目方でドーン!
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『目方でドーン!』(めかたでドーン)は、1975年4月から1984年9月まで日本テレビ系列局で放送された視聴者参加型のバラエティ番組(ゲーム番組)。
目次
概要
参加者は基本的に夫婦のペアで、毎回計3組が参加していた。買い物をテーマにしたゲーム番組で、条件をクリアすれば女性参加者の体重分の賞品を獲得できた。
番組タイトルの変遷と司会者
- 目方でドーン!! (1975年4月 - 1982年3月、司会:レツゴー三匹)
- エンディングテーマはフランク・プゥルセル作曲「ひとつぶの涙」
- 新婚さん!目方でドン(1982年4月 - 1983年6月、司会:明石家さんま・今いくよ・くるよ)
- ペアで挑戦!目方でドン(1983年7月 - 1984年9月、司会:オール阪神・巨人・斉藤ゆう子、後期では阪神・巨人に変わって三笑亭夢之助)
放送日時の変遷
日本テレビではすべて日曜に放送。いずれの時期においても、プロ野球中継(開幕戦や日本シリーズなど)を始めとするスポーツ中継が行われる日には枠移動もしくは放送休止となった。また1978年以降は『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』放送時には休止となった。山形放送や広島テレビ放送などでも一時期土曜正午に遅れネットで放送されていた。
- 日曜 12:45 - 13:10 (1975年4月 - 1982年3月)
- 日曜 12:00 - 13:00 (1982年4月 - 1983年6月) - 同時に『スター誕生!』が11:45までに縮小。『TVジョッキー日曜大行進』の開始時間が13:00に繰り上げ。
- 日曜 12:30 - 13:00 (1983年7月 - 1984年9月)
ルール
会場のスタジオ内には家電や貴金属品という高額品から、食品・生活雑貨等の小物に至るまで幅広いジャンルの品物が現物で所狭しと並べられていた。さらに調整用として、石鹸(1個0.1kg)と焼海苔(1缶0.5kg)もあった。
順番決め
参加者は、目の前に有る箱(3品とも重さは同じだが、中身は違う)の重さを予想する。そして、内輪で一番近いチームより1番目・2番目・3番目となる。結果が出た後、箱の中身を公開。この中身はゲームの成功・否にかかわらず持ち帰られる。
買い物
- 参加者は3分間という制限時間内でスタジオ内を駆け巡り、品物群の中から欲しい品を選択していく。選ばれた品物は番組アシスタントの手により、天秤ばかりのもう片方に載せられる。
- 制限時間終了後、選択した品物の合計重量が女性参加者の体重を基準とした番組規定の誤差範囲内(-3kg。スタート当初は±2kg)に収まれば、賞品として全て獲得できる。もし、品物の合計重量と女性参加者の体重が一致したら「ピタリ賞」となり、選択した商品の他に、獲得商品の合計額と同額の商品券(スタート当初は海外旅行)も獲得できた。
- また、品物の中には「ラッキー賞」が入っており、運良くこれを入手したら、成功・否にかかわらずその商品を持ち帰ることができた。
- 結果発表では、女性が天秤ばかりの片方(画面上では向かって左。ただし、スタート当初は右)に設置された椅子に座り、司会者の「目方でドーン!」の叫びと同時に支えが外れ、合格だと天秤ばかりが釣りあい、失格だと規定値を+-した結果により左右どちらかに傾くという演出があった。
リニューアル後のルール
番組はその後、『新婚さん!目方でドン』『ペアで挑戦!目方でドン』へとリニューアルしてきたが、その度ごとにルールが一部変更となっている。以下次の通り。なおリニューアル後も「合格ライン」「ピタリ賞」「ラッキー賞」は不変。
『新婚さん!目方でドン』時代
- 出場者は3組だが、結婚1年以内の新婚カップルに限定。
- 前半は、1組ずつ招いてのトーク(2012年現在も放送中の朝日放送製作・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』と同形式)。そして呼ばれた順番が、そのまま後半の買い物の順番となる。
- 後半は買い物だが、前期と後期ではやり方が少し違っている。
前期
- まず順番に3枚のカード(「さんま」「いくよ」「くるよ」の顔が描いてある)を引き、出た顔の人が進行役となる。そして「くるよ」の顔を引いたペアは「7kg箱」(この時点では中身は分からない。以下同じ)、「さんま」のペアは「5kg箱」、「いくよ」のペアは「3kg箱」をそれぞれ与えられる。
- 買い物では、まず与えられた箱の中身を公開し、出場者は女性の体重分から箱の中身の重さを引いた分買う(例えば50kgの女性のチームが「7kg箱」を与えられたら、43kg分買う)、後は『目方でドーン!』時代と同じ。なお箱の中身は、成功しないと獲得できない。
後期
- 3つの箱が廃止され、出場者は女性の体重分まるまる買えるようになった。また、品物を買う時には、その品物の重さを予想して口答する。予想が当たったらチャイムが鳴り、その品物は「ジャスト賞」となって、成功・否にかかわらず獲得できるようになった(なお「ジャスト賞」の品物は天秤に乗せる時、紙のバラを付ける)。
『ペアで挑戦!目方でドン』時代
- 出場者は夫婦に限らず、男女ペアなら参加できるように(恋人・親子など)。トークは廃止。こちらも前後期の違いが有る。
前期
- 出場者は3組。『目方でドーン!』時代の順番決めが復活した。以後は『新婚さん』後期と同じだが、重量の目安はペアの女性。
後期
- 出場者が2組に減り、その代わりに重量の目安となるゲスト歌手が毎回2人ずつ登場するようになった。
- まず順番決めを行い、1番目のチームはゲストの中から1人を選び、目安となる。残ったゲストは2番目のチーム行き。
- 買い物では、まず選ばれたゲストが持ち歌を歌い、その後出場者は選んだゲストの体重分だけ買っていく。後は前期と同じ。
口上・おまじない他
- 「どんどん量って!どんどん持ってけ!目方でドーン!」
- オープニング口上。『新婚さん』では廃止されたが、『ペアで挑戦』で復活した。
- 「不思議な国のアリス様、どうぞ願いを叶えてね。」
- 『目方でドーン!』時代、じゅんが唱えたおまじない。胸に腕をクロスして言う。
- 「泣いて帰るか笑って帰るか、目方でドーン!」
- 上記のおまじないの後、じゅんが叫ぶ言葉。
- 「重い子」「軽い子」「普通の子」「新婚さん!」「目方で…」
- 『新婚さん』時代、1回目のCM前の口上。順番は、くるよ→いくよ→さんま→いくよ→さんまの順番で言い、最後にくるよが自分のギャグである腹叩きをして、週変わりのセリフを言う(例えば「ドンドコドンドン、ドンドンドン!」)。「重い子」「軽い子」「普通の子」というフレーズは、当時放送されていた『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ)のパロディ。
- 「ドーン!と揃えて、リッチな新婚生活!」
- 『新婚さん』時代、くるよが腹を叩いて叫ぶ、買い物コーナーのオープニング口上。
- 「♪モスラ〜ヤ、モスラ〜」
- 『新婚さん』時代、くるよが唱えたおまじない。座って、両腕を上下に振りながら歌う。元ネタは、映画『モスラ』(1961年東宝)の劇中歌「モスラの歌」。
- 「クワッ!クワッ!」「見〜た〜な〜」
- 双方ともに、『新婚さん』時代にさんまが唱えたおまじない。元ネタは、フジテレビ『オレたちひょうきん族』でさんまが扮したブラックデビル(前者)とアミダばばあ(後者)のセリフ。おまじないとは全然関係ないセリフだった。