール本体は無防備であり、ルガール頭部への攻撃、ジョーやキングの「スライディングキック」やチャン・コーハンの「ひき逃げ」などの下段を攻撃するスライディング系の技、八神庵の「八稚女」、ヘビィ・D!の「D・マグナム」などには一方的に潰される。
- グラビティスマッシュ(空中)
- この技も『'98』及び『'98UM』にて使用。空中で全身にバリアを張ってから、それを飛び道具にして斜め下に射出する。こちらもボタンを押し続けることで射出を遅らせることができる。バリア発生時にルガール本体は無防備であるのは地上版と同じだが、斜め下に飛び道具を射出する特性上、地上版で一方的に潰される上記の技や必殺技などでは潰されにくくなっているが、相手の対空技などで潰される。
- ダークジェノサイド
- 「ジェノサイドカッター」を強化したもので、相手を蹴り上げてから、空中でさらに蹴り上げて吹き飛ばす。ゴッド・ルガールや、『'98(UM含む)』および『2002(UM含む)』のオメガ・ルガールが使う「ジェノサイドカッター」がこれである。通常の「ジェノサイドカッター」よりも無敵時間が長くなっており、威力も増加している。2発目の蹴り上げを空振りして「ギガンテックプレッシャー」で追撃するということも可能。弱でもガードされると隙は大きいが、『2002(UM含む)』ではパワーMAX時に1発目の蹴り上げ直後をキャンセルして「ダークバリヤー」を出すことで、最悪ガードされた場合でも隙を減らせる。
- 『2002(UM含む)』では、強のみ蹴り上げたあとにさらに両足での浴びせ蹴りが加わる。
- バニシングラッシュ
- 『'98』及び『'98UM』にてゴッドプレスに代わって使用。姿が消えるほどの高速移動ですれ違いつつ、不可視の6発の連続攻撃を与える。ガードされても全く隙がなく、相手の体力を一方的に削り取る。弱は発生が速いが、強は発生前に隙が生じる。
- ビース・ディストラクション
- 『2002』及び『2002UM』にて使用。すばやく踏み込んで連続蹴りを繰り出す。弱強ともに初段の高速突進蹴りの最中は無敵なので、飛び道具を抜けたり相手の牽制技を潰すことが可能。技の隙もかなり少ない。弱で出せば最後の蹴り上げで相手を浮かせて追撃ができるようになり、ダークジェノサイド(2発目の蹴り上げは空振り)で追撃してから「ギガンテックプレッシャー」でさらに追撃できる(直接「ギガンテックプレッシャー」などで追撃することも可能)。強で出すと、蹴り上げのあとに止めに手刀を繰り出す。『2002UM』では、強のみヒット時にワイヤーダメージを発生させる。
- ゴッド・ルガールの技
- ゴッドレーン
- 豪鬼の「阿修羅閃空」と同じように、無敵状態で左右に移動する。ルガール専用のポーズを取り、高笑いしながら移動する。
超必殺技
- ギガンテックプレッシャー
- 『'95』にて新たに追加された超必殺技で、「ゴッドプレス」を強化したもの。画面端に叩き付ける際、髑髏が浮かぶ大きな気の柱(オロチの気)が立つ。『'98』以降のMAX版(LV3)は一旦叩きつけたあとに逆の画面端まで運んでもう一度叩きつける。『CVS』シリーズのLV2は通常のゴッドプレスで画面端に叩き付けた後逆の画面端に運んでオロチの気を立てて叩き付ける。『'95』ではパワーゲージを溜めた状態で出すと、突進が外れたりガードされてもパワーゲージがゼロに戻らないため、ゼロに戻るまでならば何度でも出すことが可能。『'98』以降では、「ゴッドプレス」と同じく、ガードされるとその場で停止し、長時間の隙が生じる。
- デッドエンドスクリーマー
- 『'98』及び『98UM』のみの技。高く飛び上がって相手を頭から踏んづけて倒し、その上で立ったまま高笑いしながら連続で回転して吹き飛ばし、最後にポーズを決める。MAX版は相手の頭の上に飛び乗ったあとに、体を捻って相手の首をへし折ってから上記の技へと移行する。対地上の投げ扱いのためガード不可だが、空中の相手には当たらない。『'98』以降の乾いた大地の社が使用する「あらぶるだいち」同様、飛び上りながら移動して攻撃する移動投げであるため、相手の飛び道具を避けながら攻撃するという使い方が可能。『98UM』では発生と移動スピードが速くなり、出始めに無敵時間が付いた。
- 余談だが、開発スタッフによると当初は相手の頭の上に飛び乗った後、体を捻って相手の首をへし折り、そのまま相手を押し潰すだけの技だったが、地味なので改良を加えたところ、相手の首をへし折り、押し潰した後に更に仰向けになった相手の腹の上で高笑いしながら回転して最後にポージングで決めるというとっても素敵な技になったという[10]。
- ジェノサイドヘブン
- 『CVS』シリーズのみ技。その場での連続蹴りから「ジェノサイドカッター」につなげる。密着状態で当てないと途中で空振りすることがある。
- オメガ・ルガールの技
- ルガールエクスキュージョン
- 突進して貫手を突き刺し、相手に暗黒パワーを注入してダメージを与える。
- 『CvS』のEXルガール、『CVS2』のゴッド・ルガールは通常の必殺技扱いで動作も変わっている。技の性質は移動投げで、一瞬の溜め動作のあとに高速で突進して相手の首を掴んで持ち上げて爆発させる。『98UM』では発動から突進・攻撃判定発生まで長い全身無敵が付き、相手の飛び道具をすり抜けつつ当てることが可能となった。ゴッド・ルガールのものは移動スピードがかなり速い。
- ディストラクション・オメガ
- その場で腕を前方に伸ばして相手を掴んで引き寄せてから乱舞攻撃を浴びせ、「ジェノサイドカッター」でとどめを刺す。弱攻撃キャンセルで出しても連続でつながるほど速く、無敵時間も長い。ガードされると間合いが大きく開く。
- カイザーフェニックス
- 『2002』・『NEOWAVE』のMAX2。1 - 3段階の「カイザーウェイブ」をランダムで連発する。発射数は5 - 12発までランダムで決まるが、相手が吹き飛ぶため、全段ヒットすることはまずない。
- 『2002UM』では発生が速くなり「どこでも判定」が追加されて全段ヒットしやすくなった。
- ゴッド・ルガールの技
- ラストジャッジメント
- 豪鬼の「瞬獄殺」をコピーした技。この技で相手をKOした場合は「瞬獄殺」と同じく背景に「天」の文字が出るが、豪鬼や殺意の波動に目覚めたリュウと異なり、文字が赤い。豪鬼らの場合、技が決まったあとは背を向けたポーズになるのに対し、ゴッド・ルガールは「デッドエンドスクリーマー」終了時と同じポーズを取る。なお、豪鬼は技後の背向けポーズ時に背中に「天」と浮かぶが、前述のポージングでは側面しか見えないためか、代わりにゴッド・ルガールの通常勝利ポーズに胸筋と腹筋に沿って、体の前面に赤く「天」の字が浮かぶ。
- G・エンド
- ゴッド・ルガールのLv.3専用超必殺技。相手に貫手を突き刺し、持ち上げてからオロチの力を注入し連続でダメージを与える。突進はせず、貫手のリーチは短い。ブロッキングで防ぐことは不可。
担当声優
- 新居利光(『'94』『'95』『'98』『2000』『2002UM』、『CvS』シリーズ)
- 若本規夫(『2002』『NEOWAVE』)
- 銀河万丈(ドラマCD・電撃CD文庫『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』)
関連人物
- 草薙柴舟 - 敵対関係、かつて洗脳した男
- ハイデルン - 敵対関係、妻子を殺害し、本人の右目を奪った
- ギース・ハワード - 敵対関係、烈風拳の使い手
- ヴォルフガング・クラウザー - 敵対関係、カイザーウェーブの使い手
- オロチ - 力を狙った
- ゲーニッツ - 右目を奪われた
- マチュア - 『'94』時の秘書(正体はオロチ八傑集の一人)
- バイス - 『'95』時の秘書(正体はオロチ八傑集の一人)
- アーデルハイド・バーンシュタイン&ローズ・バーンシュタイン - 血縁関係の者
関連項目
脚注
参考文献
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 オフィシャルガイドブック フォージ アルティメイト ファイターズ』 ISBN 4-89366-416-6 アスペクト 1995年10月
- ↑ オロチの力を手に入れた『'95』の勝利メッセージで「自分は神以上の存在」と豪語している。
- ↑ 『'94』と『'95』にて、女性格闘家チームの不知火舞、ユリ・サカザキ、キングの3人で勝ち進んだときの中間デモでは、彼女ら3人を剥製にするつもりでいる。
- ↑ 『'94』でハイデルンに対して「そのことに関してはすまなかったと思っている」と謝罪の言葉を述べている。
- ↑ 明言はされていない。
- ↑ 『'94』にて主人公チームの草薙京、二階堂紅丸、大門五郎の3人で勝ち進むと、京の父・草薙柴舟との対面イベントが発生する。柴舟は「自分も格闘家である以上、強い者に挑むのは当然」という理由でルガールに戦いを挑んだが、敵わず倒された。
- ↑ THE KING OF FIGHTERS'94 RE-BOUT 限定版 ゲーメストムックVol.197より。
- ↑ 八神庵は同作のエンディングで、「オロチの力は、一族の血を受け継いだものでなければ手にすることはできない」と述べている。
- ↑ ただし、先述のとおり、これらの作品にはストーリーがないため、正史上の復活ではない。
- ↑ 『'94』の時点。
- ↑ KOF OFFICIAL SITE ルガール・バーンシュタイン「キャラ設定裏話」