七尾港
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七尾港(ななおこう)は、石川県七尾市の港湾である。七尾湾に面している。港湾管理者は石川県。港湾法上の重要港湾、港則法上の特定港に指定されている。
在来船貨物が中心で、コンテナ航路は有していない。
概要
古くから香島津(かしまつ)の名で天然の良港として知られ栄えた。
港湾概要
港湾統計
取扱貨物量は県内の港では最大である。
統計年[2] | 取扱貨物量(t) | 入港船舶数(隻) | 入港船舶総トン数(t) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
計 | (輸出) | (輸入) | 計 | (外航商船) | 計 | (外航商船) | |
2006年(平成18年) | 4,367,769 | 85,999 | 3,641,128 | 1,576 | 241 | 4,191,816 | 3,356,545 |
2005年(平成17年) | 3,857,501 | 64,509 | 3,191,739 | 1,590 | 212 | 3,888,155 | 3,101,388 |
2004年(平成16年) | 4,241,436 | 47,892 | 3,441,369 | 1,771 | 213 | 4,205,210 | 3,273,957 |
2003年(平成15年) | 4,178,536 | 10,876 | 3,383,161 | 1,839 | 184 | 3,909,400 | 3,115,954 |
歴史
718年(養老2年)、能登国の発足に伴って現在の七尾湾を国津として決め、「香島津」と名付けた。
1858年(安政4年)、五ヶ国条約の開港地候補として江戸幕府は加賀藩に対して能登国内に点在する天領と七尾港の領地交換を持ちかけるが加賀藩は拒絶。1862年(文久2年)、加賀藩は港に七尾軍艦所を設け軍港となった。
明治になり軍艦所は払い下げされ造船所となり1899年(明治32年)、開港された。
沿革
- 1862年(文久2年) - 七尾軍艦所が開設する。
- 1876年(明治9年) - 七尾軍艦所廃止。
- 1897年(明治30年) - 特別輸出港に指定される。
- 七尾港新潟税関支署が設置される。
- 1899年(明治32年) - 七尾港が開港場に指定される。
- 1904年(明治37年) - 臨港線を敷設し、七尾港駅が開設する。
- 1914年(大正3年) - 観音崎灯台が完成する。
- 1927年(昭和2年) - 第2種重要港湾に指定される。
- 1947年(昭和22年) - 指定貿易港に指定される。
- 1949年(昭和24年) - 「第1回港まつり」が開催される。
- 1951年(昭和26年) - 重要港湾に指定される。
- 1957年(昭和32年) - 植物防疫港に指定される。
- 1959(昭和34年) - 検疫所が開設される。
- 1984年(昭和59年) - 七尾港駅が廃止される。
- 1989年(平成元年) - 「国際テント村89'七尾」が開催される。
- 1991年(平成3年) - 七尾海洋センターが完成する。
近隣港湾
関連項目
脚注
外部リンク
- 七尾港 - 石川県土木部港湾課
- 七尾港 - 国土交通省北陸地方整備局 金沢港湾・空港整備事務所
- 写真で見る七尾の歴史(七尾港) 七尾古写真アーカイブ