城みちる
テンプレート:ActorActress 城みちる(じょう みちる、本名城谷 晃太郎、1957年11月18日 - )は、広島県呉市(旧安芸郡音戸町)出身の歌手・タレント。
目次
来歴・人物
音戸町は呉市から海を隔ててすぐの倉橋島にあり、城谷家は江戸期には、両替商として浅野藩の藩札を扱っていた[1]。明治になってから造り酒屋と郵便局・電報局を始めて、父親の代で電器店を開いた。実家は八百坪の土地に、築二百年を越える木造建築で、二階は全て畳で百畳あり、六つの部屋が襖で仕切られていたという。裏山から引いた水を使い、現在も島で一軒だけ、水道契約をしていないという[1]。
武田学園呉高校(現武田学園高校)→明治大学付属中野高校定時制→堀越高等学校卒業→駒澤大学中退。
1972年(昭和47年)中学三年の時、「スター誕生!」の広島県予選で本選出場に残り、翌1973年(昭和48年)「スター誕生!」第7回のチャンピオンとなる。芸能事務所社長長良じゅんの自宅に1年間下宿[2]。同年『イルカにのった少年』で東芝EMIより[補足 1]歌手デビューした。デビュー曲の曲名を決めたのも長良で、鑑賞していた映画に出てきた『沈没船船首のイルカに乗った少年の像』より曲名が決まった[2]。
『イルカにのった少年』は50万枚の大ヒット[1]。童顔で細見のルックス、歌唱力で、一躍トップアイドルになる[1]。1975年(昭和50年)の沖縄海洋博では、日本代表として歌唱した[1]。10枚のシングルレコードを出し20歳で引退(芸能活動休止)。その後駒澤大学に入学したが中退。父との約束[補足 2]通り、帰郷して1981年(昭和56年)から長い間、実家の電器店を経営[補足 3]した。
人気絶頂時に伊藤咲子と交際し、それをお互い認めたため人気を落としたといわれる[1]。当時のアイドルも、みんな恋愛はしていたが、アイドル同士というのは無かったので、大きく取り上げられたのではないかと話している[1]。伊藤とは4年くらい交際し、城の引退後もしばらく付き合っていたという[1]。24歳の時、一般の女性と結婚するが1年で離婚。
1986年(昭和61年)、長良に誘われビートたけしと会食。ビートたけしは「イルカにのった少年はどこに消えた?」などと、城を漫才のネタに使っていたので、一言文句でもと思ったが、ビートたけしから「来月から始まる番組(「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」)に出ないか」と出演依頼があり[2][1]、悩んだ末、芸能界に復帰した[3]。芸能活動再開後はタレントとしても幅を広げ「しあわせ家族計画」や、懐メロ特集など多数のテレビ番組に出演している。
現夫人は地元広島でリポーター業などを行う山本けいこ[補足 4]で、1991年(平成3年)に結婚した[4]。近年は夫婦で全国ネットのバラエティ番組に出演することもある。
現在、老人ホームを中心とした施設への慰問コンサートを実施しており[5]、特番での懐メロ特集等以外は、ほとんどが地方での仕事である。
「ちびまる子ちゃん」のクラスメート、山根君が城みちるの大ファンで有名である。そのことを「秘密のケンミンSHOW」のコーナー「辞令は突然に…」second season ~奥様はさすらいの女子アナ編~ で本人自ら発言したことがある。
出演
現在
過去
テレビドラマ
- 刑事くん 第4部 第20話「大人への階段」(1975年、TBS系)
- 世にも奇妙な物語 『驚異の降霊術』(1991年、フジテレビ系)
- 火曜ミステリー劇場「看護婦長推理カルテ・温泉病院 怪奇連続殺人事件」(1991年、テレビ朝日系) - 斉木浩 役
バラエティ
- TVジョッキー(1974年、日本テレビ系)
- スターむりむりショー(1974年、日本テレビ系)
- 第16回日本レコード大賞(1974年12月31日、TBS系)
- 風雲!たけし城(1986年〜1989年、TBS系)
- しあわせ家族計画(TBS系)
- 笑っていいとも!(2001年、フジテレビ系)
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP・絶対に笑ってはいけない警察24時(2006年、日本テレビ系) - イルカ刑事 役
- 秘密のケンミンSHOW(2012年1月26日、ytv制作・日本テレビ系)
アニメ
- サンゴ礁伝説 青い海のエルフィ(1986年5月19日、フジテレビ系) - アルカス 役
情報番組
ディスコグラフィ
シングル
- イルカにのった少年/真珠色の涙(1973年12月20日)
- 君はエンジェル/角笛を吹く少年(1974年4月5日)
- 君がまぶしい/みどり色の風(1974年6月20日)
- 星空への誓い/緑の館(1974年8月20日)
- チルチルみちる/情熱(1974年11月20日)
- 大人への階段/一瞬の出来事(1975年3月5日)
- 真夏の太陽/君だけを愛す(1975年6月5日)
- サンゴ礁の娘/その時が来た(1975年7月20日)
- 風のない日/ギターを弾くのはもうやめよう(1975年10月5日)
- あの娘年下何年生/泣いちゃおうか泣いちゃおうか(1976年4月20日)
アルバム
- イルカにのった少年/城みちるファースト・アルバム(1974年3月5日)
- 君がまぶしい/みちるプレゼントII(1974年9月5日)
- みちるプレゼントIII(1974年12月1日)
- みちるの青春/大人への階段(1975年3月5日)
- 新しい旅立ち(1975年12月1日)
- ファーストサムライ(1993年4月21日)※ビクターエンタテインメントよりリリース
- BIG ARTIST BEST COLLECTION 城みちる(1994年12月7日)
- 城みちる GOLDEN☆BEST(2002年6月19日)
- NEW BEST1500(2005年8月24日)
補足
- ↑ 実家が東芝チェーンストアーだったこともある。
- ↑ 歌手活動は高校3年間だけでその後は大学に行って家業を継ぐというもの。
- ↑ イルカに乗った少年の銅像がある。
- ↑ 山本敬子、城谷けいことも。1966年12月20日 - 。『ひろしま満点ママ!!』金曜リポーター(隔週)や『くれ情報ステーション』などのレギュラー番組を持っている。公式サイトブログ1・ブログ2
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 「新 家の履歴書」『週刊文春』2013年5月23日号、p.94-97
- ↑ 2.0 2.1 2.2 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「chugoku20120528
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 「'70~'80年代アイドル"あの人はいま"」『週刊現代』2012年5月19日号、p.61
- ↑ プロフィール - 山本けいこ 公式サイト
- ↑ 赤穂民報|「イルカに乗った少年」城みちるさんが慰問 - 赤穂民報 2008年07月29日