ヴィタントニオ・リウッツィ
テンプレート:Infobox ヴィタントニオ・リウッツィ(Vitantonio Liuzzi, 1981年8月6日 - )はイタリア人のレーシングドライバー。
愛称は「トニオ」。フジテレビのF1グランプリ中継において(特に塩原恒夫と竹下陽平アナ)、「リヴィッツィ」と呼ばれることがあった。フジテレビF1中継でのニックネームは「元祖イタリアの神童」。 2005年から2011年までF1に、2012年と2013年はWECに参戦したのち、2014年は日本のスーパーGTとスーパーフォーミュラに参戦する。
プロフィール
イタリア共和国プッリャ州バーリ県ロコロトンド生まれ。1991年からカートを始め、いくつかのカート・チャンピオンとなった後、2001年に世界カート選手権を制する。2002年にドイツF3へ進出。また同年ウィリアムズのテストに参加。翌2003年には国際F3000に進出し、2004年に7勝しチャンピオンとなる。
2005年にはレッドブルと契約し、第4戦サンマリノGPからクリスチャン・クリエンに代わりF1デビュー。B・A・R勢の失格による繰上げではあったが、デビュー戦で8位入賞を果たした。
その後の4戦に出場し、以後は当初の予定ではクリエンと半分ずつの参戦といわれていたがテンプレート:要出典、レギュレーション(前戦に出場していないドライバーは予選出走順が1番目となり、好タイムが出しにくい)の関係から、コンストラクターズ・ポイントを重視するチームの戦略で出場機会をクリエンに譲ることとなった。
2006年は、レッドブルがミナルディを買収して結成したスクーデリア・トロ・ロッソよりフル参戦を開始した。アメリカグランプリにて、トロ・ロッソ勢唯一となる貴重な1ポイントを獲得した。
2007年はトロ・ロッソに残留したが、シーズン半ばにチームは翌年のドライバーとしてセバスチャン・ベッテルとセバスチャン・ボーデを発表した。リウッツィは噂があったウィリアムズのシートの獲得に失敗し、シーズンオフにはバルセロナとヘレスでフォース・インディアをテストした。最終的に、2008年1月10日にフォース・インディアのテストドライバーとなることが発表された。
2009年も引き続きフォース・インディアのテストドライバーを務めていたが、ジャンカルロ・フィジケラがイタリアグランプリを前にフェラーリへと移籍し、空いたシートを得たリウッツィは2年ぶりのF1復帰を果たした。同レースではシーズン中のテストができない制約ながら予選7番手を記録するもギアボックスのトラブルによりリタイアした。
2010年はフォース・インディアのレギュラードライバーとしてF1に参戦。開幕戦のバーレーングランプリで9位に入り、2007年中国グランプリ以来3年ぶりの入賞を果たした。第8戦のカナダグランプリでは予選で自身の予選最高位を更新する6位に入った。決勝では1周目に接触し遅れたため後方から追い上げるレースになったが9位に入賞した。第17戦韓国グランプリでは予選は18位にとどまったものの、雨の中でのレースとなった決勝では大きく順位を上げ自己最高に並ぶ6位に入賞した。
2011年は当初フォース・インディアとの契約を前年のシーズン中に締結していたにも拘らずチームはテスト・ドライバーのポール・ディ・レスタを今シーズンのレース・ドライバーへ起用する事を発表し、リウッツィはシートを失った。その後2月18日から3日間開催されるバルセロナ合同テストでHRTのテストへ参加が決まった。3月9日、ヒスパニア・レーシングの正ドライバーへ就任した事を正式に発表した[1]。そもそもマシンの出来が良くないため好成績は望むべくも無かったが、カナダグランプリでは13位に入ったことによりコンストラクターズ選手権ではヴァージンよりも上位の11位を得る事が出来た。全戦参戦の契約をしていたものの、インドグランプリではカーティケヤンにシートを譲ることになってしまった。また地元イタリアグランプリではスタート直後のホームストレートでコース外にタイヤをひっかけマシンのコントロールを失ったまま1コーナーに進入してしまい、多重クラッシュを引き起こしてしまった。
7月にはHRTはテサン・キャピタルに売却された[2]。翌2012年もHRTとの契約は存在したものの、その契約は前オーナーと結んだものであり、新オーナーは契約を履行しなかったため、レースシートを失い、サードドライバーに回ることになった[3]。並行してこの年よりスタートしたスーパースターズシリーズに参戦している。
2014年は、日本のSUPER GTにARTAから、スーパーフォーミュラにHPリアルレーシングから参戦する。
人物
趣味はダンス、サッカー、音楽でR&Bが好きで、特にニーヨの "Sexy love"をカラオケでよく歌うという。
アンドレア・カルダレッリは幼い頃からの知り合いで、リウッツィにとってカルダレッリは「弟みたいな感じだね。彼のキャリアについても相談に乗ったりしているんだ」とのこと。また、カルダレッリの姉のフランチェスカがリウッツィと交際しているという間柄である。2011年11月には、カルダレッリの応援のためにわざわざ来日してツインリンクもてぎで開催されたフォーミュラ・ニッポン戦に訪れたほど[4]。
レース戦績
国際F3000
年 | 所属チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003 | レッドブル・ジュニアチーム F3000 | IMO 4 |
CAT Ret |
A1R 4 |
MON Ret |
NÜR 2 |
MAG 4 |
SIL 3 |
HOC 4 |
HUN 9 |
MNZ 4 |
4位 | 39 |
2004 | アーデン・インターナショナル | IMO 1 |
CAT 1 |
MON 1 |
NÜR 11 |
MAG 1 |
SIL 1 |
HOC 1 |
HUN 2 |
SPA 2 |
MNZ 1 |
1位 | 86 |
F1
年 | 所属チーム | 車番 | ランキング | 獲得ポイント | 決勝最高位・回数 | 表彰台回数 | *予選最高位・回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年 | レッドブル | 15 | 24位 | 1 | 8位・1回 | 0回 | 11位・1回 |
2006年 | トロ・ロッソ | 20 | 19位 | 1 | 8位・1回 | 0回 | 12位・2回 |
2007年 | 18 | 18位 | 3 | 6位・1回 | 0回 | 12位・2回 | |
2009年 | フォース・インディア | 21 | 22位 | 0 | 11位・1回 | 0回 | 7位・1回 |
2010年 | 15 | 15位 | 21 | 6位・1回 | 0回 | 5位・1回 | |
2011年 | HRT | 23 | 23位 | 0 | 13位・1回 | 0回 | 21位・4回 |
年 | 所属チーム | シャシー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | WDC | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | レッドブル | RB1 | AUS | MAL | BHR | SMR 8 |
ESP Ret |
MON Ret |
EUR 9 |
CAN | USA | FRA | GBR | GER | HUN | TUR | ITA | BEL | BRA | JPN | CHN | 24位 | 1 |
2006 | トロ・ロッソ | STR1 | BHR 11 |
MAL 11 |
AUS Ret |
SMR 14 |
EUR Ret |
ESP 15† |
MON 10 |
GBR 13 |
CAN 13 |
USA 8 |
FRA 13 |
GER 10 |
HUN Ret |
TUR Ret |
ITA 14 |
CHN 10 |
JPN 14 |
BRA 13 |
19位 | 1 | |
2007 | STR2 | AUS 14 |
MAL 17 |
BHR Ret |
ESP Ret |
MON Ret |
CAN Ret |
USA 17† |
FRA Ret |
GBR 16† |
EUR Ret |
HUN Ret |
TUR 15 |
ITA 17 |
BEL 12 |
JPN 9 |
CHN 6 |
BRA 13 |
18位 | 3 | |||
2009 | フォース・インディア | VJM02 | AUS |
MAL |
CHN |
BHR |
ESP |
MON |
TUR |
GBR |
GER |
HUN |
EUR |
BEL |
ITA Ret |
SIN 14 |
JPN 14 |
BRA 11 |
ABU 15 |
NC (22)位 | 0 | ||
2010 | VJM03 | BHR 9 |
AUS 7 |
MAL Ret |
CHN Ret |
ESP 15† |
MON 9 |
TUR 13 |
CAN 9 |
EUR 16 |
GBR 11 |
GER 16 |
HUN 13 |
BEL 10 |
ITA 12 |
SIN Ret |
JPN Ret |
KOR 6 |
ABU Ret |
BRA Ret |
15位 | 21 | |
2011 | HRT | F111 | AUS DNQ |
MAL Ret |
CHN 22 |
TUR 22 |
ESP Ret |
MON 16 |
CAN 13 |
EUR 23 |
GBR 18 |
GER Ret |
HUN 20 |
BEL 19 |
ITA Ret |
SIN 20 |
JPN 23 |
KOR 21 |
IND |
ABU 20 |
BRA Ret |
23位 | 0 |
WEC
年 | 所属チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | ロータス | ローラ・B12/80 | LMP2 | SEB |
SPA |
LMN |
SIL Ret |
SAO 13 |
BHR 9 |
FUJ 12 |
SHA |
59位 | 3 |
2013 | ロータス | ロータス・T128 | LMP2 | SIL Ret |
SPA 6 |
LMN |
SÃO |
COA DNS |
FUJ 10 |
SHA Ret |
BHR Ret |
25位 | 8 |
SUPER GT
年 | 所属チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | Autobacs Racing Team Aguri | ホンダ・NSX CONCEPT-GT | GT500 | OKA 8 |
FSW Ret |
AUT Ret |
SUG 15 |
FSW 10 |
SUZ |
BUR |
TRM |
19位 | 4 |
スーパーフォーミュラ
年 | 所属チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 順位 | ポイント | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | HP REAL RACING | SUZ 8 |
FSW1 8 |
FSW2 10 |
FSW DNS |
TRM 14 |
AUT |
SUG |
SUZ1 |
SUZ2 |
14位 | 1.5 |
脚注
関連項目
外部リンク
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テンプレート:2014年スーパーフォーミュラ出走ドライバー- ↑ テンプレート:Citenews
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- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ リウッツィ、Fニッポン最終戦もてぎを訪問 - オートスポーツweb 2011年11月5日閲覧