ドナルド・トランプ

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テンプレート:Infobox 人物 ドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump、男性、1946年6月14日-)は、アメリカ合衆国実業家作家。資産額20億ドル(約1,668億円)[1]大富豪としても知られる。あだ名はThe Donald。日本では一般的に、金儲けに関する本の著者、あるいは後述するような不動産王、もしくはサブプライムローンのあおりで倒産した経験のある人間として一部で認知されている。2012年米国大統領選に出馬する可能性のある人間として日本のメディアでもその名前が広く報道された。

プロフィール

生い立ち

ニューヨーク州の不動産開発業を営むドイツ系アメリカ人およびスコットランド系アメリカ人の裕福な家庭に生まれた。

大学卒業後の1971年に父親の会社に入社し、不動産の世界に足を踏み入れ、仕事を通じて不動産管理や投資などの知識を身につける。ペンシルベニア大学ウォートン・スクールにて学位取得。

不動産王

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トランプ・タワー

1980年代には、未曾有の好景気を背景にした不動産ブームに乗り、オフィスビル開発やホテルカジノ経営などに乗り出し大成功を収め、アメリカの不動産と呼ばれることになる。

自己顕示欲が旺盛なことで有名で、各種メディアに積極的に露出するだけでなく、自らが開発・運営する不動産に「トランプ・タワー」、「トランプ・プラザ」、「トランプ・マリーナ」、「トランプ・タージマハール」など、自分の名前を冠することでも有名である。

トランプ・タワー

1983年に、ニューヨークマンハッタンの目抜き通り、5番街に建設された高級アパートメントとショッピングモール、オフィスエリアを擁する複合施設「トランプ・タワー」は、トランプの1980年代における代表作として有名で、スティーブン・スピルバーグマイク・タイソンなどのセレブリティが居住していることで知られる。

転落とカムバック

1980年代後半には、当時経営不振に陥っていた大手航空会社イースタン航空のニューヨーク・(ラガーディア空港)発のシャトル便路線網を買収して、自らの名を冠した「トランプ・シャトル」を興す他異業種への展開を進めたものの、1990年代に不動産ブームが収束したことで、いくつかの子会社が経営破綻(はたん)するなど苦境に陥る。

しかし、1990年代後半には好景気を背景にした不動産ブームの再来により奇跡的な復活を成し遂げ、著名な経済誌「フォーブス」が選ぶアメリカのトップ企業400社に再びランクインし、マンハッタンに新たな高級アパートメントを多数建設する他、ラスベガスアトランティック・シティなどアメリカ中に多数のホテルやカジノをオープンするなど、再び「アメリカの不動産王」としての地位を取り戻した。

現在

ファイル:Trump-air2.jpg
自家用機のボーイング727-100型機。2011年8月現在はボーイング757に更新済みである。

2007年後半に起こったいわゆる「サブプライム問題」以降の不況を受け、社債の利子の支払い不能に陥るなど経営難に陥っていた「トランプ・プラザ」、「トランプ・マリーナ」、「トランプ・タージマハール」を経営するトランプ・エンターテイメント・リゾーツ社が、2009年2月17日に連邦破産法第11章の適用を申請した。

同社の創業者でもあるトランプはこれに先立ち、同社の取締役会に対して「同社の株式をすべて購入する」との申し出を行ったが拒否されたことを不服として同社の取締役を辞職した。

2010年9月9日、「グラウンド・ゼロ」近くにイスラム教の文化センターが計画されている問題で、センター予定地を価格の25%上乗せで買い取りたいと申し出た。

オバマに対して

テンプレート:See also

2011年、ハワイ州が発行したバラク・オバマ大統領の簡易版出生証明(Certification of Live Birth)に疑問を呈し、オバマは実際はハワイではなくケニア生まれで大統領の資格はないのではないかという国籍陰謀論を蒸し返し[2]、オバマサイドの祖母が出てくるなど、破天荒な発言で一部に論争を巻き起こした。結果、4月の世論調査では2012年アメリカ合衆国大統領選挙における共和党候補としてアーカンソー州前知事マイク・ハッカビーと並んで2位の支持率を獲得した[3]。(この時の1位はマサチューセッツ州元知事ミット・ロムニー)疑惑を払拭するため、オバマ大統領は出生証明の原本をメディアに公開、改めてハワイ生まれであることが証明された。これについてトランプは、「バラク・オバマの出生情報を提出させることに成功した」と強引な自画自賛に持ち込んだ[4]。更に今度はオバマ大統領の学力と学歴に疑問があると、大学の成績証明の公開を要求[5]。が、これは一種の人種差別だと一部で反発とボイコット運動が起こり、グルーポンが「アプレンティス」のサイトから広告を引き上げる措置を取る騒ぎとなった[6]

4月末、年一回開かれるホワイトハウス記者クラブ主催の晩餐会に出席。この席でオバマ大統領は「私の出生がはっきりしたことで、この問題を取り上げていた人は、かねてからの問題に安心して取り組むことができるようになったのではないでしょうか。「アポロ11号の月面着陸は本当か?」とかね」(要約)と言い、「ついでに私が生まれたときのビデオ映像をお見せしましょう」といって「ライオンキング」の一場面を流して見せるなど、トランプに対して一転攻勢に出た[7]

その後も、ある種の迷言・妄言など、メディアへの話題の提供は相変わらずで、頻繁にコメディ番組でネタにされている。5月以降では、「"I’ve Decided to Run ‘in My Mind’"(私の心の中では"大統領選出馬を決心した)」[8] (まだこの時点では、共和党大統領候補者は決まっていないが、丁寧に心の内を表明している)や、 「announce a future press conference to announce his announcement(彼の公表を公表(告知)する将来的な記者会見の公表(告知))」[9]といった独自の言い回しが注目されている。

2011年5月16日、2012年アメリカ合衆国大統領共和党予備選挙に不出馬を表明した。ただ、それに付け加える形で、のちの大統領選に、再び「(政治)見習いのセレブ(Celebrity Apprentice)」として出馬する予定であることも公表した[10]

2012年2月2日、ミット・ロムニーの支持を表明[11]

メディアへの露出

自己顕示欲が旺盛で、テレビや映画、さらにはセサミストリートマペットアニメーションザ・シンプソンズ」に至るまで、様々な媒体に様々な形で積極的に出演しており、この様な活動を通じて自らのホテルやカジノへの集客を図るだけでなく、自己顕示欲を満たすことも兼ねていると言われている。

アプレンティス

2004年に放映が開始されたNBCテレビリアリティー番組アプレンティス(The Apprentice)」に、主演兼プロデューサーとして参加し、トランプの関連企業の役員の椅子を懸けて番組内で丁稚奉公を行う番組参加者(公募による関係者以外)を、「お前はクビだYou're fired)」(本当はビンス・マクマホンが元祖)の決め台詞で斬り落とす姿が人気を博し、同番組はリアリティー番組として空前の人気を誇るだけでなく、トランプの発する決め台詞が流行語となった。

WWE

2007年4月1日、アメリカのプロレス団体のWWEが主催したWrestlemania23において、「Battle of the Billionaires(億万長者対決)」と題された ドナルド・トランプとビンス・マクマホンそれぞれの代理レスラー(ドナルドの代理はボビー・ラシュリー、ビンスの代理はウマガ)の試合が行われた。

アメリカではそれぞれがかつらとの噂があり、その噂を皮肉った対決で、敗者は頭を剃ることになるルールであった。特別レフェリーの"ストーン・コールド"・スティーブ・オースチンの助けもあり、トランプ側が勝利し、その場でトランプがビンスの髪の毛を刈った。ちなみに、試合後にトランプもオースチンから必殺技のストーンコールド・スタナーを浴びている。

2009年6月には、マクマホンからRAWを買収(アングル)してオーナーに就任。翌週の放送は番組史上初のCM無し放送や観客の入場料全額払い戻しを実行(いずれもアングルではなく実際に行なわれた)するが、その日のうちにマクマホンが売却した倍額で買い戻し、オーナーアングルは1回限りで終了した。

2013年WWE殿堂入り。

大統領候補者

2011年4月に入り、上記のオバマ大統領出生地論を話題に出したことで、瞬くまにアメリカ主要メディアの注目を浴び、この一件は日本のメディアでも取り上げられた。また、ABCの朝の番組グッド・モーニング・アメリカの司会者ジョージ・ステファノプロスとのインタビューで、ジョージに対し「George, Next question George」と次の質問を要求[12]するさまが、同じABC系のトーク番組で取り上げられるなど、ニュース、バラエティとジャンルを問わずに話題になった。

家族

縁戚

父親は、ニューヨークを中心に事業を展開していた不動産開発者のフレッド・トランプ。姉のメラリアン・トランプ・バリーは、連邦高等裁判所の裁判官

結婚

1977年にIvana zelnikov(後のイヴァナ・トランプ)と結婚し、ドナルド・トランプJrイヴァンカ・トランプエリック・トランプをもうけるも、1992年に離婚した。翌年にマーラ・メープルズと結婚し1人の子供を授かるが、1999年6月8日に離婚した。

2005年1月22日に、現在の妻である24歳年下のファッションモデルのメラニア・クナウス(後のメラニア・トランプ)と結婚した。翌年3月20日に長男が誕生した。

金銭

2009年11月、経済誌フォーブス誌が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表し、2008年6月から2009年6月までの収入が5,000万ドル(日本円で約45億円)で2位にランクインした。このランキングの上位にランキングされた男性出演者のほとんどが事業なども手掛けていて、トランプは自身の名前をネクタイやウォッカなどの商品に使わせており、講演や著書の印税などの収入もある[13][14]

その他

  • 2011年6月1日、サラ・ペイリンとニューヨークのピザ屋で同席し、ともに朝食をとる。この際、どういうわけかプラスチックのフォークとナイフで食べるトランプの姿が注目され、2日、トランプはユーチューブ上でこの件について説明をした。
  • アメリカ同時多発テロ事件により崩壊した ツインタワーの再建を強く主張している[15]

関連項目

外部リンク

脚注・出典

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. CNN.co.jp:米不動産王トランプ氏、大統領選出馬を熟考中
  2. 「オバマはアフリカ生まれ」を蒸し返すこの男ニューズウィーク日本版 2012年5月30日
  3. テンプレート:Cite news
  4. テンプレート:Cite news
  5. テンプレート:Cite news
  6. テンプレート:Cite news
  7. テンプレート:Cite news
  8. newser:Trump: I’ve Decided to Run ‘in My Mind’
  9. Yahoo!News - Trump to make 2012 announcement (or announcement about an announcement) on ‘The Apprentice’
  10. Donald Trump will not run for president, returning for another season of 'Celebrity Apprentice' Updated
  11. テンプレート:Cite news
  12. テンプレート:Cite news
  13. http://www.cinematoday.jp/page/N0020725
  14. http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-12413220091111
  15. Trump offers plan to rebuild twin towers - World - smh.com.au、2005年5月19日

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