矢矧 (軽巡洋艦)

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ファイル:Japanese cruiser Yahagi.jpg
艦歴
発注 1939年（マル4計画）
起工 1941年11月11日 佐世保工廠
進水 1942年10月25日
就役 1943年12月29日
その後 1945年4月7日戦没
除籍 1945年6月20日
性能諸元
排水量 基準：6,652
公試：7,710トン
全長 174.50m
全幅 15.20m
吃水 5.63m
主缶 ロ号艦本式重油専焼缶6基
主機 艦本式タービン4基4軸
出力 100,000hp
最大速力 35.0ノット
巡航速度 18ノット
航続距離 6,000海里
乗員 730名
搭載機 2機（射出機1基）
兵装 15.2cm連装砲3基6門
65口径7.6cm連装高角砲2基4門
61cm四連装魚雷発射管：2基8門

矢矧 （やはぎ）は、日本海軍の軽巡洋艦。阿賀野型の3番艦。艦名は、長野県から岐阜県を経て愛知県に至る矢矧川にちなんで命名された（現在は矢作川と表記されている）。日本海軍の命名慣例については日本艦船の命名慣例を参照。この名を持つ日本海軍の艦船としては2隻目。坊ノ岬沖海戦において、大和型戦艦「大和」と共に沈没した。

艦歴

1941年（昭和16年）11月11日、阿賀野型3番艦として佐世保海軍工廠で起工。1942年（昭和17年）8月20日、姉妹艦「能代」と共に阿賀野型として登録[1]。9月25日、佐世保鎮守府所属となる[2]。10月25日進水。機密保持のため、進水式で配られた記念酒盃には「矢矧」の名は記されておらず、かわりに矢に萩の花をあしらった絵が描かれていた[3]。

1943年（昭和18年）12月29日に竣工。1944年2月にリンガの哨戒および訓練のためシンガポールへ派遣された[4]。13日、シンガポール到着。20日、リンガ泊地着[5]。16日に姉妹艦「 阿賀野」が撃沈された事に伴い[6]、木村進海軍少将が駆逐艦「秋月」から移乗。23日、第十戦隊旗艦となった[4][7]。5月、空母「大鳳」「瑞鶴」「翔鶴」、重巡洋艦「妙高」「羽黒」とともにシンガポールからタウィタウィ泊地へ向け出発した。タウィタウィ泊地では、訓練と搭載水上偵察機による潜水艦哨戒任務に従事した[8]。

1944年（昭和19年）6月19日、第十戦隊（第四駆逐隊、第十七駆逐隊、第十駆逐隊、第六一駆逐隊）[9]を率いて小沢治三郎中将指揮の第一機動艦隊に所属し、マリアナ沖海戦に参加した。午前8時10分、「矢矧」から距離3kmの位置にいた第一機動部隊旗艦空母「大鳳」に米潜水艦「アルバコア」(USS Albacore, SS-218) の発射した魚雷1本が命中。「矢矧」は「大鳳」から「ワレ航行ニ差シ支エナシ」の信号を受取っている[10]。午前11時20分、「矢矧」の目前で空母「翔鶴」が米潜水艦「カヴァラ」に雷撃され、魚雷4本が命中。真珠湾攻撃以来活躍してきた「翔鶴」は14時1分に沈没し[11]、「矢矧」と駆逐艦「浦風」は「翔鶴」から乗員570人を救助した。14時32分、「大鳳」が大爆発を起こした。これは魚雷命中の衝撃で気化ガソリンが洩れ、引火した為である。「大鳳」は16時28分に沈没。「矢矧」は駆逐艦「磯風」と共同で脱出乗組員の救助にあたった[12]。20日17時50分、第一機動部隊は米機動部隊から発進した戦闘機85、艦上爆撃機77、艦上攻撃機54と交戦。「矢矧」は空母「瑞鶴」を護衛し、主砲15（18）発、高角砲130発、機銃5,200発を発射した[13]。この戦闘で「矢矧」に損害はなく、「瑞鶴」も被弾したが小破に留まった。

1944年6月24日、「矢矧」は日本呉に戻った[14]。ドックでレーダーや機銃の増強を行った後、7月8日に多くの戦艦、巡洋艦、駆逐艦と共に呉を出航し、東南アジア方面へ向かった。マニラを経由し、20日リンガ泊地に到着する[15]。その後は米軍との戦闘に備えて訓練に従事した。

レイテ沖海戦

1944年10月、「矢矧」は栗田艦隊（第一遊撃部隊)、第二部隊（司令官鈴木義尾中将・旗艦金剛）に属してレイテ沖海戦に参加した。10月24日のシブヤン海海戦で艦隊はアメリカ海軍第38任務部隊からの空襲を受ける。空襲直前、「矢矧」は艦載水上偵察機2機を発進させたが[16]、1号機（佐々木少尉機）が未帰還となった。この戦闘で「矢矧」を含めた各艦は米軍側の記録にない米潜水艦を発見し、空襲下にある艦隊は混乱した[17][18]。日本軍は、10時30分から16時30分にわたる五回の空襲によって戦艦「武蔵」が沈み、戦艦「大和」「長門」、重巡洋艦「利根」、「妙高」、駆逐艦「浜風」、「清霜」が命中弾を受けた。「妙高」、「浜風」、「清霜」が艦隊から離脱。「矢矧」は第二次対空戦闘で左舷に至近弾、第三次対空戦闘で後部兵員室に小型爆弾命中、艦首至近弾で錨鎖機室で火災発生[19]という被害を受けた。右舷艦首に直径4-5mの穴があき、速力22ノットに低下。池田武邦航海士によると、応急修理で28ノット発揮可能になったが、30ノット以上出すと破孔が拡がって危険な状態になったという[20]。だが「矢矧」は翌日の戦闘で無理をして32ノットを発揮している[21]。

10月25日、「矢矧」はサマール沖海戦に参加。午前6時30分、米護衛空母艦隊を発見[22]（戦闘詳報の発見時刻は6時45分発見[23]）。戦艦「大和」を含めた栗田艦隊全艦はこの部隊を正規空母部隊と誤認し[24]、重巡洋艦部隊を突出させ、その後に止め役として水雷戦隊を続行させた[25][26]。「矢矧」は第十戦隊を率いて逃走する米空母部隊を追撃し、護衛駆逐艦と交戦。午前7時25分、米軍機の機銃掃射で艦橋勤務兵に死傷者が出る[27]。午前9時、米駆逐艦の砲撃が左舷士官室に命中したのに加え[28]、米軍機の機銃掃射により再び艦橋要員に被害を出し[29]、小火災が発生。魚雷発射管1門が使用不能となる[30]。午前8時50分、米駆逐艦「ジョンストン」 (USS_Johnston, DD-557)が煙幕を突破して偽装の魚雷発射姿勢をとる（同艦の魚雷は既に発射しており、1本も残っていなかった）[31]。「矢矧」以下第十戦隊は魚雷回避のため右に舵をきり、これが軽巡「能代」以下第二水雷戦隊の針路を妨害することになった[31]。第二水雷戦隊も右に回避行動をとったため米艦隊との距離が開いてしまい、同戦隊が魚雷を発射する機会は失われた[31]。午前9時6分、第十戦隊は「矢矧」九三式酸素魚雷7本、第十七駆逐隊各艦4本（磯風のみ8本）[32]、計魚雷27本を発射し[33]、エンタープライズ型空母1隻撃沈、同型空母1隻大破撃沈殆ど確実、砲撃により駆逐艦3隻撃沈を報告している[34]。実際には、魚雷は1本も命中していなかった[35]。「矢矧」の指揮下にあった「磯風」の水雷長は、「矢矧」が魚雷命中の期待できない遠距離雷撃命令を出したことに疑問を呈している[36]。艦橋にいた池田は、水雷長は米空母がスコールに逃げ込み魚雷発射のチャンスを逸することを懸念していたと述べている[29]。米軍によれば、護衛空母「カリニン・ベイ」や「セント・ロー」に迫る数本の魚雷があったものの、対空砲や艦載機の機銃掃射により、命中前に爆破されたという[37]。実際の「矢矧」の戦果は、砲撃による米駆逐艦「ジョンストン」撃沈であった。

栗田艦隊は撤退行動に移ったが、帰路にも18回にわたる米軍機の空襲を受けた。16時45分、「矢矧」は至近弾により魚雷発射連管室で火災が発生し、戦死者14名重傷者多数を出す損害を受けた[38]。

10月26日にも艦隊は空襲を受け、「矢矧」に命中弾はなかったが、姉妹艦「能代」が沈没した。28日、残存日本艦隊はブルネイに帰投した。一連の戦闘で「矢矧」は主砲通常弾367発、対空砲弾205発、高角砲600発、機銃2万7000発、爆雷6個を消費し[39]、戦死44名、行方不明3名、重軽傷者97名を出した[40]。水上偵察機も1機が未帰還となった[41]。

11月15日、第十戦隊の解隊に伴い、「矢矧」は第二水雷戦隊に編入された[42]。「矢矧」は日本への帰還を命じられ、戦艦「大和」「長門」「金剛」、第17駆逐隊4隻（浦風、雪風、浜風、磯風）と共に16日ブルネイを出港する[43]。20日、随伴していた駆逐艦「梅」、「桐」が艦隊から分離して台湾へ向かう。11月21日、戦艦「金剛」と17駆司令艦「浦風」は米潜水艦「シーライオンⅡ」の雷撃を受けて沈没、「浦風」乗組員は駆逐隊司令部ごと総員戦死、金剛生存者は「浜風」「磯風」に救助された。「矢矧」は「金剛」救援に関しては何も出来ず、「大和」「長門」「雪風」と共に現場海域を避退した。11月23日本土到着、26日佐世保に回航、修理が行われる[44]。修理個所を明確にするため白ペンキで塗られた場所は1,000個所を越えた[45]。12月下旬、第二水雷戦隊（矢矧、時雨、第17駆逐隊）はヒ87船団と空母「龍鳳」の護衛として出撃、その後「矢矧」「時雨」のみ第二水雷戦隊各艦が活動するフィリピンへの進出が下令される[46]。20日、原為一大佐が艦長に着任。21日、修理を終えた「矢矧」は佐世保を出港し、23日呉到着[47]。だが「矢矧」は訓練不足の為出撃できないと連合艦隊に意見具申、「矢矧」の出動は取りやめられた[48]。結局、第17駆逐隊「浜風」「磯風」（雪風は機関故障のため出港前日同行中止）と第21駆逐隊「時雨」がヒ87船団と「龍鳳」の護衛として出動することになった。なおこの船団護衛中「浜風」は台湾で輸送船と衝突、馬公市附近で座礁した上に空襲を受けて危機に陥った。また「時雨」は「龍鳳」「磯風」と分離後もヒ87船団の護衛を続行し、シンガポール方面で米潜水艦「ブラックフィン」の雷撃により沈没した。

1945年（昭和20年）1月4日、第二水雷戦隊司令官は木村昌福少将から古村啓蔵少将に交代した[49]。「矢矧」は内地で待機を続けた。2月20日、シンガポールから日本本土への強行輸送作戦（北号作戦）に従事していた『完部隊』（第四航空戦隊司令官松田千秋少将：日向、伊勢、大淀[50]）、第二水雷戦隊3隻（霞、初霜、朝霜）が呉に到着した[51]。23日、旗艦は「霞」から「矢矧」に変更される[52]。その後、第二水雷戦隊各艦は内地で待機した。3月19日の呉軍港空襲では、「矢矧」はドッグで整備中で動けなかったが、被害はなかった[53]。28日、戦艦「大和」や配下駆逐艦と共に呉港を出港し、周防灘、続いて三田尻沖に停泊する。3月29日、指揮下の「響」が触雷して大破、「朝霜」は呉に向かう「響」を途中まで護衛すると艦隊に戻った[54]。

連合艦隊の最後

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米軍機の空襲を受ける矢矧
ファイル:Ten-go Yahagi and Isokaze.JPG
磯風を呼び寄せる矢矧
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米軍機の空襲を受け沈没する矢矧

1945年（昭和20年）4月1日、米軍は沖縄に上陸。4月6日、天一号作戦に参加すべく、第二水雷戦隊司令官古村啓蔵中将が座乗する「矢矧」は徳山沖に停泊中の戦艦「大和」に合流。原艦長は少尉候補生23名を退艦させた。艦内の倉庫にあった米麦20日分も、5日分のこして徳山軍需部に返還している[56]。13時、「大和」士官室で草鹿龍之介連合艦隊参謀長が第二艦隊司令官・艦長達に作戦を説明すると一斉に不満の声があがり、原は「敵の後方補給路を『矢矧』で暴れて寸断する」と提案している[57]。15時20分、「矢矧」は[第二艦隊 (日本海軍)|第二艦隊]]に所属し、「大和」以下駆逐艦8隻と共に沖縄へと出撃。原は乗組員に「死に急ぐな」と訓示したという[58]。また沖縄に到着後は座礁して砲台になる事や、宮本武蔵の話をしたという乗組員の回想もある[59]。夕刻、伊予灘にて戦艦「大和」を目標とした編隊訓練と襲撃運動訓練を実施した[60]。

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4月7日午前6時57分、「朝霜」は機関故障を起こし速力低下、第二艦隊から落伍した[61]。「矢矧」では、搭載水上偵察機を事前に退避させるよう意見具申[62]。8時15分に零式水上偵察機1機（富原辰一少尉/機長、松田上飛曹/操縦、佐々木上飛曹/電信）を鹿児島県指宿基地に戻す[63][64]。12時32分からはじまった米機動部隊の空襲では、開始早々の12時46分、米雷撃機TBF/TBMアベンジャーが発射した魚雷1本が左舷中部に命中し、航行不能となる[65]。13時00分にも艦尾に魚雷が命中した[66]。最初に命中したのは右舷後部という見解もある[67]。いずれにせよ13時前には「矢矧」は航行不能となり、このため護衛すべき「大和」から離れてしまった。「矢矧」からは10-20km遠方に、左舷に傾斜した「大和」が見えたという[68][69]。標的状態となった「矢矧」は多数の魚雷や爆弾直撃、至近弾で損傷が拡大した。最初の魚雷命中直後に魚雷を投棄[67][70]。重巡洋艦「三隈」や「鈴谷」のように酸素魚雷の誘爆による致命傷を避けることが出来た。そのため魚雷2本・爆弾1発で沈んだ姉妹艦「能代」と比較して長い時間、戦闘を継続している[71]。「もう早く沈んでくれと思うくらい沈まなかった」という艦橋で勤務していた池田武邦の回想が残っている[72]。

一方、麾下の第二水雷戦隊各艦も次々に損傷していった。まず単艦落伍していた「朝霜」が撃沈されて総員戦死[73][74]。「浜風」が爆弾と魚雷の直撃で轟沈[75]。「凉月」は艦前部への直撃弾で大破し戦線を離脱[76]。「霞」は被弾して航行不能[77]。またこの時点での「大和」は魚雷や爆弾を数発被弾して多少の損害を受けたもののまだ余裕があり、二水戦旗艦「矢矧」の状況を確かめるべく反転しつつあったという[78]。

13時すぎ、古村司令官は「矢矧」での水雷戦隊指揮は不可能と判断[79][80]。健在艦を率いて沖縄へ突入すべく、米軍機の空襲がやんだ時間を見計らって駆逐艦「磯風」（第17駆逐隊司令艦）に接近命令を出した[81]。「磯風」は13時28分に「矢矧」に横付けを試みたが[82]、直後に米軍機攻撃隊第二波が来襲したため「矢矧」から離れた[68][83]。二水戦参謀の進言で艦載艇を海面に降ろしたが、爆弾の直撃で将兵と共に四散[79]。このため第二水雷戦隊司令部が移乗するには、「磯風」側が「矢矧」に横付けするしか方法がなくなった。「磯風」は速度を落として「矢矧」に横付けした瞬間を米軍機に襲撃され、13時56分に被弾[84]。至近弾により速力12ノットに低下[85]、やがて航行不能となった。

救援の見込みがなくなった「矢矧」は最終的に合計魚雷6-7本・爆弾10-12発を被弾し、14時5分に沈没した[86]。「大和」よりわずかに早い沈没だった[87]。脱出した将兵は、遠方に「大和」が爆発した際に発生した巨大なキノコ雲を目撃している[88]。14時40分、脱出者に対する銃撃を終えた米軍機が離脱する[89]。17時以降、「初霜」、「雪風」、「冬月」が矢矧乗組員の救助を開始[90]。矢矧乗組員446名が戦死、133名が負傷[91]。原為一艦長を含む乗組員500名以上と、古村啓蔵司令官を含む第二水雷戦隊司令部が生還した[92]。本艦乗組員と「大和」乗組員を救助した駆逐艦「冬月」の士官によれば、「大和」の乗組員は重油で真っ黒、「矢矧」乗組員は長い対空戦闘により、顔が火傷で腫れていたという[93]（原為一艦長によると皆、重油で真っ黒だったとも言われている）。

「初霜」に救助された古村司令官は、同艦を第二水雷戦隊旗艦とした[94]。19時以降、古村司令官は曳航準備の完成した「磯風」と「雪風」に対し、「磯風」の自沈処理を命令[95][96]。翌日の再空襲や潜水艦の襲撃により、更に被害が増えることを避ける為とされる[97]。22時40分、「雪風」は「磯風」を砲雷撃により処分[98]。二水戦残存艦4隻（雪風、冬月、初霜、凉月）は佐世保に帰投した。

4月20日、「初霜」艦上で解散式が行われ、第二水雷戦隊は解隊された[99][100]。6月20日、除籍。

その他

  • 矢矧の名が艦艇に使われるのは本項の軽巡洋艦阿賀野型3番艦としての「矢矧」が2度目であり、以前に筑摩型防護巡洋艦の2番艦に「矢矧」 [I]の名が使われている。この時の同型艦は「筑摩」 [I]、「平戸」 [I]。
  • 後に海上保安庁のやはぎ型巡視船のネームシップとして名前が受け継がれた。
  • 慰霊碑が長崎県佐世保市の旧海軍墓地東公園にある。
  • レイテ湾海戦で損傷した「矢矧」艦橋の12cm高角双眼望遠鏡が曲折を経て池田武邦の手に渡り、海上自衛隊江田島第一術科学校内「教育参考館」に収蔵されている[101]。
  • 沖縄出撃では艦長と副長が相談の上、20日分以上搭載していた米麦を5日分のみを残し徳山軍需部へ返納した[102]。また撃沈後の救命用に大量の角材を積載して出撃、実際に使用された[103]。
  • 「矢矧」の艦歴は航空機との戦いであった。沈没時の戦訓として、艦橋頂上の防空指揮所に艦の全機能を集約して操艦の即応性を高め、飛行機の操縦席のようにキャノピーをつけたいと提言している[104]。

歴代艦長

艤装員長

  1. 吉村真武 大佐：1943年10月11日 -

艦長

  1. 吉村真武 大佐：1943年12月29日 -
  2. 原為一 大佐：1944年12月20日 -

同型艦

脚注

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参考文献

  • 原為一『帝國海軍の最後』（河出書房、1962年）
  • テンプレート:Cite book
  • ラッセル・スパー『戦艦大和の運命　英国人ジャーナリストのみた日本海軍』左近允尚敏訳（新潮社、1987）
  • 立花譲『帝国海軍士官になった日系二世』（築地書館、1994年）　坊の岬海戦当時「矢矧」通信士官。
  • 阿部三郎『特攻大和艦隊 帝国海軍の栄光をかけた十隻の明暗』単行本(霞出版社、1994年) ISBN　4-87602-211-9 　文庫版（光人社NF文庫、2005年）ISBN 4-7698-2458-6
  • 池田清『最後の巡洋艦・矢矧』（新人物往来社、1998年）　ISBN 4404026927
  • 井上理二『駆逐艦磯風と三人の特年兵』（光人社、1999年）ISBN 4-7698-0935-2C0095
  • 井川聡『軍艦「矢矧」海戦記　建築家・池田武邦の太平洋戦争』（光人社、2010年）ISBN 978-4-7698-1479-5
  • テンプレート:Cite book　著者は「矢矧」水雷科。飛行甲板左舷機銃射手。
  • 我が青春の追憶 磯風乗員の手記。

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:日本の軽巡洋艦
  1. ↑ #内令昭和17年8月(3)pp.5-6『内令第一五五四號　艦艇類別等級別表左ノ通改正ス　昭和十七年八月二十日海軍大臣嶋田繁太郎｜軍艦、巡洋艦二等阿賀野型ノ項中「阿賀野」ノ下ニ「、能代、矢矧」ヲ加フ　同、航空母艦ノ項中「飛鷹」ノ下ニ「、冲鷹」ヲ加フ｜駆逐艦、一等初春型ノ項中「子日、」ヲ、同白露ノ項中「山風、」ヲ、同朝潮型ノ項中「、霰」ヲ削リ、同秋月型ノ項中「新月」ノ下ニ「、若月」ヲ加フ(以下略)』
  2. ↑ #内令昭和17年9月(3)p.18『内令第千七百八十九號｜軍艦矢矧　右本籍ヲ佐世保鎮守府ト定メラル｜昭和十七年九月二十五日　海軍大臣嶋田繁太郎』
  3. ↑ 梯久美子『昭和二十年夏、僕は兵士だった』200頁
  4. ↑ 4.0 4.1 「軍艦「矢矧」艦歴等」p.4
  5. ↑ 「昭和18年12月1日～昭和19年5月31日　第10戦隊戦時日誌(3)」p.4
  6. ↑ 「昭和18年12月1日～昭和19年5月31日　第10戦隊戦時日誌(3)」p.6
  7. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』73頁
  8. ↑ 「昭和19年6月1日～昭和19年6月30日　第10戦隊戦時日誌」p.4
  9. ↑ 「昭和19年6月1日～昭和19年6月30日　第10戦隊戦時日誌」p.5
  10. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』95頁
  11. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』93頁
  12. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』96頁
  13. ↑ 「軍艦矢矧艦歴等」p.5、井川『軍艦「矢矧」海戦記』104頁
  14. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』117頁
  15. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』118頁
  16. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.6
  17. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」pp.17.18.19、「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(2)」pp.49-50
  18. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』156-157頁
  19. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(2)」p.51
  20. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』175頁
  21. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』187頁
  22. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』177頁
  23. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.8
  24. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.44
  25. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」pp.8.30「0706　1YBから2sd、10s。水雷戦隊は後より続行せよ」
  26. ↑ #サイパン・レイテ海戦記253頁
  27. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』180-181頁
  28. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.10
  29. ↑ 29.0 29.1 井川『軍艦「矢矧」海戦記』190-191頁
  30. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(2)」p.9、「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(3)」p.2
  31. ↑ 31.0 31.1 31.2 #サイパン・レイテ海戦記265頁
  32. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」@.35
  33. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.11
  34. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」pp..11.35-37.44
  35. ↑ #サイパン・レイテ海戦記266頁
  36. ↑ 井上理二『駆逐艦磯風と三人の特年兵』228-232頁
  37. ↑ #サイパン・レイテ海戦記293頁
  38. ↑ 「昭和19年10月22日～昭和19年10月28日　軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(2)」pp.9-10、「昭和19年10月22日～昭和19年10月28日　軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(3)」p.10
  39. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(1)」p.42、「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(3)」p.47
  40. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(3)」pp.28-29、井川『軍艦「矢矧」海戦記』235頁
  41. ↑ 「軍艦矢矧捷1号作戦戦闘詳報(3)」p.21
  42. ↑ 「昭和19年10月1日～昭和19年11月15日　第10戦隊戦時日誌(3)」p.33
  43. ↑ #昭和19年11月～二水戦日誌(1)pp.10-11『11月16日「ブルネー」ヲ出撃セル第一遊撃部隊ノ大部ハ同23日内海西部着、本回航中17駆(浦風)ハ敵潜ノ雷撃ヲ受ケ沈没セリ』』
  44. ↑ #昭和19年11月～二水戦日誌(1)pp.14『(二)麾下艦艇ノ行動』
  45. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』247頁
  46. ↑ #昭和19年11月～2水戦日誌(1)pp.47-48『21日1741GF/聯合艦隊電令電令579号　一.龍鳳、矢矧、第17駆逐隊ハ台湾方面作戦輸送ヲ実施スベシ(略)二.矢矧、時雨ハ龍鳳隊ノ船団(30日頃門司発)同行「カムラン」方面ニ進出、第二水雷戦隊ニ合同スベシ。右進出中矢矧、時雨ハ新浜発ヨリ「カムラン」附近迄ノ行動ニ関シ海上護衛司令長官ノ指揮ヲ受クベシ』
  47. ↑ #昭和19年11月～二水戦日誌(1)pp.16『(二)麾下艦艇ノ行動/「矢矧」12月21日佐世保[回航]21日徳山22日[回航]23日呉』
  48. ↑ #昭和19年11月～第17駆日誌(2)p.18『矢矧251510/本艦今朝補充交代(40%以上)ニ伴ヒ是非基礎訓練ヲ必要トスルニ付29日早朝門司集合今ノ事ニ御配慮ヲ得度シ』-『GF261145/GF電令作第579号中矢矧ヲ削除ス、矢矧ハ1月中旬迄内海西部ニアリテ訓練整備ヲ実施スベシ』
  49. ↑ #昭和19年11月～二水戦日誌(2)p.15『二.人員ノ現状(ｲ)司令部(一)主要職員氏名「司令官」木村昌福少将　1月4日退部/古村啓蔵少将　1月4日着任』
  50. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)p.10『大淀ハ4sfニ編入…』
  51. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)pp.10-11『北号作戦部隊(除1dg)10日2030ジョホールバール出撃途中敵潜敵機ノ触接攻撃ヲ蒙リツツモ其ノ都度之ヲ避退、排除シ20日呉着其ノ任ヲ達成セリ』
  52. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)p.11『20日呉ニテ2F(大和)ト会シ回航部隊ハ第二艦隊長官麾下ニ復シ23日旗艦ヲ霞ヨリ矢矧ニ復帰セリ。爾後麾下各隊艦ノ実状ヲ確ムルト共ニ大部ハ呉、一部ハ内海西部方面ニ於テ夫々急速整備及各隊艦単独訓練ニ従事セシム…』
  53. ↑ #戦争と人間10頁
  54. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)p.65『29日1832将旗2F/朝霜ハ響ヲ曳航呉ニ向ヘ響自力航行可能トナラバ艦隊ニ合同セヨ、艦隊ハ明三十日姫島北方海面ヲ行動予定』
  55. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)p.43『(ハ)作戦指導(一)編制区分/3月27日以後21駆逐隊司令艦ヲ朝霜ニ変更』-p.53『(三）麾下艦艇ノ行動』
  56. ↑ 梯久美子『昭和二十年夏、僕は兵士だった』210頁
  57. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』264頁
  58. ↑ スパー『戦艦大和の運命』180頁
  59. ↑ #戦争と人間18-19頁
  60. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.14『1520出港後約1時間2sd高速編隊運動及対大和襲撃教練実施』
  61. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.26『0657　朝霜(旗)機関故障後落(速力12節)』
  62. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)pp.26-27『0600　2sd矢矧機使用ニ関スル判断｜一.水偵発艦又ハ搭載ノ利害(ｲ)搭載ノ儘空襲ヲ蒙ラバ使用不能トナルハ殆ド必至但シ空襲ナキカ小規模ナル中ハ保全投機使用可能|(ﾛ)発刊基地ヨリ行動セシムル場合之ガ使用意ノ如クナラズ機ニ投ジ得ザル算大｜二.判決　最小限1機ハ突入時使用可能ナラシムル為1機ハ五分待機敵艦上機ヲ見バ発艦基地ヨリ行動1機ハ昼間燃料ヲ抜キ搭載ス｜三.右判決ニ基キ1YBニ意見具申ス』
  63. ↑ スパー『戦艦大和の運命』1238頁
  64. ↑ 阿部三郎『特攻大和艦隊』単行本86頁
  65. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.38『1246矢矧被弾被雷航行不能』
  66. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』316頁
  67. ↑ 67.0 67.1 阿部三郎『特攻大和艦隊』単行本85頁
  68. ↑ 68.0 68.1 「軍艦矢矧艦歴等」p.32
  69. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』319頁
  70. ↑ #戦争と人間34頁
  71. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』308-309頁
  72. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』325頁
  73. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.36『1210朝霜→YB「我敵機ト交戦中」《冬月30度方向ニ朝霜交戦中ラシキ砲煙ヲ認ム》』-『1221朝霜→YB「90度方向ニ敵機30数機ヲ探知ス」《爾後同艦ノ消息ナシ》』
  74. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(3)p.31『朝霜：分離行動中ニシテ敵機ト交戦中ノ電ヲ発進後消息不明、船体沈没総員戦死セルモノト推定ス。准士官以上18名、下士官兵308名』
  75. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.38『1245浜風被弾航行不能1機撃墜《後甲板右舷爆弾命中両舷推進器切損》』-『1247浜風被雷火災』-『1248浜風船体切断沈没(30度47分北128度8分東)』
  76. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.39『1308凉月前部ニ直撃弾火災』-p.43『1430凉月後進ニテ北方ニ避退炎上中』
  77. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.39『1325霞直撃弾2至近弾ニ依リ航行不能』
  78. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.39『本時機ニ於ケル1YB判断處置　一.大和当面ノ戦闘航海支障ナシ｜二.被害増大ノ情況ニ於テ突入期日時機変更ヲ要ス｜三.損傷艦特ニ将旗2sd状況確認ノ為矢矧ノ方向ニ向フ』
  79. ↑ 79.0 79.1 井川『軍艦「矢矧」海戦記』320-321頁「断末魔の『矢矧』」
  80. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.38『1300　磯風二水戦旗艦変更ノ為矢矧ニ近接《當時矢矧主隊ト離隔約20粁》』
  81. ↑ 『駆逐艦磯風と3人の特年兵』324頁、『我が青春の追憶』
  82. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.38『1328磯風、矢矧ニ横付ヲ試ム』
  83. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)pp.38-39『1330敵艦上機約150機来襲《第二波》』-『1332敵機来襲ニ依リ磯風横付中止矢矧ノ警戒ニ任ズ』
  84. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.40『1356磯風後部至近弾ニ依リ浸水速力低下』
  85. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.45『1535磯風→初霜「長官如何」左片舷航行出シ得ル速力12節』
  86. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.40『1405矢矧沈没(累計直撃弾12被雷7)敵機生存者ヲ銃撃』
  87. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.40『1417大和左舷ニ大傾斜《艦底露呈》ノ後誘爆瞬時ニシテ沈没』
  88. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』332頁、#戦争と人間41頁
  89. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.43『1440敵機矢矧、浜風生存者ヲ銃撃後脱去』
  90. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.48『1720冬月雪風、矢矧乗員救助　冬月(准士官以上22名、下士官兵254名)、雪風(准士官以上13名、下士官兵143名)』
  91. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(3)p.28『二.被害「矢矧　2sd司令部ヲ含ム」一.被弾及被雷情況(魚雷左舷4、右舷3、爆弾10発以上)｜二.船体　7日1405沈没｜三.戦死　446名(内准士官以上28名)、戦傷133名(内准士官以上9名)』
  92. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.57『三.収容人数(ｲ)2F司令部　准士官以上4名(参謀長砲術参謀副官ヲ含ム)、下士官兵3名|(ﾛ)大和　准士官以上副長以下23名、下士官兵246名|(ﾊ)矢矧　准士官以上艦長以下37名、下士官兵(2sd司令部附ヲ含ム)466名、2sd司令部職員異状ナシ|(ﾆ)磯風　准士官以上全員、下士官兵326名|(ﾎ)浜風　准士官以上駆逐艦長以下12名、下士官兵244名|(ﾍ)霞　准士官以上駆逐艦長以下15名、下士官兵307名』
  93. ↑ 阿部三郎『特攻大和艦隊』単行本90頁
  94. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.48『1700頃初霜矢矧乗員救助開始』-『1720初霜二水戦司令官救助、二水戦旗艦ヲ初霜ニ変更1YBノ指揮ヲ継承ス』
  95. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)pp.51-52『1915将旗17dg→将旗2sd(信号)/我被曳航準備完成雪風ヲシテ曳航セシメラレ度』-『1925　2sd→17dg/曳航速力何節ノ見込ナリヤ』-『17dg→2sd/9節ノ見込、傾斜十度ニ復原シアリ』-『1939情況判断　曳航開始ヲ2100トシテ安全海域迄十二時間ヲ要ス、敵KdBノ空襲ニ対シ安全ナラズ敵潜ノ顧慮更ニ大トナリ｜2sd→17dg(信号)先ノ命令通退去セヨ』
  96. ↑ #昭和19年11月～第17駆日誌(9)p.33『初霜→雪風072100/磯風ハ缶室ノ「コンアイ」弁ヲ開キ自沈セシメヨ』
  97. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)pp.49-51『1902情況判断(略)(ﾊ)敵潜情報今朝附近ニ測定1隻、(ﾆ)沈没艦生存者全部救助セリ、(ﾎ)明日敵艦上機ノ来襲尚予期セザルベカラズ、(ﾍ)安全海域迄100浬(佐世保迄160浬)、(ﾄ)海軍戦備方針ニ徴シ損傷艦ノ修復ハ当面見込ナシ｜二.判決　速ニ佐世保ニ帰投スルヲ可トシ今後尚被害ノ増大ハ極力避クルヲ要ス。磯風ハ乗員収容ノ上処分スルコトトス』
  98. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(2)p.53『2240　磯風、雪風ニテ砲撃処分沈没(30度46.5分128度92分東)』
  99. ↑ #昭和19年11月～第17駆日誌(9)pp.37-38『旭部隊本部191310→初霜雪風冬月凉月/20日ノ儀礼ヲ左ノ通リ定ム｜一.1330メクカメ(駆逐艦長)以上初霜ニ参集伺候訓示｜二.1330司令官退艦将旗ヲ撤去ス(使用短艇防備隊内火艇)｜三.服装第三種軍装短剣、畧授｜四.初霜ハ司令官退艦時総員見送ノ位置ニ就ク』-『201330将旗2sd→大臣、総長、GF、潮(11S)、31S、各鎮/本職将旗ヲ撤ス』
  100. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(1)p.52『4月20日第二水雷戦隊戦時編制ヨリ除カレ1330将旗ヲ徹ス』
  101. ↑ 井川『軍艦「矢矧」海戦記』219-221頁「高角望遠鏡との再会」
  102. ↑ 『最後の巡洋艦・矢矧』226頁
  103. ↑ #戦争と人間37頁
  104. ↑ #昭和20年4月二水戦詳報(3)p.54『(ｲ)現在ノ艦橋ハ防空指揮所施設不良操艦戦闘指揮見張等全部防空指揮所ニテ行フ如ク改造ヲ要ス、飛行機ノ操縦席ノ如ク風防式トナスヲ可トス｜(ﾛ)水上艦艇ノ旋回圏ヲ極小ナラシムル為速ニ前舵ヲ附スル必要アリ《全部揚錨機ヲ使用シテ出入可能ナル如ク計画ス』
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