千葉県大学野球連盟
千葉県大学野球連盟(ちばけんだいがくやきゅうれんめい、英語表記はChiba Prefecture University Baseball League)とは、千葉県内に所在する大学の硬式野球部で構成された大学野球リーグである。全日本大学野球連盟の傘下団体でもある。
目次
略史
1946年の学制改革を受けて翌年に全国新制大学野球連盟が発足。1952年には旧制大学連盟による全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟の合併と発展的解消により全日本大学野球連盟が誕生。この時点ですでに関東・甲信越地方には東京六大学野球連盟、東都大学野球連盟、東京都新制大学野球連盟、神奈川県下六大学野球連盟が存在していたが、同年から開始された全日本大学野球選手権大会の代表枠においては東京六大学リーグと東都大学リーグ以外は全て関東地区として編成され、代表決定戦を行う方法が採られた。
同年の8月に全日本大学野球選手権大会が開始されたが、千葉県大学野球連盟の結成は直前の1952年7月中旬となっている。連盟の記録によれば同年秋から総当りのリーグ戦が開始されているので、この第1回全日本大学野球選手権大会の地区予選においては実質的な連盟組織としては機能していなかったと思われる。
翌年から関東地区の名称が東部地区と改名。後に1965年の第14回大会から東部地区から東京新大学野球連盟、関東五大学野球連盟が独立し、東部地区は千葉県大学野球連盟とその他の北関東・甲信越地方の大学のみになった。(1965年のみは北関東地区となったが、翌年から再び東部地区に戻った。)以後の東部地区においては、千葉県大学野球連盟の代表校が圧倒的な強さ発揮した。
1991年に全日本大学野球選手権大会の代表枠再編に伴い東部地区大学野球連盟が解消され、晴れて連盟単独の代表権を獲得し現在に至る。
リーグの内の全体的な興亡としては、1970年代中ごろまでは千葉商科大学の全盛時代で、その後に千葉工業大学の黄金期を迎え、途中、東邦大学の一時台頭なのがあったが、1990年代に入り国際武道大学の台頭が始まり黄金期を迎えている。近年は中央学院大学やその他の新興校の台頭も見られる。
沿革
※関連団体についても併記
- 1946年 学制改革が実施。
- 1947年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が発足。
- 1952年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が合併し全日本大学野球連盟が発足。東京六大学リーグと東都大学リーグ以外は全て関東地区として編成される。翌年までに東部地区と改称。全日本大学野球選手権が開始。
- 1952年 千葉県大学野球連盟発足。(7月11日結成式。リーグ戦開始は秋季から。)加盟校は千葉大学、千葉工業大学、順天堂医科大学、東京農業大学、千葉商科大学、東邦大学の六大学である。
- 1964年 新人戦が開始される。
- 1965年 全日本大学野球選手権大会の代表枠再編に伴い東部地区から東京新大学野球連盟、関東五大学野球連盟が独立。千葉工業大学が連盟代表として初出場。
- 1966年 秋、淑徳大学が加盟。
- 1967年 秋、二回戦制を実施。
- 1970年 春、東京理科大学野田校が加盟。同年秋から明治神宮野球大会が開始、千葉商科大学が連盟代表として出場。
- 1971年 春、日本大学生産工学部が加盟。
- 1972年 明治神宮野球大会の出場枠再編に伴い東部地区は関東地区2連盟(東部、東京新)に編入。
- 1973年 春、中央学院大学が加盟。明治神宮野球大会の出場枠再編に伴い東部地区は関東地区4連盟(首都、東部、東京新、神奈川)に編入。
- 1974年 秋、千葉敬愛経済大学(現在の敬愛大学)が加盟
- 1975年 金属バットの使用が認められる。
- 1979年 春、1部2部制を導入。
- 1980年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され東部地区大学野球連盟からは隔年の出場となる。同年は東部地区の代表権なし。
- 1981年 春、1部リーグでの金属バット使用は不可となる。
- 1984年 春、国際武道大学が加盟
- 1985年 秋、千葉日報により優勝旗授与
- 1986年 春、麗澤大学が加盟
- 1989年 春、千葉経済大学が加盟
- 1990年 春、八千代国際大学(現在の秀明大学)、帝京技術科学大学(現在の帝京平成大学)が加盟。秋、3部制(6,5,4)を導入。東京情報大学が加盟。明治神宮野球大会において国際武道大学が連盟代表として初出場。
- 1991年 春、FRPバットを2部3部のみ導入。全日本大学野球選手権大会の代表枠再編に伴い東部地区大学野球連盟を解消し、連盟単独の代表権を獲得。
- 1992年 春、DH制度導入。秋、城西国際大学が加盟。
- 1995年 秋、第一回千葉県大学・社会人対抗戦を実施。
- 1997年 春、清和大学が加盟。
- 2002年 春、日本橋学館大学が加盟。
- 2002年 創立50周年。
- 2005年 明治神宮野球大会における出場枠再編成に伴い、関東地区5連盟(関甲新、千葉県、東京新、首都、神奈川)による代表決定戦に出場。
- 2007年 春、千葉科学大学が加盟。
運営方法
構成
加盟校数の関係から前シーズンの成績を基にした各部6校を基本に1部~3部に分けたブロック運営を行なっている。 最上位リーグを1部リーグ、下位リーグを2部と称する。
対戦方法
- 1部,2部:春季と秋季にそれぞれ2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制でリーグ戦を実施(引き分けは再試合)。
- 3部:春季と秋季にそれぞれ2戦固定方式の総当たりによる勝率制でリーグ戦を実施(引き分けも有効)。※1部,2部と方法が異なるのは構成校数が7校と1校多い為。
- 各シーズン終了後に各部の間で入れ替え戦を実施する。
2戦先勝方式
同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了する。(1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付ける。)
順位決定方法
勝ち点制
- 同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定。
- 勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦(プレイオフ)を行なうが、日程上決定戦を行うことが不可能と判断した場合は、前季リーグ戦の順位を持って決定。但し3部は勝敗によって順位を決定。勝ち点が同じ場合は、勝率によって決定。
- 決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しない。
勝率制
当該チームの全勝数を引き分け試合を除いた全試合数で割ったもの。その数値が高いチームを上位とする。
入れ替え戦
各部のリーグ戦の終了後に上位リーグの最下位校と下位リーグの優勝校との間で対戦を組み、勝者チームを次シーズンの上位リーグの所属とする。(敗者チームは次シーズンは下位リーグ所属となる。) 対戦方法は2戦先勝方式。
試合会場
千葉工業大学茜浜球場と淑徳大学更科球場を中心に千葉マリンスタジアム、千葉県営野球場(千葉天台野球場)、青葉の森野球場、市原臨海球場、JFE東日本犬成球場、長生の森野球場、袖ヶ浦市営球場、城西国際大学水田記念球場、中央学院大球場を利用しながら試合を実施している。