オロチ (KOF)

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テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター

オロチは、SNKSNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。オロチ一族の長である。シリーズ唯一登場の『KOF'97』(以下『'97』と表記)のボスキャラクター。

また、ここでは『ネオジオバトルコロシアム』に登場するキャラクター、ミズチについても記述する。

キャラクター設定

「地球意思」と呼ばれる肉体を持たない魂魄のような思念の集まりで、何かしら活動するには必ず触媒を必要とする(『'97』ではクリスが触媒とされた)。つまり憑依する触媒によってその姿は変わる。

人がこの世に誕生する以前の遥か古代から、自然を含む地球上の生きとし生けるものすべてを見守り、時にはそれらに恩恵を、時にはそれらに苦難を『自然がもたらすもの』として与え続けてきた。しかし、進化した人類は徐々に自然を害す存在になり、その傲慢さに耐えられなくなった『オロチ』は、ついに人類を自然の一部ではないと判断し、人類に対して敵対するようになった。

人々の心の弱い部分にとりつき、憎悪・嫉妬・怨嗟などあらゆる負の感情を膨らませ、世を混乱に陥れる。

『'97』にて

1800年前に紅蓮の炎を身につけた草薙・八尺瓊一族と、呪術に長けた八咫一族(後世に伝えられる「三種の神器」)により八傑集ともども封印される。その後、660年前に八尺瓊一族を草薙・八咫と敵対させ、同時に八傑集の封印を解かせることに成功(オロチ自らの封印は八咫が隠した)。

『'97』では七枷社シェルミー・クリスの働きにより復活したが、草薙京神楽ちづる八神庵の3人により再び封じられた。しかし『2003』では、「遥けし彼の地より出づる者」と名乗る別の地球意思に仕える一族の無界と牡丹の2人が神楽ちづるを利用したことで再び封印は解除。さらに『XI』でその一族の働きかけにより、復活の兆しを見せ始める。

その正体は強大な暗黒パワー(後述)の塊でこれをオロチと呼ぶ場合がある。

その後

『'97』以降は、プレイステーション2用『KOF2000』のマニアックストライカー、『KOF2002』および『NEOWAVE』でのクリスのMAX2の演出、『KOF'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98 UM』と表記)などで登場している。

『XI』のストーリーではオロチ以外の「地球意思」の存在も明らかになっている。

暗黒パワー

力としてのオロチの別名であり、オロチの正体である。大方、オロチ(又はオロチの力)と表記されている。「地球上に存在する万物の精神力とされており、その源泉となるのは地球に存在するものすべて」だと開発側で述べられている。暗黒パワーは使い手の精神力によって、高くもなり低くもなる。無論、精神力が高ければ、それだけ絶大な力を持つことができる。

現在判明している暗黒パワーには以下の4個がある。『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』では殺意の波動と対に位置する力として描写された。

  • 風 - 風を操る。(「吹き荒ぶ風」のゲーニッツ
  • 地 - 大地を司る。(「乾いた大地」の社)
  • 雷 - 電気を操る。(「荒れ狂う稲光」のシェルミー)
  • 炎 - 紫炎を操る。(「炎のさだめ」のクリス)

オロチの意思を受け継ぎし者たちの集団、オロチ一族の使用できる自然の力。オロチ一族(庵とレオナを含む)とオロチ八傑集、ルガール・バーンシュタインがこれらを操る。また八神一族がどの力を用いているのかは明らかにされていないが、ゲーニッツが彼らに「血の盟約」で力を頒布したと、発言している。

覚醒前のニューフェイスチームの3人(七枷社、シェルミー、クリス)は、これらの力を使わない格闘スタイルを用いている。

参考文献

  • 「イラストノベルズ ザ・キング・オブ・ファイターズ オロチ完結編」 芸文社 1998年2月 ISBN 4874653995
  • 「ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 完全攻略マニュアル」 芸文社 1997年10月 ISBN 4874653804

バリエーション

ミズチ

テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター ミズチは、SNKプレイモアの対戦型格闘ゲーム『ネオジオバトルコロシアム』に登場するキャラクター。アーケード版ではネット購入により使用できる。

複合組織「WAREZ」がオロチの細胞片から生み出したという、いわばクローンで造られた生命体だが、上記の通りオロチは思念の存在であるため、「オロチの細胞片」などというものはありえない[1]。登場演出では、オロチがクリスの肉体に宿った時のように、子供の姿からオロチと同じ姿にまで成長する。ちなみに子供の姿のミズチは黒髪で、クリスとの同一性はあまり見られない。

オロチは声や技から壮麗さと神々しさを感じさせたが、ミズチは不気味さを感じさせる。

ボスとして登場の際には、プレイヤーによる撃破後に突然老化し、衰弱死する。操作キャラクターとして使用した場合、エンディングにおいてオロチに呼び掛けられる。

技の解説

※オロチの必殺技と超必殺技は技名が設定されていないため、便宜上、技の動作そのもので呼ばれる。『ザ・キング・オブ・ファイターズ 京』では技名が表示されるが、全て伏字になっている。なお『NBC』においてミズチは個人のエンディングにてオロチに吸収されたため、『'98 UM』では、ミズチのものと同じ技名が"逆輸入"という形で採用されている。

投げ技

門客人(あらはばき)
オロチは相手を浮かせて弾き飛ばす。ミズチは相手を浮かせて火柱で追撃する。

必殺技

オロチ

火闌降(ほのすそり) ※『'97』では「火柱を起こす」
間を置いて、画面下部から上部まで届く火柱を発生させる。火柱はボタンによって出現位置が異なり、A→Dの順に発生位置がオロチから離れる。攻撃判定が細く、発生も遅いため若干使いにくい。しかし『'98 UM』では、ダウン追撃判定が加わり、発生も早くなったので使いやすくなった。技名の由来は火闌降命
解除(はらえ) ※『'97』では「衝撃波を出す」
前方へ差し出した手から、ジャンプで飛び越すのは無謀といえるほどの攻撃判定を持つ鏡のような空間を歪ませた形状の衝撃波を飛ばす。衝撃波は5ヒット(『`97』では3ヒット)して、相手の飛び道具を打ち消しつつ飛んでくる。
顕斎(うつしいわい) ※『'97』では「前方にバリアを張る」
手を前方に差し出し、相手の食らい判定が接触すると、鏡のようなバリアを発生させて吹き飛ばす。差し出す手はガードで防ぐことが可能。地面にダウンした瞬間にダメージが発生。『'97』と『'98 UM』とでは性能が異なり、『'97』では突き出した手に攻撃判定が存在するが、『'98 UM』では当身技に変更され、地上通常・特殊技を掴む仕様になっている。技名の由来は、「目に視えぬ神を視えるように祀る・そこに神がいるかのように仕える」という意味の言葉。
顕斎(うつしいわい) ※『'97』では「斜め上にバリアを張る」
手を斜め上に差し出し、相手の食らい判定が接触すると、鏡のようなバリアを発生させて吹き飛ばす。差し出す手はガードで防ぐことが可能。地面にダウンした瞬間にダメージが発生。『'97』と『'98 UM』とでは性能が異なり、『'97』では突き出した手に攻撃判定が存在するが、『'98 UM』では捌き技に変更され、ジャンプ攻撃と必殺技を掴む仕様になっている。
糺(ただす) ※『'97』では「相手の飛び道具を跳ね返す」
相手の飛び道具を体内に吸収し、それを専用の飛び道具に変えて跳ね返す。跳ね返りにはタイムラグが存在する。しかし発動してもモーションが一瞬しかないため、コマンドを入力しても本当に発動したのか分かりにくい。飛び道具発射後はすぐに動けるため、追い駆けて追撃することも可能。

ミズチ

解除(はらえ)
オロチの「解除(はらえ)」に相当。鏡のような飛び道具ではなく、接触すると面積が広くなるオロチの紋章を模った膜状の物体を放つ。オロチの飛び道具と違い、最大ヒット数は8ヒットに固定されているが、オロチと違いしゃがんだ相手には当たらず、空中の相手にあてるとまれに1HITしないこともあり、さらには通常の飛び道具にもかき消されてしまうなど、オロチと比べると相当弱体化が目立つ。また、コマンドが→←↓→になっているためオロチよりも即座には出せなくなっている。
誓約(うけい)
立ち強キックか上記の「解除」からの追加技で、ルガールの「ジェノサイドカッター」に似た蹴りを繰り出す。下記の「混」でのみ、スーパーキャンセルが可能。なお、(オロチも含めて)遠距離立ち強キックも同じ動作であるがヒット数は1ヒットのみ。
オロチは『'98 UM』で使用。こちらは通常技から独立しており、単体で繰り出す事が出来る。技名の由来はうけい
顕斎(うつしいわい) 
オロチの「顕斎(うつしいわい)」の(弱)と(強)に相当。CPU専用の使用してくる方は、可視の鏡状のバリアーを張ったものだが別物の非常に強力な技となっており、全ての攻撃、相手が接触した瞬間に面積が広くなった「解除」と全く同じ物体が放たれる。ミズチの使う必殺技の中では威力が一番高い。相殺も不可能。一方、プレイヤー専用のミズチの「顕斎」は、オロチの物と同じく不可視で当たると空中に舞い上がり、連続技を決めやすい。ヒット後、何も手を出さずにいれば相手が地面にダウンした瞬間にオロチ同様ダメージが発生する。しかし、追撃を決めるために攻撃を加えた場合、その分のダメージは失われる。ちなみにCPU専用のミズチは、この両方の「顕斎」の使用を可能とする。
糺(ただす)
オロチの「糺(ただす)」に相当するが、当て身打ちの性能も備えている。オロチの吹っ飛ばし攻撃の動作を取り、体から強パンチと同じような衝撃波を発生させる点が大きく異なる。
火闌降(ほのすそり)
オロチの「火闌降(ほのすそり)」に相当。プレイヤー専用のミズチでは弱パンチ、弱キック、強パンチ、強キックの順番に遠い位置に火柱を出現させる上にキャンセルが可能。CPU専用のミズチは恐らくどのコマンドからでも自由なキャンセルが可能であり、相手のいる場所に2本同時(若干の時間差あり)、自分の手前に1本発生させるといった、接近を困難にさせるパターンで攻撃してくる。
御大(みほ)
「糺(ただす)」の空中版。ただし、飛び道具は発生しない。技名の由来は「神が依りつくにふさわしい」という意味の言葉。

超必殺技

オロチ

混(まろかれ) ※『'97』では「画面全体に光を浴びせる」
真上を仰いで、「全てを無に還す」という趣旨の台詞を発してから画面全体を攻撃する。ヒット効果は、地上だとのけぞりの後に吹き飛んでダウンして、空中だと攻撃が当たるたびに吹き飛んでからダウンする(ダウン回避は可能)。発生は早く、対空、割り込み、飛び道具を潰す手段のほかに連続技にも組み込めるなど、汎用性が高い技。また、体力ゲージの半分以上を減らすほどの威力を誇る。『'98 UM』ではMAX版が追加された。なお、攻撃判定が画面の左右半分ずつ交互に出るため、2つの攻撃判定が交わる画面中央付近で当てた場合、攻撃力とヒット数が約2倍に増加する。技名は「陰陽も分かれていない様」という意味を持つ。
大神(おおみわ) ※『'97』では「相手を引き込んで魂を抜く」
相手を自分の近くまで引き寄せてから、相手の胴体に片腕を突き刺して魂を引き抜いて握り潰す。潰された相手は錐揉み回転しながら大きく吹き飛んでダウンする。相手がオロチの背後にいようとも有効間合いに入ると、この一連の攻撃が発動する。投げ技扱いのためガードは不可であり、またダウン回避も不可。
相手を引き寄せる動作中はオロチの体が青白く光るが、この間は無敵ではなく全くの無防備状態。また、地上・空中を問わず相手を引き寄せるが、技が本格的に発動するのは「投げられ判定がある相手が地上にいて、且つ有効間合いに入った」時であるため、相手は間合いに入る前に飛び上がって空中からの攻撃による反撃が容易である。しかし、相手がダウンしている状態でも強制的に引き寄せることができるだけでなく、相手が起き上がる際にその近くで発動すると、回避が不可能になる。『'98 UM』でのMAX版では、魂を握り潰すと髑髏が浮かぶ赤い気の柱が立ち、相手を真上に吹き飛ばす。

ミズチ

大神(おおみわ)
オロチの「大神(おおみわ)」に相当するが、純粋なコマンド投げとなっているため、吸い込み演出がなくなっている。3ヒットする。
混(まろかれ)
オロチの「混(まろかれ)」に相当。しかしオロチのものと違い、相手がダウンしていてもこちらの技は何故か当たることがある。発生は、プレイヤー専用のミズチはオロチのものより少し遅くなった程度だが、CPU専用のミズチはオロチのものに匹敵するほど速い。背景が黒くなったのち、相手のいる場所に「解除」と同じような物体らしき衝撃波(8ヒット)を発生させるように変わっている。

声の出演

オロチ
緒方りお(『KOF'97』、『KOF'98 ULTIMATE MATCH』)
くまいもとこ(ドラマCD『ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 宿命編』)
ミズチ
丸尾恒人

関連人物

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:ザ・キング・オブ・ファイターズの登場人物

テンプレート:Asboxen:List of The King of Fighters characters#Orochi
  1. 実際、『NBC』のストーリーでも「遺伝子と呼べるのかどうか」などとある。