セガエイジス2500シリーズ
セガエイジス2500シリーズ(SEGA AGES 2500シリーズ)とは、セガの過去の名作を2500円(税抜)の廉価版ソフトとしてPlayStation 2で発売したシリーズであった。当初はSIMPLEシリーズで廉価版ソフトのノウハウを持つディースリー・パブリッシャーとセガの合弁企業であるスリーディー・エイジスから発売していたが、Vol.16以降はセガからの発売となっている。
初期はオリジナル版では擬似3Dだった『スペースハリアー』を3Dポリゴンでリメイクするなど「過去の名作を現在の技術でリニューアル」をテーマとし、リメイク版のみを収録していたが、途中から「オリジナル版+リメイク版」や「オリジナル版の完全移植」に方針を変更している。一度はリメイク版として発売した『スペースハリアー』もアーケード版、セガ・マークIII版の完全移植版を、Vol.20『スペースハリアーII』として発売した。
シリーズの枠内でできるタイトルはほぼやり尽くしたということでVol.33の『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』をもってシリーズは一時休止が告知されたが[1]、2012年5月よりセガエイジスオンラインとして復活した。
また、2500シリーズ以前にもセガサターン向けに1996年から1998年にかけて「SEGA AGES」として発売されている。
シリーズ
一部のタイトルはPlayStation 3向けのゲームアーカイブスで配信中。
発売日 | ゲームアーカイブス発売日 | オリジナルプラットフォーム | タイトル | 備考 |
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2003年8月28日 | - | マークIII | ファンタシースター generation:1 | |
2003年8月28日 | - | AC | モナコGP | |
2003年8月28日 | - | AC | ファンタジーゾーン | |
2003年9月25日 | - | AC | スペースハリアー | |
2003年9月25日 | - | AC | ゴールデンアックス | |
2003年12月18日 | - | AC | コラムス | |
2004年1月15日 | 2013年7月17日 | AC | イチニのタントアールとボナンザブラザーズ | 『タントアール』、『イチダントアール』、『ボナンザブラザーズ』の3作セット。 |
2004年2月26日 | - | AC | バーチャレーシング フラットアウト | |
2004年2月26日 | - | AC | ゲイングランド | |
2004年3月18日 | - | AC | アフターバーナーII | |
2004年3月25日 | - | マークIII | 北斗の拳 | リメイク版とセガ・マークIII版のセット。 |
2004年5月24日 | - | MD | ぷよぷよ通 パーフェクトセット | |
2004年5月27日 | - | AC | アウトラン | |
2004年7月29日 | - | AC | エイリアンシンドローム | |
2004年7月29日 | - | AC/SS | デカスリート・コレクション | 『デカスリート』、『ウインターヒート』、『バーチャアスリート』のスポーツゲームセット。 |
2004年10月14日 | - | AC | バーチャファイター2 | |
2005年3月24日 | - | MD | ファンタシースター generation:2 | リメイク版とメガドライブ版のセット。 |
2005年8月18日 | 2012年7月25日 | SS | ドラゴンフォース | 基本的に絵を描き直しボイスを追加したリメイク版だが、セガサターン版の絵も選択可能。 |
2005年4月28日 | - | AC | ファイティングバイパーズ | |
2005年10月27日 | 2012年11月21日 | AC/マークIII/GG | スペースハリアーII〜スペースハリアーコンプリートコレクション〜 | アーケード版『スペースハリアー』、セガマークIII版『スペースハリアー』、『スペースハリアー3D』、『スペースハリアーII』のセット。隠しタイトルとしてゲームギア版も収録。 |
2005年10月27日 | - | AC/マークIII | SDI&カルテット〜SEGA SYSTEM 16 COLLECTION〜 | それぞれ、アーケード版とセガ・マーク3移植版のセット。 |
2005年12月22日 | 2012年10月17日 | AC/マークIII/SG-1000 | セガメモリアルセレクション | セガの初期タイトル5作『ヘッドオン』、『トランキライザーガン』、『ボーダーライン』、『コンゴボンゴ』、『どきどきペンギンランド』のセット。オリジナル版とアレンジ版の両方を収録。 |
2006年2月23日 | - | MD | アドバンスド大戦略-ドイツ電撃作戦- | 初期版には不具合が存在したため、メーカーで修正版(ゲームディスクの印刷面が青色)との交換を実施中(公式サイト参照)。 |
2006年2月23日 | 2012年9月19日 | MD/SMS/GG | ガンスターヒーローズ〜トレジャーボックス〜 | トレジャーの開発したメガドライブソフト『ガンスターヒーローズ』、『ダイナマイトヘッディー』、『エイリアンソルジャー』のセット。海外版同時収録のほか、隠しでマスターシステム、ゲームギア版、開発途中版など計10本収録。 |
2006年6月29日 | - | AC | ラストブロンクス -東京番外地- | |
2006年4月27日 | 2012年8月22日 | AC/SS | ダイナマイト刑事 | グラフィックリメイク版、セガサターン版の収録のほか、おまけゲームとしてエレメカ『ペリスコープ』を収録。 |
2006年4月27日 | - | SS | パンツァードラグーン | グラフィックリメイク版(差異は少ない)、セガサターン版を収録。 |
2006年9月28日 | - | AC/MD | テトリスコレクション | 2006年版のルール(ガイドライン)に準拠した最新バージョン『テトリス:ニューセンチュリー』に加え、アーケード版『テトリス』(システム16 版、システムE版)、『フラッシュポイント』、『ブロクシード』といったセガの出したテトリス系ゲームを収録。ボーナスタイトルとして、ライセンスが得られず発売中止に追い込まれたメガドライブ版テトリス、隠し収録で未発売のメガドライブ版フラッシュポイントも収録している。 |
2007年3月8日 | - | AC/マークIII/MD/SMS/GG | モンスターワールド コンプリートコレクション | モンスターワールドシリーズ4作に『ワンダーボーイ』、『モンスターレア』を加えた全6作のアーケード版、移植版(メガドライブ、マスターシステム、ゲームギア版)、海外版など合わせて16本収録。 |
2007年7月26日 | - | AC/MD/SMS | ギャラクシーフォースII スペシャル エクステンデッド エディション | アーケード版の完全移植に加えグラフィックをリニューアルしワイド画面に対応したNEO CLASSIC、メガドライブ、マスターシステム版を収録。 |
2007年10月25日 | - | AC | 電脳戦機バーチャロン | |
2008年3月27日 | 2012年12月19日 | マークIII/MD | ファンタシースター コンプリートコレクション | 初代ファンタシースター、ファンタシースターII 還らざる時の終わりに、時の継承者 ファンタシースターIII、ファンタシースター 千年紀の終りに、ファンタシースターIIテキストアドベンチャーを収録。セガサターン版コレクションにあった移動速度選択やセーブデータ増加などに加え難易度変更機能が追加。 |
2008年9月11日 | 2014年4月16日 | AC/MD/FC | ファンタジーゾーン コンプリートコレクション | ファンタジーゾーンシリーズ各作品を収録。収録作は『ファンタジーゾーン』、『ファンタジーゾーンII』、『オパオパ』、『ギャラクティックプロテクター』、『スーパーファンタジーゾーン』の5作だが、アーケード版、家庭用移植版、海外版等のバリエーションで11本を収録。その中には本タイトルのために新規リメイクしたシステム16版『ファンタジーゾーンII』も含まれている。シークレットタイトルはファミリーコンピュータ版『ファンタジーゾーン』(サンソフト)をベースに、グラフィックやサウンドを強化した『ファンタジーゾーン ネオクラシック』。 シリーズの区切りと言うことで、究極サウンドモード「セガ・サウンド・トレジャーボックス」を搭載。本作収録作品はもちろんだが、シリーズの過去7作品(Vol.20、Vol.21、Vol.25、Vol.28、Vol.29、Vol.30、Vol.32)のセーブデータがあればそのソフトの収録作品のBGMも聞くことが出来る。CD-ROM最後のゲームソフトであった。 |
セガエイジスオンライン
PlayStation 3およびXbox 360向けのオンライン配信サービス。日本版含む海外版およびバージョン違いの収録、トライアルモード(オンラインによるスコアやタイムアタック)、リプレイモード(保存とランキングからのその場再生かDL)、ジュークボックス機能、どこでもセーブとロードが可能、プレイ中のオンライン待ち受け機能、トロフィー・実績の実装などが新たに追加されている。
アドバタイズデモ、コインクレジット投入、画面下部に表示される走査線をも忠実に再現しているなど移植度は極めて高い。
PlayStation 3
各600円(税込) 一部のタイトルはPlayStation 3向けのゲームアーカイブスで配信中。
発売日 | オリジナルプラットフォーム | タイトル | 備考 |
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2012年5月23日 | マークIII | アレックスキッドのミラクルワールド | |
2012年5月23日 | MD | ザ・スーパー忍 | |
2012年5月23日 | AC | スーパーハングオン | 3D立体視対応 |
2012年5月23日 | マークIII | ワンダーボーイ モンスターランド | |
2012年5月23日 | MD | ワンダーボーイV モンスターワールドIII | |
2012年5月23日 | MD | モンスターワールドIV |
Xbox 360
各800マイクロソフトポイント
発売日 | オリジナルプラットフォーム | タイトル | 備考 |
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2012年5月23日 | マークIII/AC | セガクラシックコレクション | アレックスキッドのミラクルワールド、ザ・スーパー忍、スーパーハングオンのセット(スーパーハングオンは3D立体視対応)。 |
2012年5月23日 | マークIII/MD | モンスターワールドコレクション | 「ワンダーボーイ モンスターランド」、「ワンダーボーイV モンスターワールドIII」、「モンスターワールドIV」のセット。 |
2012年5月30日 | AC/MD | ゴールデンアックスコレクション | ゴールデンアックス、ゴールデンアックスII、ゴールデンアックスIIIのセット(1はアーケード、2と3はメガドライブの移植)。 |
2012年5月30日 | MD | ベア・ナックルコレクション | ベア・ナックル 怒りの鉄拳、ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌、ベア・ナックルIIIのセット。 |
2012年11月7日 | MD | トージャム&アールコレクション | トージャム&アール、トージャム&アール パニック・オン・ファンコトロンのセット(2は国内では初の発売)。 |
SEGA AGES
セガ往年の名作やアーケード作品をセガサターンに完全復刻させるプロジェクトとして、1996年5月発売の「宿題がタントア~ル」を皮切りに1998年10月まで断続的に発表された。移植はゲームのるつぼなどが担当している。
シリーズ
発売日 | オリジナルプラットフォーム | タイトル | 備考 |
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1996年5月24日 | AC | 宿題がタントア~ル | 「クイズ宿題を忘れました」と「タントアール」のカップリング移植。 |
1996年7月19日 | AC | スペースハリアー | 初期ロットでは、セガサターン後期型で正常に動作しない不具合が発生する。 |
1996年9月20日 | AC | アウトラン | 初期ロットでは、セガサターン後期型で正常に動作しない不具合が発生する。 |
1996年9月27日 | AC | アフターバーナーII | |
1996年12月27日 | AC | 廊下にイチダントアール | イチダントアールの移植。 |
1997年2月21日 | AC | ファンタジーゾーン | |
1997年2月28日 | AC | メモリアルセレクションVOL.1 | 「ヘッドオン」「ペンゴ」「アップン ダウン」「フリッキー」のセット。 |
1997年10月30日 | AC | コラムスアーケードコレクション | 「コラムス」「コラムス2」「スタックコラムス」「コラムス'97」のセット。 |
1997年11月27日 | AC/SG-1000 | メモリアルセレクションVOL.2 | 「侍」「モナコGP」「スタージャッカー」「シンドバットミステリー」「どきどきペンギンランド」「忍者プリンセス」のセット。 |
1998年2月26日 | AC | パワードリフト | |
1998年4月2日 | マークIII/MD | ファンタシースターコレクション | ファンタシースターシリーズ4部作を追加要素を加えて移植。 |
1998年7月2日 | AC | ギャラクシーフォースII | |
1998年10月15日 | MD | アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険・アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝 | 「アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険」「アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝」をカップリング移植。 |
トリビア
シリーズ名の「セガエイジス」を英語表記すればSEGA AGESとなり、その日本語訳は「セガ時代」という意味になるが、英文字の綴りをよく見ると、回文(反対から読んでも同じ言葉)になっている。ネーミングに際して、英語の意味が先にあったのか、SEGAを反対に書いてつなげたらちょうど良い英語になったのか、どちらが先なのかは不明である。
脚注
外部リンク
- セガエイジスオンライン公式サイト
- セガエイジスプロデューサーロングインタビュー(Impress Watch)
- ↑ プロデューサーはインタビュー記事において「シリーズが終了したわけではなく、シリーズ新作が出る可能性はある」という趣旨のコメントをしていた。