国立国会図書館関西館
テンプレート:Pathnav テンプレート:図書館 国立国会図書館 関西館(こくりつこっかいとしょかん かんさいかん)は、京都府相楽郡精華町にある国立国会図書館の関西本館。
東京都千代田区永田町に所在する国立国会図書館・東京本館の蔵書収容能力が限界に達しつつあるため、高度情報化社会に対応した「電子図書館」の機能をも盛り込み、2002年10月に京都府相楽郡精華町の関西文化学術研究都市に開館した。建築家陶器二三雄設計の建物は日本建築学会賞を受賞している。
沿革
- 1978年11月 「近畿圏基本整備計画」の内閣総理大臣決定:関西の自治体や学会、経済界から「第二国立国会図書館」(仮称)の設置要望が高まる。
- 1982年6月 国立国会図書館関西プロジェクト調査会が発足[1]。
- 1987年4月 同調査会、京阪奈丘陵(後の関西文化学術研究都市)への「第二国立国会図書館」の設置を答申[2]。
- 1987年5月 「国立国会図書館第二国立国会図書館(仮称)設立計画本部」が設置される[3]。
- 同年7月 同本部「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」を館長に提出。
- 1991年8月 特別顧問会議、「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第二次基本構想」を策定[4]。
- 1994年5月 関西館準備室設置。
- 同年12月 国立国会図書館建築委員会、関西館の建設を国会に勧告、「国立国会図書館関西館(仮称)建設基本計画概要」を提出。参議院(同月)および衆議院(翌年1月)がこれを了承。
- 1996年8月 陶器二三雄の設計が採用される[5]。
- 1998年10月 関西館の建設工事が着工される[6]。
- 2002年
特徴
遠隔地へのサービスとアジア情報に重点を置いている。国内出版物の国立国会図書館納本冊数が2冊となり1冊が関西館に収蔵される。
資料を収蔵する閉架式書庫は、国内最大規模の自動書庫を採用[8]した。物流で蓄積されてきた自動倉庫技術を応用し、資料の書庫からの出し入れも無人搬送車で自動化された。
閲覧利用は総合閲覧室とアジア情報室でおこなう。
総合閲覧室には、開架式で日本語および欧米語の参考図書、抄録・索引誌、国内の官庁出版物・法令議会資料、図書館情報学資料、主要な雑誌・新聞、全国の電話帳が閲覧できる。蔵書検索や閉架図書の閲覧請求は閲覧席の端末から国立国会図書館蔵書検索・申込システムOPAC(NDL-OPAC)の検索でおこなう。
アジア情報室には、アジアに関連する日本語および外国語の図書、定期刊行物(雑誌、学術誌)、新聞などが開架式に配架されている。また、アジア各国の書誌情報や図書館所蔵、新聞記事名検索データベースを利用できる国立国会図書館蔵書検索・申込システム端末もある[9]が、一部については印刷ができない。
希望者は、閲覧室のほか研究室の利用も可能である。ただし、同館資料を利用する場合に限られる。
カフェテリア・売店
4階にカフェテリアがある。現在は衆議院共済組合が運営しているが、今後は運営業者の公募が行われる予定である[10]。館外にもファミリーレストランが数軒ある。かつては売店もあったが現在は閉鎖されている。
アクセス
- 片町線 祝園駅・近鉄京都線 新祝園駅から奈良交通バス39・41系統もしくは精華くるりんバス南ルートに乗車、国立国会図書館下車(所要時間10分)。
- 近鉄けいはんな線 学研奈良登美ヶ丘駅から奈良交通バス41・47・48系統に乗車、国立国会図書館下車(所要時間 約15分)。