黄金駅 (北海道)
黄金駅(こがねえき)は、北海道伊達市南黄金町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH35。電報略号はコネ。
駅構造
単式ホーム・島式ホーム(片面使用)複合型の2面2線を有する地上駅。かつては2面3線の配線であったが、1983年(昭和58年)時点で島式の駅舎側の1線(中線・旧2番線)は長万部方の転轍機及びホームまでの線路が撤去され、岩見沢方は上下線への転轍機が残され側線となっていた[1]。さらに1993年(平成5年)時点で転轍機を含め完全に撤去されていた[2]。互いのホームは駅舎側単式ホーム北側と島式ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡している[2]。そのほか1983年(昭和58年)時点で1番線側(駅舎側、下り線)に岩見沢方から分岐した短い側線を1線有していたが[1]、これも1993年(平成5年)時点で転轍機を含め撤去されている[2]。
無人駅となっている。駅舎は線路の東側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し単式ホームに接している。有人駅時代の下見板張りの駅舎[3]は改築されたが、新しい駅舎も下見板張りを採用している[3]。駅舎内にトイレを有する。
かつては駅舎内に売店があり、無人化後も簡易委託として乗車券を販売していたほか、依頼すれば国鉄時代からの駅スタンプも押すことが出来た(1993年(平成5年)時点では営業中であった[2])。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。当地は以前、アイヌ語の「オ・コンプ・シュベ」(河口に昆布のある所)に由来する「黄金蘂」(おこんしべ)の名で[3]、駅名も同名であったが、後に「黄金」に改称され、駅名も改称された[1]。
利用状況
1日平均の乗降人員は下記の通りである。
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1981[1] | 98 |
1992[2] | 76 |
2005 | 38 |
2006 | 34 |
2007 | 31 |
2008 | 29 |
2009 | 28 |
2010 | 21 |
2011 | 12 |
駅周辺
当駅は内浦湾の海際にあり、ホームから青く広い海が望める。
歴史
- 1925年(大正14年)8月20日 - 国有鉄道長輪東線輪西駅(現・東室蘭駅) - 伊達紋別駅間開通に伴い黄金蘂駅(おこんしべえき)として開業。一般駅。
- 1928年(昭和3年)9月10日 - 線路名を長輪線に改称、同線の駅となる。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
- 1952年(昭和27年)11月15日 - 黄金駅に改称。
- 1960年(昭和35年)10月15日 - 貨物取扱い廃止。
- 1980年(昭和55年)5月15日 - 室蘭本線のCTC化により無人(簡易委託)化。同時に荷物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1988年(昭和63年) - 駅舎改築。
- 時期不詳[注 1] - 簡易委託廃止、完全無人化。
隣の駅
脚注
注釈
出典
関連項目
テンプレート:室蘭本線1- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)76ページより。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)84ページより。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)135ページより。
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